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「仕事は楽しいかね?」と聞かれて「う〜ん」と答える人へ

この本と出会ったのは、オーディブルを漁っている時でした。
私は物語系のビジネス書はあまり好きではありませんでした。
「欲しい、知りたいところだけつまみ読み」という方法が取りにくいからです。
しかし、評価が高かったので「仕事は楽しいかね?」をオーディブル購入。
思った以上にいい発見や面白い考え方、実践できそうなアイデアに溢れる本でした。


1、なぜ仕事が楽しくないと感じるのか

「人生とは、くだらないことが一つ、また一つと続いていくのではない。一つのくだらないことが<何度も>繰り返されるのだ」

そして、こう続く。

人々は、したくもない仕事をし、同時にそれを失うことを恐れているんだ。
(中略)
かつての社員は、責任が重くなればその分、報酬も増えた。
しかし近ごろでは、ますます多くのものが要求されるのに、給料は上がらなくなっているのである。

教員の私は、「その通りだ」と思った。増える報告書類、目標管理と研究発表、家庭連絡と報告。生徒に向かう仕事より上司や委員会に報告するものの方が作成時間が多いのではないかと思うほど・・・いや、実際には多いのではないか。

そして主人公は「成功のための戦略」を書くように言われる。
「目標の設定」と「生きる姿勢を変える」という内容だ。
しかし、マックス(この本の先生)は大きく×をつけ、デカデカと

「試してみることに失敗はない」

と書いて、×を書いた紙の横に貼っておけというのだった。

2、今日の目標は明日のマンネリ

みんな、人生のある時点で仕事に対する目標を変えた人たち

ジョン・ウッデン(バスケの名コーチ)は、土木技師になっていただろう
ロッド・サーリング(脚本家・TVプロデューサー)は、体育の指導員
レジー・ジャクソン(大リーグ選手)は、フットボールを続けていた
(中略)
ボリス・エリツィン(ロシア前大統領)は、建築工事の現場監督をしていた

私は、ジョン・ウッデンの「育てる技術」を何度も読んだことがある。あんな素晴らしいコーチが最初の目標を貫いていたら土木技師になっていたと思ったら衝撃だった。

「明日は今日と違う自分になる」


3、遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る

発明家や革新者に話を聞くと必ず、<異なった>という言葉と一緒に、自慢げに人に見せるという考えが出てくる。成功する人たちはね、自分がどこへ向かっているのかということはわかっていないーただ、遊び感覚で色々やって、成り行きを見守ろうと思っている

本書ではアップルやウインドウズなどの誕生について例が書かれている。
さらにはコカ・コーラやチョコチップクッキー・リーバイスも偶然に生まれたものだという。

問題は、そのチャンスを見つけられたか。巡り会うまで、試したかということだろう。

4、まとめ

私の職場にも「年間目標とPDCAについて」の計画がデカデカと貼ってある。
「あれって活用されてるの?」と思ったが、節目ごとに偉い人たちが「あ〜だこ〜だ」言っている。役に立った感はない。
自分も色々やってみよう。

どうやってやるかは次の記事で。

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