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NFTコレクションビジネスは終わった【海外記事引用】

今日はこの記事を取り上げたいと思います。なお画像も以下から引用させていただきます。

とにかく今年は日本のNFTが盛り上がった1年だったかと思います。
一方で世界ではわりと以前の熱狂は冷めつつある状況で、今後の日本市場がどうなっていくかはNFT投資家、仮想通貨投資家たちの大きな関心ごとかと思います。

今回の記事でNFTコレクションに対する海外からの視点を見てみたいと思いました。

本日もよろしくお願いいたします。


NFTコレクションビジネスは終わった

NFTプロジェクトのミントの日となると、そこに至るまでの指数関数的な成長と、その後の急激な落ち込みはどのプロジェクトも似たように起こります。
なぜコレクションのビジネスモデルはこのようになってしまうのでしょうか?なぜ買い手はこの急激な上昇と下降に身を委ねているのでしょうか?
この記事では、私はNFTプロジェクトにおける現在の市況と財政モデルを解き明かし、より良い代替案について話していきます。

今日の一般的な1万ものPFPコレクションには3つの共通点があります。
供給過多のためミントし切らず終わること、ミント後は劇的な価格の上下が発生すること、そして最初の熱狂が冷めた後は徐々に価格が下落していくことが常です。なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

多くの新たなNFTが発売され、すべてのNFTの発行はミントの際の1度に行われます。この典型例が示すのは、上の図にあるようなNFTの供給量と、本来のブランド価値との大きな時間の差(供給とブランド価値とのギャップ)にあります。

実際のブランド価値や文化が根付くには時間がかかります。チームやコミュニティが製品の良さを宣伝し、マーケティングをし、顧客との信頼を得ることで価値は生み出されます。
優れたNFT投資家はそのことを知っており、彼らは熱狂の中から本当に価値あるプロジェクトを見分けることができます。

たいてい1度のミントで一気にNFTを発行することはNFTプロジェクトにおいては非常にリスキーな行為です。
投資家にとっては、一瞬でそのプロジェクトの価値を読みきらなければなりません。ミントが終了すれば勢いは完全になくなってしまいます。

ミント後の大きな価格の揺れは投機目的の資金流入によるものです。
最初にミントをする人は皆、他の多くの人もミントをしたがっているという事実を期待し、もし多くの希望者がいる場合は、それらが引き金となって熱狂が生み出され続けることを夢見ています。
その好例が、FOMOやSocial Proofです。

デイリーオークションは私が可能性あると考えるNFT配布の代替案のひとつです。NFTの供給量を抑え、固定の比率で少しずつ拡大させていきます。
このことはブランド価値の上昇速度とトークンの発行速度が近しいものとなり、供給とブランドとの価値の差が少なくなることが期待されます。

デイリーオークションは他にも良いことがあります。

1.緊密なコミュニティが成長するまでの時間的猶予が生まれる。
2.新参者にも平等にコミュニティ参加資格が与えられ、所有者同士の優劣もなくなる
3.創設チームのインセンティブがNFT所有者のインセンティブと一致する
創設チームはプロジェクトのブランド価値を向上させ続けるために継続的な施策を打つことになる

この時間軸モデルは毎日ではなく例えば時間ごと、週ごと、のように現在のプロジェクトの必要性に応じて変化させることができます。

NounsDAOはデイリーオークションの先駆者で大きな成功をおさめています。この事例は最速でブランドを拡大させていくことへの最も良い参考事例となっています。
彼らは大きな成功をおさめながら、新しいやりかたや機能を日々改革させようとしています。

感想:NFT発行が先か、コミュニティとブランド創造が先か

この記事ではブランドやコミュニティが未成熟のまま一気にNFTを発行してしまうと、NFTの供給量とブランド価値の認知・向上の速度にギャップが生まれてしまうということを訴えていました。
この主張は非常に納得感があるものですが、この議論の前提には「NFTの発行とコミュニティ作りが同時にスタート」という前提があるようにも感じます。

別にコミュニティづくりはNFT発行前から行っても良いでしょうし、実際に成功しているプロジェクトは先にコミュニティを丁寧に作り上げてからNFTを発行しているようにも見えます。

日本でもNFTプロジェクトが飽和している中で、やはりコミュニティをいかに作っていくのかが大きな課題だろうなぁと思いました。

その点、例にも上がっていたNounsや、それを参考に作られた西野亮廣が仕掛けたプペルNFTなどのように、NFTを発行しながら徐々に熱狂をデザインしていくような動きは面白いように感じます。
一気にNFTを発行するのではなく、小さなテストを繰り返していくようなプロジェクトの座組が今後もっと大きな流れになるのかもしれません。

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@やました
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