学歴ないと生きてる価値ないと思っていた人間が、大学受験に失敗して気づいたこと

私は小学生の頃から、
「学歴=人の価値」だと思っていました。

自分の実力(学力)は、自分が一番わかっているので、
いつも自信がありませんでした。
ダメな自分を受け入れるのが苦痛すぎて
いつのまにか心の中で周囲を下に見ないと自分を保てないほどになっていました。

「あの人よりはこれができてるから、私はまだ大丈夫。」
「この人よりはこれがダメだけど、あの人よりはここがマシだから、まだ生きていて良い。」
当時、教室で暗い人は嫌われると思っていたので、
日ごろから明るく振る舞うようにはしてはいたものの
心の中では密かに毎日、「自分が生きていて良い理由」を探していた学生生活でした。

いつも虚勢を張って、その反面、本当に自信がなくて。
いつもいつも自分の欠点の穴を埋めようと必死でした。

今なら、穴を“全て”なくそうとするなんて、永遠に終わらない道だと分かるのですが。
当時は本当に辛かったです。


そんな私は、大学受験を失敗しました。

そこで私の #思い込みが変わったこと をnoteでお伝えします。

1.大学受験に失敗しても「人生は終わらない」ー自分で「この道を選んだ」と受け容れる

2.通う大学で幸せは決まらないー自分の選択を、後悔のないように「自分で正解にしていく」


1.大学受験に失敗しても「人生は終わらない」ー自分で「この道を選んだ」と受け容れる


私が大学受験に失敗したとき、即思ったのは

「あ、人生終わった」 です。

センター試験でとりあえず願書を出しておいた
一度も足を運んだことのない滑り止めの大学に春から通わないといけなくなりました。

3月、とりあえずパンフレットを読みました。
一度だけ、キャンパスにも行ってみました。
春休みなので、あまり人がおらず、結局よくわかりませんでした。

4月になり、入学式やオリエンテーションなどを受け、授業が始まっていきます。

こんなところで、大学の授業を受けないといけないのか…
終わったな…

本当に毎日自分の人生に絶望していました。
(当時の自分はひどいです!関係者すべての方々にお詫び申し上げます。本当に申し訳ありません!!)

とりあえず、大学生活の流れには乗り遅れないように、
サークルの新歓にも行きました。
刹那的にはたのしいですが、空しさが続いていました。

授業はちゃんと受けますし、友だちもできました。
が、それでも現実を受け入れきれず…密かに、仮面浪人もしていました。


そんななか5月も終わろうとする頃、ふと気がつきます。

「あれ…人生終わらなくない?このまま続いていくんじゃない?」


そうなのです。
大学受験に失敗しても、人生は終わらないのです!!
日々がこれまでと同じように、これからも続くのです!!


べつに隕石が降って地球が滅亡するとか、そんなことを思っていた訳ではないですが、

「人生が終わる」というのを漠然イメージしていて
実際どうなるかは案外わかっていませんでした。

人から言われれば当たり前、となるかもしれませんが、当時は衝撃でした。
そこで、じゃあこれからどうしようかと考え始めます。

「まだ大学1年だし…仮に80歳まで生きるとしたら、残り約60年。
その期間を “人生が終わった人” として生きていくには長すぎる…」

そのときです。
自分が時間を無駄にしているように感じました。
まわりにあるもの全てを否定して、真剣に向き合わず、ふさぎ込んでいました。

今のままでは、仮に4年通ったとしても何も生まれないと思いました。

もう、しょうがないのです。
自分は恐らく、仮面浪人には向いていない。
それは実際やってみてなんとなく感じていました。
もし浪人するとしても、親の援助もない。
一人でアルバイトして受験資金を稼いで…それでもやりたいのか?
想像したけど諦めました。

それよりも、今ある環境でできることをやったほうが、
この先の人生幸せだと自分でも思いました。

私は「この大学に行かないといけない」と感じているかもしれないけど、
違う。
これは自分で「この大学に行くと決めた」のだと。

本当に嫌なら、究極、親に黙って大学をやめることもできる
家族との摩擦が気になるなら、大学で単位を取りつつ、自分で資金を稼いで黙って仮面浪人をする道もある
この大学に行く以外の選択なら、高卒で今から働くところを探すしたり、
海外にワーホリに行く方向性もある。

でもやらない。

いま私は、学校や親や自分の才能や…周りのせいにしているかもしれないけど、
最終的に自分はここに行くと決めたんだ。

だから今この教室にいるんだと。

理想の自分とは違うけれど、苦しくても今の状況を受け入れました。

そこから、毎日がすこしずつ変わっていきました。
授業のなかで、興味のある分野を見つけられたり、
幸運にも4年間勉強したいと思える恩師に出会ったり、
やりたいことも増えて、たのしいと思える時間が増えていきました。

もし今、春から志望大学に行けなくて、過去の私のようにもやもやしている人は
今すぐ自分と向き合ってください。

どうしてそう思うのか?
何を望んでいるのか?
どうなったら幸せなのか?
それを実際やれるのか?

