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浜辺まりあ
2021年7月15日 18:43
お題 絵描きの母母さんの描く絵が好きだった。もともと絵描きは、おやじのほうで、でもあまりに抽象的すぎて、おれにはよくわからない物体にしかみえなかった。おやじは絵描きとして成功することより、母さんと結婚することを選んだ。母さんは、花の絵をよく描いた。花のうしろに、必ずといって良いほど、洋風の装飾品にあふれた家具を描いた。「これが、母さんの理想の家なの?」中学生になって間もない頃だったか
2021年7月15日 19:04
おれの好きなひとは、魔法使いです。おれの部屋に、いっしょに住んでいます。おれは、片付けがとても下手くそで、目星をつけていた、ここよりもう少し家賃の安い部屋に引っ越すことも出来ずに、貯金箱の中味もろくに増えない日々を過ごしていました。そんなおれのところに彼女は、急に舞い降りて、おれを真っ正面から見つめていいました。「自分の感情を、見ないようにしているから散らかっている、そんな部屋ね」 もちろ