[ビジネス小説]未来へのプレゼン 第23話 大阪
前回のあらすじ
慎吾が大阪の街を訪れるのは約2年ぶりだった。
日帰りの仕事で新大阪の駅で降りてから徒歩10分程のところにあるクライアントに何度か通った程度だったため、大阪という街を体感して帰った記憶がない。
新幹線の入り口付近では点々の餃子や551の肉まんなどのお土産が鎮座して大阪らしさを醸し出している。
慎吾がそれらを買って、誰も待っていない部屋でただ食べるのも味気なく思えておついぞ興味すら持てないのが常であった。
2年ぶりの大阪。
大阪は真新しかった。
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