恐ろしいことに、それを残すと
どんどん心の中でモヤモヤが溜まって、腐っていき
大学生活だけでなく、人間関係やその先の就職や結婚、子育て…すべての選択に影を落としかねません。

学歴コンプレックスって辛いですよ。
でも、そう思う人って、たくさん辛い悲しい思いをするなかでいつしか
「自分の望みが、学歴でしか叶わない」と思い込んでしまった人でもあるのかなと思います。
まずは、もっと自分にやさしさを向けてほしいです。

あなたは、どんな人生を送りたいですか?
それを叶えられるのは、あなた自身です。

本当に自分が望むことはなんなのか?
それは、本当にあの大学に合格しないと叶えられないことだったのか?
本当に、他に、何一つそれ以外の選択肢がないのか?

自分の人生を、本質から向き合ってみてください。
そして受動的な意識からはなるべく卒業して、“決めて”みてください。

自分で自分を幸せにしてあげてください。

2.通う大学で幸せは決まらないー自分の選択を、後悔のないように「自分で正解にしていく」

今、あのとき第一志望に受かっていたら、どうなったかなと考えてみました。

意外と、変わらないのかもしれないです。

どこに行っても自信がないし、
もっと資格取ったり、経歴を飾るために終わりなく頑張り続けたり。
なんなら自分の考え方やり方で第一志望合格と成功しちゃったから、過信してもっと周りの意見をきかずに頑固になってるかもとか。

わからないですけどね。

こういうことを考えてもしょうがないんです。

だって、誰にもわからないですし、
過去にも戻れないですから。

だったらどうするか。
今自分がした選択を「正解」だったと思えるように行動するだけです。

物事には
・自分でコントロールできること
・自分ではコントロールできないこと
2種類あります。

自分でコントロールできることに集中しましょう。
そしてコントロールできないことは受け容れたり、置いておいたり、
無理になんとかしようとしないで適切な距離をおきましょう。

もしコントロールできないことが受け入れ難い場合は、
手放したり、環境を変えたり、その中でもコントロールできることに着手する。

そのほうが結果もついてくるし、より良い未来を引き寄せやすいと思います。

人生は選択の連続です。

通う大学は変えられなくても、
その環境であなたがどう動くのか?
いつでも選ぶことができます。

それを忘れないでください。


春から行きたくない大学に通うことになった人へ

最後に。
もし春から、私のように行きたくない大学に行くことになった人が読んでくれているなら。

あくまで会ったこともない人間の独り言ではありますが。
この言葉を贈ります。

鶏口牛後
小さな集団であってもその中の長(トップやリーダー)になる方が、大きな集団の末端になるより良い

という意味です。

私は、
第一志望の大学で、毎日授業をぶっちして、飲み会バンバン行ってる人よりも、


望まなかった進学先で

自分が本当に望んでいることはなにか?
やりたいことはなんなのか?
向き合って、挑戦する人のほうが
毎日はるかにたのしいし、
人として成長して厚みが出ると思います。

きっと未来の自分にも感謝されると思いますよ。

私は学歴や勉強に、価値観が縛られていたことを自覚し
自分の価値を、学歴や勉強を結び付けるのを少しずつやめて
学歴や勉強以外の、たいせつな軸をたくさん見つけられました。

今のほうが、学生時代よりも確実に幸せです。
そう言い切れます。

勉強できなくても、学歴がなくても、生きていて良い。
自分に正直に、自由に自分らしく生きるほうが
毎日たのしいです。
そして学生生活、真剣に取り組んでいたら
人の縁やチャンスをさらに引き寄せて
結果もついてくると思います。

人がもてるものには限りがあって、
新しいステージに行くには、その分なにかを手放さないと
入ってこないようにできてます。


今は辛いかもしれない。わからないかもしれない。
けど、スペースを空けないと、新しいものって入ってこないです。
信じられないかもしれないけど、もしあなたが望まない大学に行くことになったら、
私はあなたの人生がより豊かになる新たなチャンスだと思います。

そこで腐らず頑張れるか、生きていけるか、試されていると思います。
本当に大切なことはなんなのか見直すタイミングだと思います。
せっかく人間として生まれたなら、楽しく生きて、人生無駄にしたくないじゃないですか。

せっかく大学生になったら、自分に正直に。何か始めてみてください。
その辛さや悔しさをばねに、後悔ないように思いっきり。

興味のあることは何でも良いです。
遊びでも勉強でも留学でも恋愛でもなんでも。

今の環境で、ぶっちぎり一位になるつもりで。


これを読むあなたが日々の暮らしのなかで
「心から幸せだと思える瞬間」が、
少しでも多く増えることを

心から願っています。



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