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安倍晋三元首相の国葬を映画批評家が分析したら、NHKのホンネがバレた件

前田有一┃映画批評家

はじめに

安倍晋三元首相の国葬儀が本日9月27日、執り行われました。

メディアは便宜的に国葬といいますが、厳密には国葬儀。国葬ではどうしても法的根拠が見つからなかったため内閣法制局の尻を叩いて、「国葬でなく、国の"儀式"ならば、無理筋ですが閣議だけで決められる、こんな法律がありましたヨ首相!」と見つけ出させたので、岸田首相は必ず「国葬儀」と、"儀式"であることを強調しています。

最初からそのような無理を押し通したため、反対世論が報道各社60パーセントを超える状況になったのは当然なのかもしれません。

「なんでそこまで国葬にこだわったんだ?」

そんな疑問はもっともですが、意外とだれも明確に答えてくれません。岸田首相があげる4つの理由

1 在任最長!8年8か月がエライから
2 内政外交でスゴイ実績!
3 国際社会が大絶賛!
4 内外からものすごい哀弔の数!

は、どれも根拠薄弱で、野党からは音速でひろゆき並のスーパー論破をされてしまいました。

私に言わせれば、「そんな4つの理由なんて、無理やりでっち上げたんだから説得力がないのは当然ですヨ」ということになります。

ではなぜ「国葬」でなければいけなかったのか。もちろん、明確な理由があります。

簡単に言えば、岸田首相は安倍派=清和会のガーディアン(守護神)のふりをしつつ、安倍派を弱体化させるおそるべき政治戦略のために、どうしても「9月27日」に国葬を(無理やりな法的根拠をでっちあげてまで)強行しなくてはならなかったのです。たとえ支持率が下がっても、この日にやらねばならなかった。

詳しくは、小冊子『安倍元首相銃撃事件と国葬報道を映画批評家が本気で分析したら岸田文雄首相による謀略だと判明してしまった件』に書きましたので、興味のある人は読んでみてください。メルカリで売っています。
⇒完売してしまったのでnote有料記事に加筆訂正版を掲載しました

さて、それを踏まえて本日の記事は、先ほど終わった国葬儀についてです。

あのテレビ生中継に隠された、NHKのおどろくべき意図とホンネを、本業の映画分析の手法で暴いて差し上げます。では始めましょう。

番組開始から不穏な演出を行うNHK

国葬中継番組を、NHKは13時半から始めました。

そして14時からの葬儀開始を前に、彼らはこれまでの流れと称する前振りを始めました。

安倍晋三が凶弾に倒れるまで、ということですが、いったいどの時点から始めるのか(映画分析ではファーストシーンが極めて大事です)注目しましたが、NHKはなんと「岸信介」のアップからこの映像を始めました。びっくり仰天です。

安倍晋三は岸信介の孫、と。それはそうですが、今現在日本人にとって「岸信介」といえば統一教会。安倍晋三を銃撃した山上徹也容疑者の家族を地獄に突き落としたカルト教団を、最初に日本に連れてきた諸悪の根源。そんなイメージが濃い男なわけです。

その岸信介を最初に大写しにする。国葬発表から2か月もの時間をかけて、何十回も編集作業をやった最終形がコレ。そこに意味がないわけがないんです。

追悼映像と思いきや、モリカケ桜をぶっこむ死体蹴り

さらに先を見ると、22秒間程度ではありましたが、モリカケ桜の疑惑トリプルコンボをぶっこんでくる大胆な構成。よもや国葬の前座で疑惑のデパートを開陳して見せるとは驚かされます。

こうして、忘れやすい国民にバケツで水をぶっかけて不愉快な記憶を呼び覚ますと同時に、少し詳しい人には「そういや今日の国葬の演出会社は、桜を見る会の仕切りをやった会社と同一だったな」と、改めて怒りを煽り立てる心憎い演出です。

そもそもスタジオの解説者やアナウンサーも、「反対世論が多い中開催される」などと最初に言い出すくらいで、どうやらNHKは忖度気質から抜け出すつもりかな、と期待をさせます。

