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美術館での絵画鑑賞と工事現場鑑賞 建設工事に美を感じる

久しぶりにアーティゾン美術館に行きました。
土曜日の早朝に出勤し、仕事で張り詰めた気分を静めるには絵画を観るしかないと思い立ち、昼頃に事前予約チケットもなくふらりと訪れましたが、すんなりと入ることができました。この美術館はいつ来ても人が少なくゆっくり絵画鑑賞に浸ることができます。

ヨーロッパの風景画を見ていると懐かしさで徐々に仕事モードが薄れていきました。そろそろ海外に芸術鑑賞に行きたい、と別の気持ちが高ぶってきます。

アーディゾン美術館には外を見ることができるエリアがありますが、隣でビルの建築工事をしていました。土曜日は工事が行われる曜日です。

絵画もさることながら、この工事に見とれてしまいました。地中を掘り起こし、クレーン車からアームがカニのように伸びて奇妙な動きをしています。
子供の頃に遊んだミニカーのようですし、2次元の風景にすると、現代アートのようです。

アーティゾン美術館にはクレーの絵画が常設展示されていますが、なんだかクレーの絵のような感じがして、5Fのフロアに降りてクレーの絵画の見ても、さっき見た工事現場が思い出されます。

で、また工事現場を見に移動しました。コンクリートミキサー車が対称的に並んだ光景に幾何学的な美しさを感じます。建築工事は数学的に計算された工程管理が行われているせいか、こうして上から見ると数的な美しさを感じます。
綺麗、ではないのですが、美しい、、、、。
カント風にいうとなんだったかなあ、ふと思いましたが、この美の前では理論で後講釈するはむしろ無粋というものだろう、と自分の知識不足に対して負け惜しみを感じつつも、工事機械の動きに見入ってしまいました。

で、また絵画を見に戻ります。
工事現場を抽象絵画にするとどんな風になるだろうか、と普段の絵画鑑賞では思ったこともないことを気にしながらフロアを鑑賞して回りました。

美術館の出口からでて3Fの一般フロアから名残惜しく工事現場の写真を撮りました。
6Fから見た方が美しい、、、。

絵画鑑賞と工事現場鑑賞、妙に得した気分ですっかり仕事モードを消し去ることが出来た土曜日の午後でした。

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