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すべては、手のひらのなかにある。

「じゃあ、noteに登録して、いろいろと発表すればいいじゃない! 今日、帰ったら即実行ね」

このひとことがきっかけで、私はnoteに登録して、記事をこつこつ発表することを決めた。この言葉をかけてくださったのは日笠雅水さん。手相を見てくださる方だ。

以前からほぼ日を読んでいる人には「マーコさんのお転機予報。」などのコンテンツで登場されていらっしゃるし、「第二回生活のたのしみ展」にもブースを設けてテソーミ(手相をみること)のコーナーがあったので、知っている、という方も少なくないだろう。

普段は、手相を観てくださったり、「テソーミ教室」という手相について学んでみるという教室を不定期に開催されている。私が初めてマーコ先生にお会いしたのも、この「テソーミ教室」だった。

日笠雅水先生、と御呼びするより「マーコさん・マーコ先生」という愛称がぴったりな、聡明で鋭い意見を仰られるのに、とてもチャーミング。お話をしているだけでも楽しくて、親戚にこんなお姉さんがいたら、しょっちゅう遊びに行っちゃうだろうなあと感じていた。

マーコ先生のテソーミは、いつもTwitterで募集される。そのため、募集をかけるとあっという間に埋まってしまう。いつも出足が遅れてしまい「あー、いつかは予約が取れるといいなあ」と募集は締め切りましたという文字を眺めていた。

初めて手相を観てもらうチャンスが、2017年に訪れた。うまくメールを送信できているか不安だったけれど、無事に「予約を受付ました」という返信が来たときにはやったー! と声を上げて喜んでしまった。

初めてテソーミをしてもらった時、私はいろいろと悩んでいた。というのも、当時書店が主催している文章教室に所属して、あれこれ文章を書いて提出してた。学び続けることはもちろん大事だけれど、ずっとその講座に留まるべきなのか、など、文章への向き合い方について考えていたところだった。そして、その悩みをマーコ先生に伝え、手のひらを差し出した瞬間に「あらー、ハデな手相ねえ」と言われたことが未だに忘れられない。ハデな手相、というのは何も悪い意味ではなく、「何かを表現したい」というサインがあちらこちらに散らばっていて、それがすごく目立っている、ということだった。

私がうじうじと「文章の教室で習っているんです……」などと言っていたら、マーコ先生は「もう、そんな悩んでいる段階は過ぎてるし、どんどん発信すればいいじゃない。いまはいくらでもSNSを利用出来るんだし」と、もう、手相でも何でもないアドバイスをいただた。話の流れで「吉本ばななさんが好きだ」と伝えると「じゃあ、noteに登録すればいいじゃない。ばななさんもnoteでいろいろと発表されているでしょう? 憧れの人と同じ土俵で発表できるのよ? 素晴らしいじゃない!」とにっこりと私に笑いかけてくれたのだった。

そうして、私は「もう、今日登録して、すぐに始めちゃいなさい」というアドバイスと、筆名を決めた方がのびのびできるわよ、という言葉もしっくりくるものがあり、その日のうちに「間詰ちひろ」という筆名を決めて投稿したのだった。

しかし、「スタートしたら、教えてくださいね」と最後にマーコ先生に言われたことを額面通りに受け取っていいのか、どうすればいいのか分からなかった。noteで記事を書いていることを、いつか直接報告できれば、と思っていた。

しかし、そう思っていた矢先、今年のGWにテソーミを行いますという募集が目に留まり、私は慌てて、連絡をした。四月の終わりに予約が取れて、一年も経たないうちに、またお会いすることができた。

マーコ先生は手相について、こんな風に語っている

自分の両手と向き合い、”手と相談”それが、手相の基本です。手相は”読む”のではなく、”感じる”ことが大切です。手を通して自分の心と対話し、問題点を探り「変えていこう!」と決意する。幸せになりたいと願う。ただそれだけで手相は瞬時に変わり、運命も変わってきます。(an・an No.2053 2017.5.24 より抜粋)

手相の鑑定、というと仰々しい印象もある。けれど、マーコ先生のテソーミは、お願いします、といって手のひらを見せた時と、ありがとうございましたといって帰るときでは、たぶん手相も変わっているんじゃないだろうか? と思えるほどに、楽しく笑いながら進む。いや、私の悩みがそれほど深刻ではないからかもしれない。けれど、顔の表情ははっきりと明るくなって帰っていくに違いない。大丈夫、悩むことないわよ、どんどんやったらいいのよ、と前向きな面を教えてくださることで「あ、そうか。私はこっちに進めばいいんだ」という広い視野を、手相によって見せてくれるのだ。優しく背中を押されたような気持ちになる。

お会いしてすぐに「一年くらい前にnoteに登録したらとアドバイスいただいて」と話したら「あら、随分と具体的なアドバイスしたわねー」と、笑っていらした。今回も、いくつか悩みを相談した。半分くらいは手相が関係していないような悩みでもあった。けれど、マーコ先生といろいろとお話をして、「その手があったか。そんな風に考えていいんだ!」と自分だけでは決めかねていたことも、パズルのピースがバチンと型にはまったように腑に落ちたのだった。

これから自分自身がどれほど動けるかによって、あらゆることは変わってくる。その変化の途中で、やはり立ち止まったり、もとの道に戻りたくなったりもする。けれど、マーコ先生のテソーミは、「迷いながらでもいいじゃない。でも、自分と相談して、自分で決めた道を進みなさい」と後押ししてくれるのだ。

マーコ先生には、タイミングが合わなければ手相を観てもらうことは難しい。けれど毎年、an・anで「手相の特集号」がある。今年は5月16日に発売されるan・anが「手相が導く、強運の道しるべ」と題されており、その監修をマーコさんが行っている。自分で手相を見たところで分かりにくいこともあるかもしれない。けれど、気になるサインが手のひらに浮かんでいるならば、参考にしてみるのもおすすめだ。

手相は、何も未来を決定しているわけじゃない。自分次第でいくらでも新しい線が増えてくる。その新たな可能性とも言えそうな、小さなしるしを見つけてみるのも、きっと日々の楽しみにつながることだろう。

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