そういえば最近NHKでは、「安倍晋三に最も近い女」こと岩田明子解説委員が辞めたそうです。あまりに権力寄りのコメントばかりで社内の一部ではかねてから問題となっており、安倍晋三が死んでからは彼女もいづらくなって、事実上追い出される格好だったとの報道もありました。

そうした内情の記事は信ぴょう性が判断しにくいですが、この国葬中継を見ると、意外と本当だったのかもしれません。

国葬中継も、意地悪すぎる演出を繰り返すNHK

さて、14時を過ぎて中継が始まりましたが、のっけからすごいです。

遺骨が到着し、センチュリーから降りた安倍昭恵氏が遺骨を抱えたまま岸田首相の前に立つ、これはいわば「国葬中継のファーストシーン」です(重要ってことです)。

昭恵氏の表情をとらえる角度にカメラを据えたNHKでしたが、もっとも盛り上がる2ショットで画面の4分の1近くを占拠したのはカメラの前で立ち上がった他社?のスチルカメラマンの少々さびしい頭皮のアップです。

こうした「見切れ事故」は、天下のNHKですから即座にカメラをスイッチするとか、いくらでもやりようがあると思うのですが、実際はしばらくそのまま「頭」が映り続けていました。プロのテレビマンならバックヤードで「何やってんだバカヤロウ」と怒鳴っているところで、極めて不自然です。

会場に入るまでの奇妙なスイッチワーク

その後、岸田首相、安倍昭恵氏、そして遺骨は武道館に入っていきますが、この流れも不自然なショットの連続でした。

まず、これと同時に空砲を撃つ「弔砲」がはじまりましたが、これは19発も撃つことが慣例で決まっています。天皇クラスでも21発と、えらい人ほど撃つ数が多いわけで、安倍家にはたいへん名誉なことです。

ところが車から入場口までの距離が短すぎて、あっという間に遺骨が武道館にはいってしまうと、なんとNHKは「弔砲」のワイプ中継をたったの数発で取りやめてしまうのです。

わざわざ19発も撃つことに意味があるのに、これではなんのための「弔砲」中継なのか、さっぱり意味が分かりません。もちろん、彼らはその重要性を分かったうえで途中でやめた、と私は見ています。

国葬中継に「偶然」はない

2か月も準備期間があった「中継映像」は、ほぼ「作品」と同義です。すべてのショットに意味があると考えてよいのです。

それを確信できるのは、遺骨の武道館への入場とともに、自衛隊が演奏をストップしてしまった場面です。

その中断の瞬間までNHKのカメラは屋外の様子を映し、音声を切ることも、フェードオフもすることなく、ぶつ切りにしていました。

この瞬間、カメラが映していたのは「舞台裏」になってしまいました。安倍晋三の遺骨と奥さんが中に入ったので、演奏をやめてほっとした、そんなゆるんだ「空気」です。別に自衛隊を批判しているのではありません。うつさなくてもいいもの、というより映してはいけないものをなぜか映し続けたNHK、について私は書いています。

隠れテーマは「段取りの悪さ」だった

というわけで、「ファーストシーン」がおじさんの「頭」の見切れ放置。オープニングが意図せぬ「舞台裏」のゆるんだ空気。これはなかなかキョーレツな滑り出しです。

とくに、エリザベス女王の荘厳な国葬、完璧な隊列をほんの1週間前に見た日本国民すなわち視聴者は、この瞬間に安倍晋三の国葬とのあまりの違いに愕然としたのではないでしょうか。

ということでまとめますが、この入場ショットまでは「段取りの悪さ」が隠れたテーマといったところでした。

続きはパート2(3部作中)
『【安倍氏国葬】"張りぼて祭壇"を映したNHKの意図』
にてお読みください


⇒参考(私が書いた同名の小冊子を、note有料記事にしたものです)
『安倍元首相銃撃事件と国葬報道を映画批評家が本気で分析したら岸田文雄首相による謀略だと判明してしまった件』

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