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マエダの感想文

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記事一覧

君はまだ天然色 「ガールズバンドクライ」

 アニメ「ガールズバンドクライ」を観ました。率直に、またドラムをやりたくなっています。な…

マエダ
2か月前
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超極小の過去・現在・未来 『民具のデザイン図鑑』

 武蔵野美術大学民俗資料室 編 加藤幸治 監修『民具のデザイン図鑑』(誠文堂新光社・2022年…

マエダ
3か月前
2

“そこ”から広がっていけ 『ゼルダの伝説 時のオカリナ』

 ニンテンドー64の登場は、まさに「次世代ゲームハード機」の到来を華々しく告げた、時代の転…

マエダ
4か月前
6

人と水と調和と超克 『世界の水辺都市への旅』

 芦川智 編『世界の水辺都市への旅』(彰国社・2022年)を読みました。  欧州の都市にある…

マエダ
7か月前
2

何がどうダメなのか 優里人気楽曲を読む

 夫婦揃って“優里”が苦手なんです。なぜなんでしょうか。  ここで超ド級の「知らんがな。…

マエダ
10か月前
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ゲーム・物語・体験とその他について 『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム…

 クリアしました(2023.12.30)。 ストーリー概要  前作『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワ…

マエダ
10か月前
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2023年に読んだ本について

 本をたくさん読んでいるような顔をしながら実際には全然読んでいなくて、本や読書についての話題になるとすごく表面的でペラペラな話しかできないくせに、そんなことないんですよ? みたいな顔をしています。そういうわけで(どういうわけで)2023年は80冊くらい読みました。5冊くらい読みたいな〜と思いながらそのうちの2冊を読了したら、翌日読みたい本が9冊になっていた、とかそういうことを繰り返していました。  年の瀬も差し迫っているので、この年に読んだ本たちの中で、印象的な10冊(+1)

悲哀と生きて抗う 『ゴジラ -1.0』

 観ました。(23.11.17) 災害、あるいは哀しみとしてのゴジラ  自分が小学生の頃に放映さ…

マエダ
11か月前
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“人生全肯定”の潮流とそれに対する所感 優里『ビリミリオン』

 人気シンガーソングライター・優里の楽曲『ビリミリオン』を聴く機会がありました。端的に、…

マエダ
1年前
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ハク。「自由のショート」について

 カーラジオから流れてきた曲が気になったので、iPhoneのミュージック認識機能を使って調べて…

マエダ
1年前
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オープンワールドの新地平 「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」

 クリアしました。  「ゼルダの伝説」シリーズは、すでに歴史の樹形図があったり無双シリー…

マエダ
1年前
3

「忘れられない過去」ではなく 『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』

 この世で最も黒く、最も邪悪な絵画をめぐる奇妙なストーリー。  ※物語の核心や結末に触れ…

マエダ
1年前
3

“国語力”議論の空疎 『映画を早送りで観る人たち』

 稲田豊史『映画を早送りで観る人たち』(2022年・光文社新書)  昨年話題になった本書は、…

マエダ
1年前
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人間、この愛おしい多面体 『六人の嘘つきな大学生』

 浅倉秋成『六人の嘘つきな大学生』(2021年・角川書店)  就職活動によって、あるいは社会生活全般において垣間見える”多面体としての人間”について。あるいは、それでもなお人を愛したり想ったりすることについて。 https://www.kadokawa.co.jp/product/322005000377/  物語の舞台は新興IT企業の新卒採用試験。「最終選考は、ここまで勝ち残った6人でのグループディスカッションで、1ヶ月後に行う」と告げられるところから始まります。実際に