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大学卒業レポート〜やりたいことの変化〜

先日千葉工業大学工学部デザイン科学科を卒業し、無事卒業式が終わりました。でざぱらです。

大学生活は、長いようで短かったと書きたいところでしたが、めちゃくちゃ長い4年間でした 笑
今振り返ってみると、熱中して取り組めるものが見つかったり、やってみて向かないかもという気づきがあったりとめちゃくちゃいい時間だったなと思っています。

今回は、この4年間の好きなものや心境の変化を綴っていきたいと思います。私はこの4年間さまざまな変化がありました。

好きなものの変化
やりたいことの変化
思考の変化
価値観の変化
環境の変化
金銭感覚の変化

あげたらキリがないくらいの変化がありました。
数ある変化の中で特に振り返ってみたときに面白い変化があった、やりたいことの変化について書いていきます(結果的に4年間の振替りになってしまいましたが)。※当時のイメージや言葉をもとに書いていくので、認識の差はご容赦ください。

目次
・やりたいことの変化
・大学入学前から入学後のコース選択まで
 ・コースの変更からインターンでUXデザインをやってみるまで
・授業で感じた空間への可能性
・インターンのその後
・あと1ヶ月
・4月を迎えて


やりたいことの変化

私は入学前はプロダクトのデザインをやりたかったのですが、2年の後期にUXデザインをやりたいと変わり、結果的に現在はオンラインとオフラインでつながるコミュニケーションの設計やそれに伴う空間のデザインをやりたいと思っています。この4年間の変移について書いていきます。

大学入学前から入学後のコース選択まで

大学入学時は、「機能が面白い文房具作りたい!」という想いで大学を探して、千葉工業大学工学部デザイン科学科というところに受かり入学しました。どれくらい文房具が好きだったかというと、中学から高校卒業するまでの間はクラスでもトップレベルの筆箱の大きさ(文具大好きマン)で、その中には大好きなシャーペンやボールペン、あまり見かけない文房具などぎっしり詰まっていました。挙げ句の果てには、科目ごとにシャーペンを変えたり、高校生のときには部活終わりにロフトに通ったりして文房具生活を楽しんでいました。

しかし、大学2年夏のコース選択(コースはプロダクト・情報デザイン・インテリアに分かれていた)を期にやりたかったことに疑問を持ち始めました。前期にはそれぞれのコースの基礎を受講していたのですが、どのコースでもやってみたいことが見えてきて、それぞれのコースを選択する理由にもやもやがありました。

結果的にコース選択では3つから選ぶことが出来ず前からやりたかったことを扱っているプロダクトデザインコースを選択しました。

結局もやもやしたまま夏休みにはいり、そこで自分のやりたいことがわからなくて揺らいでいるとある社会人の方に相談しました。その方はたまたまWantedlyで面白いかもと思って話を聞いてみたいと会ってもらった方です。そのときはひたすら想っていることをごちゃごちゃ話しただけだったのですが、一度社会人訪問のインターンをやってみたらよいということで参加してみることになりました。(当時は比較的Wantedlyのよくある流れなんだと全然知りませんでした)

そのインターンに参加してみて、感じたこととして、

・自分の身の回りにあることや感じたことを言葉にして整理することの大切さ・社会人との壁は思っていたより高くなく、自分で仕切りをつくっていただけだということ・どんなタイミング(何歳)でも、やりたいことに挑戦できるということ

でした。インターン終了後に、前期のときに感じた「やりたい!」ことや面白かったことを整理してみました。
そこでわかったことが、そもそも私は文房具の物自体が好きなのではなくて、買ったり使ったりするのが好きだと気が付きました。このことを頭に前期にやったことを見返してみると、人間工学やUXが引っかかりました。人間の使いやすいように基準があり、JIS規格を考慮して設計する、体験について考えることが好きなんじゃないかと思いました。それを自分の好きな文房具に落とし込んだときに、

