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「国内英語留学」に1週間参加してみて

"国内留学"というものをご存知でしょうか。
国内で合宿のようなかたちで泊まり込みで語学のレッスンを受けるプログラムで、首都圏、地方問わず様々な国内留学プログラムが存在します。なかなか海外への渡航が厳しい昨今、このような国内で短期集中で語学を学ぶようなプログラムに人気が集まっているそうです。

ちなみに私が留学先として選んだのは大阪の泉佐野市にある"ECヴィレッジ"という田舎の古民家を改装した場所で、昨年クラウドファンディングによって立ち上がった新参の国内留学プログラムです。

私は6月末で現職を退職するのですが、6月中は転職前の有給消化期間をいただけることになったのでその期間を利用してこちらに参加してみました。

ちなみに2週間で申し込んでいるためまだ残り1週間あるのですが、1週間国内留学を体験してみての自分の変化や、国内留学の雰囲気を共有できたらと思います。ちなみに(誰も疑ってないと思いますが)ステマではないです

留学開始までのざっくりした流れ

ざっくりと留学までの流れを思い出すままに書いてみます。

1.ネットでの申込み
2.留学費用入金
3.PCR検査+英会話テスト+テキスト(市販本)購入
4.留学開始

まずネットから申し込みを行うと案内メールが来ますので、指示に従って入金をします。

その後、テキストの購入とオンラインでの英会話テストの指示があるためそれを行いました。

英会話テストは実際のオンラインレッスンのように外国人講師とマンツーマンで30分程度英会話を行う、というもので、あとから知ったのですがここでの講師からの評価で留学時のクラス分けがされているようでした。

テキストは市販されている本のためAmazonやメルカリで探して自腹で購入します。どちらも英語教則本としてはメジャーなもののようですが、ECヴィレッジ主催の人が厳選した本ということで内容はかなり分かりやすいです。
この本に沿って留学中のテスト及び自主学習が行われます。※市販のテキストを利用しているところもECヴィレッジが低価格な理由かもしれません。非常に合理的で良いなぁと思っています

購入したのは以下の本です。英会話においては「知らない知識を新たに会得する」というより、「知っている知識を適切なタイミングで出し入れする技術」が必要で、テキストも難易度自体は高くないものですが、これらが身体に染み込むまでやり込んでいくイメージです。

ほどほどに準備を進めていると、自宅にPCR検査キットが届くためそちらを返送して検査結果を待ちます。ちなみにこちらのPCR検査は留学費用に含まれていました。

それで晴れて検査もクリアし、留学をはじめました。


留学費用は朝昼食込でざっくり"1日1万円ちょっと"

ECビレッジはオンライン主体の授業形態を取っていることもあり、他の国内留学合宿に比べかなり安い価格設定になっており、宿泊とかんたんな朝食・昼食(市販弁当)と宿泊費込みで1万円ちょっとで留学できます。

実際2週間のプログラムに参加した私が支払った金額は12万円程度でした。
1日換算すると、レッスンのある平日が10日間のため一日約12000円で留学が可能です。
ただし、自分は最も安い3人部屋宿泊のプランのためこの価格ですが、2人部屋、1人部屋希望の場合はかなり価格が高くなるみたいです。
ただ、レッスンのない土日もそのまま宿として宿泊可能なため、2週間以上の土日をまたいだ留学だとちょっとコスパが良い感じがします。

さらに(おそらくECヴィレッジ以外もあるかと思いますが)長期割引というものがあるそうで、3ヶ月留学中のツワモノのルームメイトは(1日12000円換算だとざっくり70万円以上なところ)50万円程度で来れたと話していました。


参加者の英語習熟度は様々

今回の留学では私以外に既に3人の留学生+インターン生(ECヴィレッジの仕事をしながら勉強している人)が1人がいました。後述しますが、参加者は全員学習意欲がめちゃくちゃ高いです。

年代は皆20代後半〜30代前半。今時期だと自分含め転職などで仕事のブランク期間がある人がほとんどでした。GWなど大型連休の時期は普通のサラリーマンも来ていたようです。

滞在予定期間もバラバラで、3ヶ月や1ヶ月の人などがいました。
自分のような2週間程度の人がほとんどかな、と思っていたのですが、結構仕事を決めずに退職してこの留学に参加している人が多く、皆1ヶ月以上のかなりガッツリな留学している人がほとんどでした。

英語習熟度のレベルは様々で(一旦わかりやすい指標として)TOEICで言うと未受験や400点程度から800点overまでいます。意外と英語学習未経験者も多く、その点は気軽に留学に参加しても変な劣等感を感じることなく馴染めるかと思います。


レッスンとテスト、自習時間でガッツリとお勉強

まずどれくらいの1日に勉強しているのかというざっくりとしたアウトラインを伝える目的で、私のECビレッジでの平日の大まかな学習スケジュールを書きます。※コースによって学習スケジュールは異なります

起床〜10:00:朝食・自習
10:00〜11:30:オンライン個人英会話レッスン(40分×2)
11:30〜13:00:昼食・自習
13:00〜14:30:オンライン個人英会話レッスン(40分×2)
15:00〜15:50:グループ対面レッスン
16:00〜18:00の間で30分程度:単語・文法テスト
18:00〜就寝:夕食・入浴・自習

こんな感じで1日3時間半ちかくは外国人と面と向かって英会話をしている環境です。
拘束時間は実質4時間程度ですが、毎日夕方から単語と文法テストがあるため、レッスンのない時間帯の多くはみんな朝から晩までテスト勉強を行っています。


結局国内留学1週間だとどのレベルまで行ける??

