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残念リニューアル

CMちらほらやってますが先日、キリンから新しいビール『SPRING VALLEY 豊潤496 』という商品が出ました。実はこれ、以前からあったSPRING VALLEYの『496』というビールのリニューアル版なんです。それに伴い、飲食店向けのPOPデザインも変わったのですが、これが中々にショックで。

これが

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こう

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100%主観&好みで言わせて頂きますが・・・。

ダ、ダサッッッッッ

まさに『どうしてこうなった』としか言いようのない変化。
個人的には以前のSPRING VALLEYのPOP好きだったんですよ。ゴテゴテしてなくて、シンプルでありながらビールごとのコンセプトはしっかり表現されていて。なによ『クラフトビール』って。『これぞ、クラフトビール』って。二回言うなよ。

旧デザインで最も好きだった村上セブンIPA。

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いいですね、爽やかなホップの写真と手書きのテイスティングコメントの取り合わせ。
これが。

こう

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うわあ

でたよ、『クラフトビール』。なんなんだよ、お前。
そこ、そんなに主張しないとダメか?

せっかくなので、細かく見ていきましょう。
新旧で一番大きな変化、それは旧版に描かれているロゴがSVB(SPRING VALLEY BREWERY)なのに対し、新版ではKIRINが全面に出てますね。ブランド名にSPRING VALLEYはあるものの、SVBのロゴは消えました。

買収されたの?と思われがちですが、実はSVBはもともとKIRINの一部で、社内の若手醸造家で発足した社内ベンチャーのようなものなんです。クラフトビール需要の高まりを受けて、親に吸収されたといったところでしょうか。

元SVBの醸造家達は嬉しいのかなあ、これ。圧倒的に露出の機会は増えたから出世といえば出世なんだろうけど、コンセプトがあまりになあ。。

そして何度も難癖をつけている『クラフトビール』。この言葉自体に厳密な定義があるわけではなく、『小規模な醸造所がこだわりをもって比較的少量だけ仕込んだビール』くらいの意味です(たしか)。なので、大メーカーであるKIRINが大々的に製造・販売している時点でクラフトビールと呼んでいいのか、かなり怪しいもの。言ったもの勝ちになってしまっているのでしょうがないんですが。

そもそも大体のクラフトビールは自分で『私はクラフトビールです』なんて名乗りはしません。それだけに際立つ間抜けさ。

キリンが大々的に売る以上、響く人にだけ響けば良いデザインではなく、少しでも多くの人に認知してもらう必要があるでしょうから、しょうがないんですかね。。。それにしてもフォントくらいもう少し洒落たものに出来なかったのか。。

ちなみに496、リニューアル前は甘味と苦味が強くて中々面白いビールだったのですが、リニューアル後はだいぶ陳腐化してしまったようです。村上セブンを始めとする他のラインナップは中身は変わっていないはず。

最近もアルコール0.5%のビールなんかでたりして、基本的には酒メーカーのチャレンジングな姿勢は好きなんですが、このリニューアルだけは残念!

※供養として、他のSVB旧デザインも載せておきます。

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いやー、お金を頂ける文章とは思いませんが、頂けるというのなら受け取らせて頂くこともやぶさかではございません。