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カネ薫る五月の空にツバメ舞う

五月は何かとお金について考えることが多い。

なぜなら、税金の納付書や通知書などがどしどし届けられるからだ。

五月一日発送の自動車税と固定資産税の納付書を皮切りに、昨日も何やら職場に「税」と書かれた封筒が届いていた。住民税だか、法事税だかの通知書だろう。フリーランスの方だと年金や保険関係の納付書が届いてることだろう。

結婚するまで、私は自動車を所持していなかったので、自動車税というものがあることすら知らなかった。自動車を所持しているだけで税金を支払うのかと思うと、さっさと処分してしまいたい気になるけれど、夫が使用しているし、そういう訳にもいかない。

ただ、自動車税の支払い期日はもう少し何とかならないものか? と納付書が届くたびにいつもため息をつく。自動車税の支払い期日は五月末日なのだ。
納付書は五月一日発送で、だいたい二日には普通郵便で届けられる。しかし、ゴールデンウィークで普通郵便の配達がされない場合、納付書の到着は数日後になる。普通郵便は、土曜日の配達はあるけれど日曜日と祝日には配達が行われていない。

支払いがあることは分かっているし、だいたい金額も昨年と変わらないのだから準備はしている。コンビニでも支払いできるようになっているし、慌てる必要はないはずだ。けれど、一方的に送ってくるのに支払い期限がもう数日後というのはなぜなのか。もうちょっと、せめて四月二十日ぐらいに発送して、五月末までとはできないものだろうか?

固定資産税についてもそうだ。狭いながらも楽しい我が家は、こじんまりとした戸建住宅である。三十五年ローンの真っ只中だ。こじんまりして日陰がちとはいえ「資産」である。固定資産税は一年間を四期に分けて支払い期限が決まっている。これは住んでいる市町村によって、期限の設定が違っている。私が住んでいる地域では第一期の支払い期限は五月末日である。

四月一日から新年度がスタートして、あれこれ算定したりなんだりあるのは分かる。たっぷりと税金を支払わなきゃいけない心の準備も、一応できている。(金額を見るたびにため息をつくとはいえ)

しかし、手元に税金の納付書が届いてからでないと、支払いはできない。「万が一滞納したらどうしよう」と、気持ちばかりが焦る。小心者ゆえ、税金の滞納イコール差押え、みたいな図式が出来上がっている。国からしてみればちょろい納税者であろう。数日の支払い延滞では差押えにはならないのだけれど、支払い期限が迫っていると思うと、気が気ではない。

こうして五月は税金の支払いに心を奪われ、お金も奪われてあっという間に過ぎていく。ひとつだけ良いことがあるとすれば、いつも支払いに訪れている郵便局のそばにツバメの巣がある。ぴゅうっと空を舞うツバメや、最近では巣に座り続けて卵を温めている姿を見ることができる。税金の支払いに頭を悩ませる五月だけれど、私の納税支払いが終わるころには、小さなツバメ達が元気よく顔をのぞかせていることだろう。

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