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絶望の30代からのお友達づくり

お友達はいますか?
セコムはいってますか?

友達の定義は様々ですが個人的には、「仕事外で自分から連絡して遊びに行きたいと思える人」くらいかなぁと思ったりします。

で、ここではさすがに「友達なんていない」と答える人はごく少数かと思うのですが、では30代になってから新たにできた友達はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

30代でなくても、だいたい社会人3年目以降くらいからで、それまでまったく交流のなかった人で新しく友達と呼べる関係性になった人って何人くらいいますか?

このnoteひらいている時点でほとんどいないと思っています(失礼)

最近noteサボり気味だったのでリハビリの意味でも自身へのハードルを上げずに最近考えていることをダラダラと書いていこうと思います。

考えてることなので「こうすれば友達ができるかなぁ?」という仮説は書くかもしれませんが、「こうすれば友達ができました!」という話ではありませんので、ノウハウを手っ取り早く知りたい方やそもそも見ず知らずのコミュ障アラサーの駄文なんて読んでる時間はないという99.999%の人類の方にはすみませんがおすすめできないnoteです。

30代からは友達を作らないほうがいいらしい

最初に元も子もないこと言うようですが、30代で10代のときに抱いていた大きな夢を持ちつづけたり、友達が少ないことを嘆くことは人生の幸福度を下げるのだとDaigoが言っていました。

30代になったら現実を見ろ!と。自分の手に届く範囲で現実的な幸せに目を向けるほうが人は幸福になれるよ、という話でした。

まさに正論の暴力、インテリからの核攻撃ですが、それでもなぜ人は(自分は)ときに謎の焦燥感にかられるのでしょうか。

ひとつとして、SNSを中心とした無尽蔵な人間関係の拡大がその焦燥感を増大させている気がしています。

SNSでワンクリックで繋がれる"人間関係の爪垢"のようなうっすーい結合によって膨大な「99%無関係な個人」の情報が破裂した水道管のごとくスマホから浴びせられます。

その中にあふれる個人の発信は「いいね」といったわかりやすいスコアを獲得するための戦略的でしたたかな下心を内包した、ときに嘘とはならないギリギリまで盛り立てた厚化粧によって、個人の実像とはかけ離れたものになっている場合も少なくありません。

何となくみんなレストランで誕生日をお祝いされてるし、イケてる男女でキャンプしてるし、資格取得のための勉強してるし、友達と地方の野外フェス行ってるし、転職を成功させてるし、海外を旅して自分のキャリアを見つめ直しています。

SNSで発信される無数の「99%無関係な個人」が各々切り出した渾身の「きらびやかな私」がスマホの中で溢れかえり、ときに世界で自分だけが取り残されているような錯覚に陥ってしまいます。

そんな中でいたずらに焦燥感に駆られないための戦略としては「周りを打ち負かすだけの実績を引っ提げてSNS合戦に参戦する」か「SNSを断つ(無視する・競争に参加しない)」かの2択しかありません。

しかし前者は一度合戦に参加してしまったら最後、ネット上で無限に存在する「99%無関係の個人」たちとの発信戦争を強いられ近いうちに自分のリソースが枯渇し惨殺される未来しかありません。

一方、これほどまでにSNSが生活に浸透してしまった時代においては後者も難しいでしょう。いいね数もフォロワー数もビュー数も(本人にそのつもりはなくても)目に入ってしまうSNSのUIの設計に悪意を感じつつですが、どうしても人は他人が持っている数字に関心が行ってしまい、無意識のうちに自分とを比較してしまいます。

いくら「ナンバーワンにならなくてもいい」ともっともっと特別なオンリーワンを志向するメンタルを持っていたとしても、SNSが生活の中に染み出して網目状に張り巡らされた現代においては、他者との無意識的な相対化と絶望からの逃避は現実的に困難であると考えます。


なぜ30代は友達がつくれないのか

友達関係構築に必要なのは「双方の利害関係の一致」と思います。
不足感を抱えている者同士が、その心の凹みをちょうどよく埋めてくれるような関係性が築けるという展望が描けたときにお互いに握手をして(実際にはしませんが)晴れて友達関係が結束されるもののように考えます。

あまりに抽象的なのでもう少し掘り下げます。

友達づくりという面においては学校や幼稚園というシステムは非常に合理的に作用していたように感じます。

そこには「それまで安住していたコミュニティ(家族など)から疎外された」同年代の個人が強制的に集められています。

そこでは自然と、自分の居場所を確保するという共通課題を持った者同士が、友達グループを作ることで心の拠り所を必死で生み出そうとします。

この状況においては先生が「みんなでお友達を作りましょう〜」なんて言う必要もなく、子どもたちはこの孤独な砂漠を生き残るために命がけで各々の戦略を練りながら友達グループの形成を図ります。

