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トゥーノーイシデショウに行ってきた

帰国して1週間も経たないうちに、千葉に一泊してきた。

完全に小学校

廃校を活用したコワーキングスペース「トゥーノーイシデショウ」に招待いただいたのだ。元々は「石出小学校」だったのだが、この場所をきっかけに東庄町や、東関東という地域を知る。などの意味がこめられていて「TO KNOW」を頭文字につけているとか。

「オンラア未来会議」が法人名

運営しているのは、柳堀さん。
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愛車の赤いボルボで千葉-茨城の名所をとことん案内していただきました

もともとは広告制作会社でプロデューサーをしており、映像制作畑の出身なのだが、いわゆる制作進行業務を超えた、事業全体のプロデュースをしており、この場を中心に、コワーキングスペース運営だけでなく、東庄町の町民や企業、行政と業務提携しながら様々な事業を起こしている。

出会いは、筆者が赤坂で広告代理店に勤めていた際にたまたま食事を共にしたところから。通常、広告代理店のクリエイティブと制作会社のプロデューサーの関係性というのは、広告制作の受発注の関係になりがちなのだが、そういうこともなく、なんとなく数年に一度、催しに呼んでいただく、という関係性であった。「ラーメン二郎のラーメンを完全再現したので食べにきませんか」とか。

学校の面影を残すスペースも

今回は旅の終わりに「ホームをつくりたい」と情報発信したこともあって、かなり刺激を受けた訪問となった。まさに柳堀さんの地元である東庄町での地に足のついた場所と事業。コアメンバーは、中学からの仲間や、移住してきてくれた友人など、心の距離が家族並みに近い人たち。

屋上からの眺めが美しい

学校の家庭科室で、メンバーの肉親も手伝ってつくったごはんを食べ、自然と次やるべきことや、今の課題を共有しながら、M-1の話、旅の話、今度赴任してきた千葉のメディアの人の人となり、などなど、シームレスに会話が盛り上がる。いい意味でのマフィアファミリー感というか。ファミリービジネス的なフッド感があってよかった。アメリカのヒップホップクルーのようなグルーヴ感と言ってもいいかもしれない。クルーにいたことないからわからないけど。

地元の名産がたまらない
何年ぶりかのもちと名産の醤油

学校の3階にあるコワーキングスペースそのものも広くて日当たりがよくて快適。Wi-Fiもテレカンのブースも、静かな集中スペースもある。風通しがいい。

必要なものはしっかりあり、空間もきもちいい

2階には、放送室があり、バンドが練習できたり収録できるスペースがある。音楽室も。それに各教室がアーティストのアート置き場になっていたり、ドローン技術者のラボになっていたりと、コミュニティとしてのバラエティがめちゃくちゃ豊かで、楽しかった。

ワクワクする放送機材
業務用やスピードレース用などドローン設備の充実がすごい
多摩美の先生の書庫もある

1階の職員室はそのまま受付になっていて、懐かしい雰囲気もする。そのまま入れるカフェもある。校庭のはしには巨大なアートもある。離れには宿泊までできる民家が。ここに一泊させてもらった。

カフェではDIYのクラフトも販売
ジャムも数種類あります

体育館は市の運営で、市民の出入りもある。

廃校になった小学校の可能性がすごい。もちろん、ハコはそのままだとハコなので、維持費がかかる。いろいろな本業や、サイドプロジェクトを多数走らせながら、社団法人として運営しているのだ。国の補助金なども活用しながら。

理科室なつかしい

この場所を起点に、鹿島神宮や浜辺の道(アウトレイジで椎名桔平がぶっ殺された場所のロケ地)なども案内してもらい、久しぶりの「日本っぽさ」をたっぷり感じることができた。工業地帯、コンビナート特有の柱から流れる白い水蒸気もまた、風情を増していた。

日本語!書!って感じが、旅帰りにグッとくる
建築様式もなつかしく美しい
金魚も独特な日本の美
工業地域シズルがある。エイリアンズ的な
椎名桔平が首ちょんぱされたロード
なんか撮っちゃう鉄塔

関東平野や霞ヶ浦が広がるこのあたりでは、野焼きもやるという。もちろん環境を保護し、手入れをするために。それもまた、大きな独自性であり、大きな何かを燃やすイベントみたいにもできそうだな・・・などと勝手なことを思った。

川越的に、小さな観光街をつくっている「さわら」に連れて行っていただき、おみやげのごま油をいただいて、帰宅。鹿島セントラルホテルから東京駅八重洲までおよそ90分。通勤には遠いが、そこを拠点に週に一度東京に行く、みたいなライフスタイルは現実的だ。車あったほうがもちろんいいけど。

千葉の浜べと夕焼け

この国の、いろいろな場所に住む可能性がある。どこにホームをつくるか。選択肢はまだまだある。鎌倉や葉山に引っ越す人、山梨に家を建てる人、そして千葉の東。少しずつ関係性を拡張しながらも、今の所、都市部である渋谷区の恵比寿が自分にはあっているように思うが、5年後、10年後はわからない。

地元の京都に帰るつもりも思い入れもさらさらないので、ホームは自分で決めるしかないが、なんとなく、もう2~3年はここにして、自分なりの、なんらかの縁や流れのようなものを掴み取ろうと思っている。

冬感あった


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