わかりやすくて危うい女

大学時代のインカレの仲間に真梨子ってのがいて、彼女のSNSを見るたびに「わかりやすいなー」って感じてしまう。

彼女は昔から好みの男性がぶれたことがなかった。例外がないというか。
真梨子が好きな男性のタイプは、ハイクラス、知的、ユーモアあり、少し年上、ノリが良い。
これまで惚れた男も今のご主人もこの枠に収まっている。

真梨子は10年以上のよくわからない関係の男性にふられた後、猛烈な勢いで婚活をして今のご主人と結婚した。そして、一粒種の息子さんも授かった。
キャリアウーマンに憧れていた彼女は、何度か転職を繰り返した後に現職につき、結婚しても出産してもフルタイム働いている。
そんな彼女が数年前からゴルフを始めた、というか久しぶりに再開させた。
元々ゴルフを趣味にしていて、出産を機に離れていたけど子どもが小学校に上がったことをきっかけに再開。最初はご主人と一緒に練習したり一人で楽しむ程度だったけれど、それじゃ面白くなかったようで、都内にあるゴルフサークルに入ったのよ。


そこで現在のラバーに出会った。


ラバーと言っても彼女が一方的に惚れているだけで、向こうにも家庭がある。
惚れてるとはいえ、真梨子も自分の家庭を壊してまでその恋にのめり込むようなバカじゃない。
彼女は自分でも「ほとんどを損得で考えてるから」と言いきるぐらい人間関係を含む生活の全てを計算で選びとっているので、離婚の面倒くささや子どものこと、周りからの目を考えたら失楽園みたいなバカな真似はしない(笑)。


ただ、わかりやすく「あなたに恋してる」オーラが駄々漏れ。


真梨子は昔からそうで、合コンに行っても何してても「あ、あの人を気に入ってるんだな」ってすぐにわかる。
なぜなら、普段の彼女はわりと控えめで静かなタイプなんだけど、好きな男性ができてその人のことになるとテンションが爆上がりするわけよ(笑)。
最近のSNSからはその真梨子が見てとれる。

一緒にグリーンを回る写真、ツーショット、まるでラブレターのような彼にまつわる長いコメント。
もう恋する乙女丸出しですよ。たまに読んでるこちらが気恥ずかしくなるぐらい…。
あの内容を全世界に公開で書かれているラバーはどんな思いで読んでいるんだろう?

真梨子は昔から応援という形で自分の恋心を表現する子で、たぶん、その方法でこれまでの恋がうまくいったんだろうね。
ちょっと茶目っ気を出しながら元気いっぱいのエールを送る文章が続く昨今。
気持ちが若い子なので高校生みたいな瑞々しさも感じるし、同時に危うさも感じる。なにより年甲斐もない感じの文面なので滑っているというか、痛々しいというか。
「そんなのは個別のLINEとかでやれば良いのに」と思うけれど、特に助言はしない。
結婚して7年目になると夫にも飽きてくるし、日常のときめきが欲しくなる気持ちはわかるから。
彼女の恋心満載な投稿にいろんな意味でのドキドキを抱きつつも、「同じ趣味で、会いたい時に都合の良い理由をつけて誰にも怪しまれず会える相手って良いなー」って思いますよ。
私もそういう人ほしいわー。

真梨子の恋は片想いで、片想いされてる方も薄々彼女の気持ちには気づいているけれど(ツーショットの写真での笑みがいつもひきつっている…)、気づかないふりをこのまましていくんだろう。そこは大人だからね。
真梨子も特に気持ちを伝えたりはしないんじゃないかな。


もう互いに若くはないですからね。
家族への社会的責任てものがありますから。


でも、それがまた燃えるんだよね(笑)。
中学生みたいな、そういうなんとも言えない甘酸っぱいプラトニックな関係こそ恋の醍醐味じゃないかと一周まわって思うわー♡

私もそういう人ほしいなー。
私の場合、年下のイケメンが好きなのでママ活でもしないと無理かしらね(笑)。

結婚していてもときめきは必要ですよ。
要はバレなきゃ良いと思う。
軽めの浮気って結婚生活を維持していくためのエスプリみたいなもんだから。
特に、真梨子や私みたいにキャリアもあって、そこそこの年収を稼いでる女性は肉食なんですよ。
黙って三つ指ついて夫だけにかしずくわけないじゃんね(笑)。その雰囲気は出しますけどね!

いやしかし、真梨子のテンション爆上がりの行動はちょっと危ういね。もう少し気を引き締めて恋した方が良いわ、と思うGWの夜。

明日は家族で湖へ行くのよー。夫がカヌー漕ぎたいっていうから。
そんなわけでそろそろ寝ますかね。

あーーー恋したい!!!
できれば昔恋した年下のイケメンが良いな♡

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