・使いやすい文房具を使いたいし、買いたい
(≠作りたい)
・東急ハンズでみて選んで買いたい
・自分の手持ちの金額内で買えるものを選ぶとなると選びごたえがある
・買ってクラスの誰かや友達の会話の種になったり、面白がってくれたりするといいな
・使いこだわりたい

文房具ってこんなに楽しめる要素が詰まってるんだ!!と実感し、文房具の物としての価値だけでなくその周辺を取り囲む体験の奥深さに驚きを覚えました。これってユーザー体験(UX)の持つ力なのでは?とこのときに気づきました。

※コースについて
〇プロダクトデザインコースこのコースは入学時に進みたかったモノの機能や形を考えてものづくりをするコースでした。形を考えて作る授業をしているときに楽しいけど、本当に作りたいかと言われると微妙な感触でした。
〇情報デザインコース得意だと思っていたけれど、評価されなく苦手意識が生まれた手書き作業にパネルのトレースに授業は憂鬱でした。でも載せたいことをまとめるのは楽しかったです。
〇インテリアデザインコース 建築から内装まで幅広く空間や知識について学べるコース。空間でコミュニケーションが変わるのを設計できたら面白そうと思っていました(現在もめちゃくちゃやりたい分野になってきています)。


コースの変更からインターンでUXデザインをやってみるまで

そこで、プロダクトデザインコースから情報デザインコースに変更し、青い喋るドローンやストップウォッチ型のボイスレコーダーを授業内で提案しました。そこで学んだ手法やプロセスは自分の興味を引き立てるものばかりでした。

しかし、演習授業を受けていくにつれて授業内でプロセスがテンプレート化していて、そのプロセスに沿って進めている自分たちの環境に違和感を覚えはじめました。違和感を感じて以来、プロセスの選択を意味を持って扱うことに重きを置いて取り組みました。それでもまだ、心の中で抱えていたもやもやは残ったままで、私の求めていたビジネスで活用できるのかどうか通用するものが仕事になっているのかという現実味を感じることは出来ず、ビジネスでUXデザインのプロセスを使う機会を求めてインターン先を探しました。その機会を求めていろんな会社の方にお時間をいただいて、4ヶ月後にやっとの想いでやってみていいと言っていただける環境に出会い、インターンしはじめました。そのときに話をした方は、自分の中にあるもやもやを理解してくれて、そのもやもやをぶつける環境を与えてくれました。しかし、そこで待っていたのはまさに期限の問題で、少ない時間の中で学んだことを生かす時間はさらさらなく、授業とのギャップを肌で感じました。その結果、8日間の中で目的(ペーパープロトタイピングの作成)を到達するためのプロセスを選択して実行しました。

そのときのプロセスは、
1. ユーザーインタビューの準備
2. ユーザーインタビュー(インタビュイーは社内にいました)
3. カスタマージャーニーマップの作成
4. 課題からシーンを書き出しメインの画面に機能として落とし込む
5. ペーパープロトタイピングの作成(ゴール)

なんとか期限最終日にチームで残業して完成しました。しかし、そこからできたワイヤーフレームは私を雇ってくれたTさんがほんの1.2時間で作ったものに敵いませんでした。情報の整理が程よくされており、特にダッシュボードの一覧性が長けていて、いいと言わざるを得ないクオリティのものでした。
結果的にそのプロダクトは会社の都合上作らないことになったのですが、あの時のショックは今でも忘れられません。私自身がuxデザインのプロセスにこだわりすぎていて、そもそもそれぞれのプロセスを使うことが十分な条件だったのかすら考えておらず、ただ8日間を埋めただけになっていました。(今考えると8人日分のコストを割いてしまったことの大きさに恐ろしくて震えます。)その反対によかったこととして、インタビューを通して普段あまり話さない部署の人のことを知ってコミュニケーションをとるきっかけになったり、その後のプロダクトを作る上での知識は深められたりはしました。しかし、なにより実際にユーザーのことを考えてサービスを実際に作っていくと言う感触はめちゃあああくちゃ面白かったです。

