裏切らないって本気ですか?

八月の最終週、なんとも気になる番組がNHKで放送された。

タイトルはずばり「みんなで筋肉体操」。

様々な筋トレを紹介する五分番組。Twitterでかなり話題になっていたので、番組自体は見ていなくても、タイトルは目にした、という人もいるかもしれない。私はこの番組を楽しみにしていた。

実は……と大げさに報告するような内容でもないけれど。八月から私は自宅で筋トレを行うようにしている。本格的なものじゃないし、回数も全然こなせない。でも、一回もやらないよりはマシかな? という程度だ。

筋トレを始めた理由はカンタン。ぶよぶよした身体をスッキリさせたいから。数年前に買ったジーンズのウエストボタンが閉まりにくい。お腹についたぷよぷよのお肉をしゃきっとさせたい。猫背も治したい。冷え性でエアコンの風が寒い。記録的な猛暑なのに、長袖を着て過ごさなければ電車にも乗れないほどだ。筋肉がつけば多少は代謝がよくなるかも? という願いも込められている。

中学生のころ、極端なダイエットの一環として、がむしゃらに腹筋をしたことがあった。毎日200回くらいは行っていた。膝を立てて寝転んで、頭の後ろに手のひらをつけて上半身を繰り返し起こす。誰しも一度くらいは、このスタイルの腹筋をしたことがあるだろう。

しかし、この昔ながらの腹筋が無意味だというニュースが7月末にyahooニュースで流れていた。

リンク先のニュースには「昔ながらのスタイルの腹筋は、むしろ身体に悪影響を及ぼす」とまでかかれている。ちょっとショックだった。しかし、新しい腹筋の方法も書かれていて「プランク」と呼ばれるものだった。

プランクの姿勢は以下のリンクの写真のようなもの。うつぶせの状態から肘とつま先で身体を持ち上げて固定する。お尻が上がり過ぎてもダメだし、下がり過ぎてもダメ。

カンタンそうに見えるけれど、かなりキツい姿勢だ。試してみると分かるけれど、始めてやってみたときは30秒でかなりしんどかった。ただ、Twitterやらインスタグラムなどで調べてみると、プランクは腹筋だけではなく、全身の筋肉にバランスよく負荷がかかり、筋トレにはかなり効率の良い運動だというのが分かった。

よーし。この姿勢ひとつでいいなら、やってやろうじゃあないか。

そうして、私の筋トレ生活ははじまった。はじめのうちは30秒×2回。少しずつ時間を延ばしていて、今では1分×2回または3回までできるようになった。たるんだお腹の肉はぷよぷよのままだけれど、すぐにビシッとならないことは分かっている。

こうして、私のなかで筋トレ熱が高まっていたときに「みんなで筋肉体操」が放送された。最新の理論を駆使した効率のいい筋トレメニュー。取り入れられるなら、取り入れてみたい。そう思った。

しかし。はじめに紹介された「腕立て伏せ」すでに鍛え上げた筋肉を持った人ですら、きつそうだ。

「もっと筋肉を追い込んで! そこで休まない! あと五秒しかできません。最後まで追い込んで!」

とにかく厳しい。いや、でも休みたくなるから、厳しくなくちゃダメなのか……。「腕立て伏せ」の他には「腹筋」「スクワット」「背筋」が紹介されいる。(以下リンクで、紹介された筋トレが解説されている。)

「筋肉は裏切らない」というキャッチフレーズとともに、毎回番組は終わる。筋肉は裏切らないとは、思いきったことを言うなあ……、とも思うけれど、結局は自分自身の身体を鍛えて、肉体的に強くなるっていうのは、あながち間違ってはいないだろう。

むっきむきのばっきばきは、全然目指していない。けれど、シュッとした下腹を手に入れるべく、筋肉を信じながら、いそいそと今日も筋トレに励むのであった。



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