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365日後にクビになる教師#17

最近、ニュースでクラス替えのやり直しが話題になっていたが、ご存知だろうか?

毎年、年度末のバタバタする中で、教師の頭を悩ませるのが次年度のクラス編成である。

単純に学力だけで分けられれば簡単なのだが…そう上手くいくものではない。

人間関係や運動能力、ピアノや書道などの特技、リーダー性など子ども達自身のことに加えて家庭環境や保護者の大変さ(いわゆるモンスターペアレントが1つのクラスに偏らないように)も考慮しなくてはいけない。
なので、どのクラスも均等になるように何度も何度も名簿を並び替える。

学年で名簿を見ながら話し合って必ず話題になるのが「自分が次年度担任するならどこのクラスを持ちたいか」ということである。

並び替えた名簿を見ながら「このクラスは大変になりそうだから持ちたくない」「このクラスなら私、持ってもいいかも」などと勝手なことを言って、頭を悩ませつつも楽しんでいる。

さらには「このクラスは元気なクラスになりそうだから体育会系の男の先生に持ってもらいたい」「このクラスは話を親身に聞いてくれる優しいあの先生に持ってもらいたい」などと担任を想像しながらクラス編成をしたり。

そんなことをしながら、やっとクラス編成が完成する。ただ、机上で考えたことと全く違うということもある。
新年度が始まって、ふたを開けたら想像と全然違うというのが、クラス編成の難しさである。

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