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進撃の巨人と宝石の国

この二つの漫画がかなりやばい.

先日の記事でも書いた通り,
今電子書籍で多くの作品を楽しんでいる最中だ.

そこで,前々から読み続けている「進撃の巨人」と,
前々から気になっていた「宝石の国」という作品が特に似てて面白い!

と思ったので,今日はこの2作品について書いていこうと思う.

ちなみに,書いていく中で現在までの最新刊までの内容に触れる箇所が多々ある.
ネタバレ厳禁な方は,他の記事を読んでいただくことをオススメする.

2作品に通じる面白さ

この二つの作品がどういう作品かものすごく簡単に説明すると,

「進撃の巨人」
自由を追い求め巨人のいる世界に対峙し,闘いに挑むお話.
主人公はスーパー格闘系・生ウルトラマン.

「宝石の国」
知らなかった世界を知っていくことで,自分の存在価値を見出し,本来あるべき姿を追い求めるお話・・・?
(実は最新刊まで読んでも一言で表せる言葉を見つけきれていない)
主人公たちの体は宝石.

といった感じである. 

2作品共,2010年代を代表する”心削られる系”の作品である.
※連載期間
進撃の巨人:2009年10月〜連載中
宝石の国 :2012年12月〜連載中

どう心を削られるかって?それはぜひ読んで確かめていただきたい.

この2作品を読んでみて,とても似た面白さを発見することができた.
大きく分けると,以下の二つである.

① 話を追うごとに,作り込まれた世界が明らかになる.
② 信念を貫く姿勢が強すぎる.

① 話を追うごとに,作り込まれた世界が明らかになる.

進撃の巨人の世界は,
・人類が3つの壁に囲まれ,人喰いの巨人に怯えながら暮らしている.
・それぞれの街は西洋にみられる城郭都市に似た構造となっている.
・王政が敷かれており,3つの組織によって治安維持・設備補修・巨人研究がされている.
・対巨人用に発達した独自の技術がある
といった特徴がある.これらの大きな特徴は,割と序盤に説明がなされている.
中盤以降は駆け引きに手に汗握る展開が待ち受けていたり,
最近では話の規模が大きくなっていてどうなっちゃうのォ〜!という印象を受けたりする.

一方で宝石の国の世界は,
・宝石でできた主人公たちの体を狙って,”月人”という不思議な存在が攻めてくる.
・人類は滅亡した後の世界.
・先生と呼ばれる人物の元で,月人に打ち勝つために鍛錬を積んでいる.
という特徴を持っている.世界についてまたわからないことが多く,話が進むにつれて全容が明らかになっていく.
こちらも,最新刊では話の規模が大きくなりすぎていてどうなっちゃうのォォ〜ッ!といった様相なのである.

予め作りこまれた世界が大まかに説明され,様々な要素を盛り込みながら物語が展開していく

話を追うごとに世界の構成・繋がりが明らかになり,設定の深さ・奇想天外さに驚かされる

これが,進撃の巨人・宝石の国の物語に共通する大きな特徴だと思う.

② 信念を貫く姿勢が強すぎる.

もうひとつ2つの作品に共通しているのは,
自分がどうなろうと決めたことを貫く姿勢の異常な強さである.

進撃の巨人におけるエレンも,宝石の国におけるフォスフォフィライトも,
物語の展開によって,立場も見た目も次々に変わっていく.

読んでいる自分にとっては望まない展開であったとしても,
主人公にとっては道理の通った行動なので,ただ展開を見守ることしかできない.

安心とは何処へやら.1話1話でハラハラしっぱなしなのである.

以前記事にした鬼滅の刃も物語の展開が壮絶な作品だが,
炭治郎の立場・姿勢は一貫していることがこの2作品と大きく異なる.

エレンとフォスは,その内容がどうあれ目的達成のためなら最適と判断した手段を選ぶ.

鬼滅の刃で言えば,炭治郎というよりも鬼舞辻無惨側の主人公なのである.
もはや修羅である.

この,うわぁそう進むの,待って待って〜マボロシィ〜と
思わずIKKOさん口調になってしまうようなおっかなさに,
どうしたものか心奪われてしまうのである.

とにかく読んでみてちょうだい!!

長く続いているこの作品,とにかく目が離せない,早く続きを知りたい!と思うのに,
進撃の巨人は年3回,宝石の国は年1回の新刊ペースという,
なんとも焦らされ続けているような心境である.

気になると思った作品はその気持ちの鮮度がいいうちに触れておくのが吉.

とにかく気になった方はぜひご一読を!

そして,やだぁ〜どんだけェ〜と言いつつ,
ハラハラしながらページをめくる仲間を増やしたいのである.



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