「これはなんとか自分の力にしたい分野だ!」と感じ、その後もTさん(社長さん)と話してイメージを紙で画面で表現してひたすら練ったり、XDで画面をデザインしたりと様々な経験ができました。また、何よりインターン生ではなくチームの一員として認めてくれたり、私が作った画面の整理が他のデザイナーにリデザインしていただいた際にも受け継がれた要素が多かったりしてとても自信になりました。

授業で感じた空間への可能性

インターンで取り組んでいた時期に行った大学の演習授業で、「未来の働き方」についてサービスを提案する授業があり、ふとその授業のことを思い出すことが多くありました。その授業内でいいサービスの提案をしてる周りの友達は、アプリの枠を超えて空間内でのコミュニケーションをイメージして提案していたのです。これをきっかけにインターン先でプロダクトを作ることに時間を費やして考えれば考えるほど、オンライン上とオフライン上のつながりの必要性を感じました。というのもコミュニケーションを円滑に行うことを考えたときに、オフライン時のコミュニケーションが存在するシーンがあるのであれば、オフラインのコミュニケーションを最大化することが、オンラインでコミュニケーションを取る上で重要になってくる気がしたからです。しかも、オンラインでのコミュニケーションが増えれば増えるほど大切になる要素なのではないかと今でも思っています。


インターンのその後

インターンにひと区切りがつき、ちょうど他の働き先を探していた際に体験を設計する人として、アイデアしかない状態からサービス設計をする機会をもらいました。ここでも頭の中で描いていたオフラインのコミュニケーションにフォーカスしてやっていきたいと思ったのですが、まずはアイデアを形にしていこうということで、アイデアがどんな人たちにフィットする可能性があるのかリサーチしていくところから実際にプロダクトの認識合わせのワークショップを行い、その後PMとしてMVPでのWebサービスを作るところに携わることができました。結果的に綿密な検証にフォーカスすることになり開発を中止することになったのですが、経験としてめちゃくちゃいい時間を過ごすことができました(結果を残せなかったくやしさは今でもありますが)。なにより、デザイナーとエンジニアの方が専門的で無知な部分を丁寧に教えてくださったおかげでなんとか進めることができたので、本当に感謝してます。彼らなしでは私は何もできなかったです。その後、事業部の都合で大学4年の2月で勤めを終えました。


あと1ヶ月

大学卒業を残り1ヶ月に控えたところで、正直「もう少し大学生してたい!!」という気持ちが生まれました。大学生としていろいろ経験させてもらえることが多く、好きなことを実践で学びにできることや時間を気にせず好きに動けることがとても心地よかったのです(4月からも学びへのスタンスを変えるつもりはありませんが)。
現在私が本気でやりたいことは、主にこの2つです。

WEBサービスやアプリを通してシームレスな体験を設計すること
オフラインとオンラインのコミュニケーションを設計すること

この二つを自分の専門領域とすべく、3月から動き出すことにしました。

運良くこのタイミングでコミュニティインターンというフリーのコミュニティマネージャーの方と働ける!というものを発見し、1ヶ月だけでもできないかと想い、ダメ元で応募したところ期間など関係なく快く了承していただけました。コミュニティマネージャーという職業は、以前co-ba渋谷のハッカソンにお邪魔したときに知り、仕事の一つである「人と人を繋ぐ役割を果たす」というところに魅力を感じていました。ここでは上の2つのうち、2つ目の学びを目的に仮説検証をひたすら繰り返しています。


迎えた4月

4月になりました。今日からやりたいことの1つ目である、ユーザー体験をさまざまなアプローチでプロとしてデザインしていくことを目指して基礎からコツコツと吸収しながら努めていきます。そして最後に、大学の内外で関わらせていただいた方々、今までさまざまな機会をいただきありがとうございました。また、ご迷惑をおかけしてすみませんでした。こんな私ですが、今後ともよろしくお願いいたします!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

長々と書きましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

Twitter でざぱら(@madeinpanini)

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