そこで形成した安住の地で3年、6年と暮らしていると今度は高校、大学、社会人というタイミングで再度コミュニティを剥奪され、人間関係の地固めを行う必要に迫られます。

しかし、このような進学や就職というイベント後でも再度コミュニティを形成することはそこまで難易度が高くありません。

なぜならそのような場においても結局周りは自分と同じように「コミュニティを剥奪されて路頭に迷う同世代」で溢れているからです。学校なら同級生、会社なら同期がいます。

お互いがお互いを勝手に求め合うので、友達グループ形成は簡単とは言わないまでも難易度は高くないと言えると思います。

しかし、社会人2年目以降はこのような友達グループ作りのボーナスステージの機会は一気になくなります。

社会人サークルやらオンラインサロンなど様々な大人の社交場のようなコミュニティは存在していますが、そこで「同期・同級生」という共通の心の凹みを持ったもの同士がつながりあう機会というものはかなり限定的です。

そのためどうしても一人で既に形成されている輪の中へ単身特攻していくような姿勢が求められるのですが、既存のコミュニティから途中で入る場合はどうしてもそのコミュニティ内で形成されている強い結束を持った「コミュニティ内コミュニティ」が存在していたりします。

その中では、周りとの信頼関係の結合度合いが全く異なる人間の輪の中に何も持たない裸の自分が入れてもらうスペースを確保してもらうためのコミュニケーション力が必要があり、これまでの人生で「同期や同級生」というボーナスステージでしか友人関係を形成してこなかったコミュニケーション弱者は一気に淘汰されていきます。

現代のうつ病発生装置たるSNSの大活躍もあり「周りは楽しくやっているのに自分は・・・」という負の感情が心を支配して、数日~数ヶ月でひっそりとコミュニティから退場するような人が少なくありません。

さらにもっと言えば、30代ともなると多くの人が自分の家庭を持っているため20代以前のような安住の人間関係を渇望する心の乾きは総じて消え失せています。

友達を作りその関係性を維持するという膨大なコミュニケーションコストを払うくらいなら、そつなくその場だけ楽しめるような表面上の付き合いにとどめておこう、くらいに思っている人の数が多くなります。それだけ30代は忙しいし、家族がいれば友達も新たに求める必要がありません。

ではそんなハードモードな中で、自分のような独り身の30代はどのようにお友達を作れば良いのでしょうか。


みんなバスケするしかないじゃない

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そんな行き場をなくしソウルジェムが汚れきった魔法少女たち(30代男性コミュ障)がはびこる世の中では、「生きるか・死ぬか・バスケをするか」しかないと思っています。

いきなりふざけだしたな、と思われたかもしれませんがとんでもありません。最初からふざけています。

コミュ障が手っ取り早く友達を作るには一緒にスポーツをやる、しかないと本気で考えています。

社会人交流会やら不特定多数のBBQ大会に行ったところで友達なんてできません。もしそこで友達ができるコミュニケーション力を持っているならそもそも「どうやったら友達ができるか」なんて悩むことはないはずです。

友達づくりにはどうしてもコミュニケーション力に根ざした「会話」が必要と思われるかもしれませんが、自分はそうは思いません。

突き詰めると友達関係の構築に必要なのは「自分が必要とされている実感」だと考えます。

例えば、コミュ力の高い人は初対面の人の話をじっくり聞いて、いやらしくない絶妙なバランス感覚で相手を褒めちぎります。

それは話している側の立場からしたら「自分の話は有益で、こいつにとって価値ある存在になっている」という実感を与えます。

しかしそれは何も会話だけで実現するものではありません。

そう、バスケです。

スポーツは最高です。ルールは世界共通で決められているので説明などのコミュニケーションは最小限でOK。そして強制的にお互いの協力が必要なチームプレーを求められます。

そこで出てくる人間性の生々しさはいくらでも取り繕える会話なんかの比ではありません。

場を俯瞰的に捉える情報収集能力、自分がディフェンスを引き寄せて死ぬことで味方を活かし勝利へ導く自己犠牲、体力が限界に達してもチームのために懸命にプレーを続行する精神力、パスをつないでゴールを目指す協力プレー、細かい部分に膨大な人間性が見え隠れします。

そして運動をすることで脳内ではセロトニンとアドレナリンが爆発、言葉を交わしていなくても爽やかな気持ちとともに、お互いがお互いを必要としあい、お互いの深くを知り得たような充実感に浸りながら最後は笑顔で夕日をバックに握手して別れます。

まぁ半分以上が妄想ですが、それでもバスケって素晴らしくないでしょうか。

さあ、さっさとバスケをしましょう。


じゃあ僕はバーバキューに行ってきます

というわけで僕はこれからほぼ誰も知り合いのいない大規模バーベキュー大会に行きます。もちろんわかっています。そこでは友達なんてできないことを。

でも僕には1つの確信ができました。バスケに誘えば仲良くなれる!

今日はいつもみたく浅はかな期待を抱きながら薄ら笑みを浮かべて当たり障りのない会話で何となくその場をやり過ごすようなことはしません。バスケ仲間を探しに行くという明確な目標ができました。

そんな僕の友達づくりに乞うご期待ください!※続報はTwitterでつぶやいてるかもしれません

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@やました
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