そんな感じで1週間(実際は月曜日の半日〜金曜日終日までの4日半)、"英語漬け"と言って差し支えない生活を続けてみた所感としては英会話の障壁が下がり、少しずつ英語のコミュニケーションが取れるようになって楽しくなってきた、という段階にたどり着いたという印象です。

1週間だと正直「英語を話せるようになった!」とはとても言えないレベルです。外国人が喋っているニュアンスをぼんやりと汲み取り、それに対して相槌が打てるようになる、あるいは非常に簡素な応答や質問返しがたどたどしいながらもできるようになった、という感じです。
なのでやるなら1週間だとちょっと不完全燃焼に終わるかな、とも正直思いました。(決してECヴィレッジを批判しているのではなく、そもそも1週間という期間で習得できるほど語学は簡単ではない、という思いです)

正直ビジネスや日常生活において役に立つレベルの英語技術は1週間では全く会得できませんが、「英語がちょっと楽しいかも!」、「もっと英語を頑張って海外の人と話をしてみたい!」という気持ちが強くなったのは、学生時代に英語大嫌いだった自分にとっては大きな進歩でした。


国内留学は"環境"を買っている

前述の通り、正直1週間では技術的な向上を実感できるまでには至りません。

外国人としゃべっている時間が3時間半というと「24時間英語を浴びれる海外に長期間旅行でもしたほうが良くない?」であったり「ほぼオンラインの授業なら自宅でもできるじゃん!」という印象を受ける方もいるかもしれませんが、(その意見はごもっともと思いつつ)それでもこのプログラムが良かったと個人的に実感したポイントをあげようと思います。

まず海外旅行との大きな違いですが、確かに英語に囲まれる時間で言ったら圧倒的に国内留学は少ないですが、少なくとも3時間半はずっと英語で自分に話しかけられているという状況になります。

ただ海外に行くだけであれば相当積極的に自分が動かない限り中々3時間半も英語で会話をしなければならない状況は作れないかと思います。自分に話しかけられている状況であれば、自分からも何かを話さなければならない、反応しなければならない、という強迫観念が生まれ、それが非常に英語学習を推進する力になっていると感じます。

それでも「じゃあオンライン授業を自宅で受ければいいじゃん」という反論も予想されるのですが、これも断然国内留学が良いと断言できます。

国内留学でのおそらく最も大きい恩恵は環境にあると考えます。
極論、1日1万円でこの「環境を買った」と思っても高くない買い物だと思います。
(その証拠?に留学卒業生がカリキュラムが終わったあともしばしばここに下宿しに来ています。彼ら下宿生は留学の授業やサポートは受けず、純粋に彼ら自身の英語学習のためにここで寝泊まりをしており、現在も我々の他に2名の下宿生がいます。)

先にも述べましたが、ECヴィレッジでは毎日テストが行われます。そのため、授業の合間や起きてから授業開始まで、あるいは授業終わりから就寝までの時間でガッツリテスト対策をすることが求められます。

そして参加者の学習意欲が全員異様に高いため、朝は皆遅くても7時ころには起きて勉強、夜は0時を過ぎてまで勉強しています。自分も自然と23時〜0時就寝、6時前には起床して勉強するようになりました。

それはこの留学先の周辺に遊ぶ場所がない、というのもありますが、それ以上に全員の意欲がすごい。そんな環境にいると、うかうかお酒を飲んだりスマホでSNSなど見る気が起きません。

自分で「やめよう!」と思うよりも先に「やっちゃヤバい!」という気にさせられるので、一人で頑張って学習するよりかえって気持ちは楽だったりします。

この環境が及ぼす影響は絶大で、初日から早寝早起きはもちろん、禁酒のおまけに自分が一生不可能と考えていた禁コーヒーまでできました。※ちなみにコーヒーはもちろん飲酒も合宿所では一切禁止されていません、

参加者の意欲の根源は、そもそもとして国内留学に参加しようとするような人は皆勤勉さを持ち合わせているという面もありますが、この留学というシステム上、留学の際に先払いでかなりの金額(人によっては数十万円)を納金しているため、何としてもこの期間で何かを得てやろうという気が個人個人に起きやすいという効用もあるように思っています。


後半1週間の私の成長に乞うご期待

今回は留学1週間での変化と留学のざっくりとしたアウトラインを書きました。
来週はまた1週間で自分の心境にどのような変化があったかと言った点や、今回あまり書けなかった留学生活の面のことを書けたらと思います。

この記事を書いている間もルームメイトは英語学習しているはずなので(自分は外のカフェにいますが)そろそろ帰ります。ではまた。

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@やました
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読んでいる本のメモをつぶやいています。
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