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ここで見られる行列(中国のとある場所で)


中国(とある場所)での行列


こちらで行列を見かける時は、たまにある。

例えば有名なレストランやデパートの中のレストランではそうした光景をよく見かける。

その他として、遊園地なども挙げられるだろう。

今回の行列


今回はそうした若者が中心とした行列ではなく、おばあ様、おじい様世代が中心となって行列をなしていたという話である。

まず、行列をなして並ぶという光景をあまり見ることはない。いろんな場所に買い物に行っているからなのか、それとも毎日行く場所が決まっているかは分からない。

その中で、今回はかなりの行列(見たところ30分待ちぐらい)を偶然、見かけたのでこうして書いているところである。

中日の「お肉」

さて、中国のとある場所において、重要視されている「肉」とはなにか。日本で言えば、鶏肉、豚肉、牛肉の三択になることが多いだろう。地域によっては、馬肉、イノシシ肉、鹿肉などといった答えがあるかもしれない。

こちらでは、基本的に鶏肉、アヒル肉、豚肉、牛肉、羊肉、ロバ肉などが中心となっている。(「ロバ肉」を出すあたり、少し地域性が含まれるのは注意である。南ではあまり食べない)

その中でもよく食べられているのが「豚肉」である。揚げてよし(青島名物)、燻製にしてもよし(湖南、四川名物)、餃子にしてもよし(各地方)、煮てもよしの万能である。ちなみに、皮は油にして使うなど用途が広い。

豚肉価格から見る中国の生活

そこで生活水準とそこの物価を考えることにおいて、豚肉の価格に注目することは一つの基準になる。

例えば、春節前に豚肉の価格が少し下がったのは、春節で買いこむ人目当てに価格を調整したのではないか、と考えられるわけである。

こちらでの豚肉の価格は、500g=約400円弱と思っていただければよい。そこで、今回のお店だが、ここでは、約155円で販売というのを売りにしていた。市場価格の約半分以下である。並ばないわけない。


向かいのお肉屋さん

ちなみに行列をなしていた道の反対側にも行列ができていた。ここの価格は、約175円でこちらも安い。ただ、さすがに最安値ではないので、行列の長さでいうと負けていた。

中日における豚肉販売方法の違い


ここでこちらで売られている豚肉について少し述べたい。

基本的にまだ肉が良いように見える薄ピンク色の蛍光灯を使っていることが多く、ブロック単位での購入になる。いかりに豚肉をぶら下げて販売することもある。日本の豚肉だとパック詰めされているが、こちらではビニール袋に入れて持ち帰ることになる。

日本の豚肉なら冷蔵庫に入れて3日ぐらいもつが、こちらでは、まず肉の色が明らかに少し悪くなり、表面に粘りが出る。ブロックだからなのか、それ以外なのか、理由は不明である。

お店によっては、その場で加工してミンチ肉にしてくれるところもある。餃子の具として作る際は、こうした店を選ぶ。

そのため、今回500g買ったとして、そのまま冷蔵庫に入れることはせず調理したり、保存食として火を入れる作業が必要になる。チャーシューを作る感覚に近いかもしれない。

他の野菜やフルーツ店では、そこまで行列ができておらず、やはり豚肉の力が偉大だと感じた。

「安さ」の魅力

日本の豚肉も「おいしい」ということで攻勢に出ていけるのでは、と思う方もいるかもしれないが、それは富裕層やお金持ち、もしくは若者向けのサービスであることを忘れないようにしないといけない。

やはり、中国でも日本でも、主婦や主夫、もしくは退職した後は、「安さ」が大事になってくる。ただ、健康や経済のことを考えると、また別なのだが。

お肉の行列に合わせて宣伝している

行列を利用する

お肉の行列を見越して、宣伝しに来ているというのは賢い方法である。こうした抱きかかえ商法は、購入時に〇%引きなどのサービスの元祖なのかもしれない。共存共栄を目指す形をここでも垣間見た。

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