見出し画像

学校に行きたくなくなったら

最初に

今回の記事は不登校や保健室登校、頻回来室する子について載せています。
渦中で悩んでいる人にとっては刺さる内容になるかもしれません。恐れ入りますが不安がある方はバックしてください。
それでも恐る恐る読まれる方は、昼間の明るい時間に読んで貰えたら幸いです。


学校に毎日来ている奇跡

学校に行くのは当たり前なのだろうか。

特にこの朝晩が冷えてくる時期になると思う。
朝起きるのが寒いし、登校するのも寒いし、勉強の時間がしんどいし、ふいに先生から怒られたり友達から不愉快な思いをさせられたりする。
そんなリスクがある学校に毎日登校することが、奇跡と言わずして何というのか。


保健室で休んだり、学校に行かないことはズルい?

よく保健室に来る、いわゆる頻回来室者は、保健室に来ることにネガティブな気持ちをもっている。
「また休むの?」「ズルくない?」とクラスメイトや先生から言われるからだ。
保健室は誰でも利用していいし、誰であっても利用は1日最大1時間で同じなのに、休むと周りが責めてくる。
休むのは心身のリセットをして頑張ろうとしている表れなのに、言われるのがイヤで教室に戻りづらくなって休みがちになる。

その子たちも薄々わかってはいる。
多くの子は、イヤなことがあったとしても保健室に行かないこと。
多くの子は、イヤなことがあったとしても翌日には学校に来ていること。

自分の我慢が足りないのだろうか。
自分の能力が低いのだろうか。
皆はできているのに、どうして私にはできないのだろう。

周りから言われることでだんだんそう思い始めてくる。
それは、想像以上にしんどい事だと私は思う。

でもストレスだと感じるものや、その耐性は人それぞれ違う。
本当は比べなくていいし、落ち込むことでもない

そして周りも「そのくらいで」と言うことでもない。人の苦しみの度合いなんて、誰にもわからないからだ。

そんな私の言葉は大抵届かない。
それほどその子たちは自分自身を責めている。


解決できる原因ばかりではない

不登校になるきっかけはあっても、それが原因でないこともある。
原因は本当に様々だし、1つだけでなかったり日によって違うこともある。
解決できる原因が明確なら話し合い等で解決に繋がることもある。
でも中には、解決すると今度は別の原因が生まれることもある。

人は、原因の中に自分を含めたくないと思っている。
・教員なら自分の指導や経営や接し方、
・保護者なら家庭の雰囲気、育て方、
・子どもなら自分の能力や生活の在り方、
そこが原因になると今までの人生観を振り返る必要が生まれて受け止めきれなくなるので誰かのせいにしたくなってしまう。

ただ、自他に関係なく何かが100%悪いということはないはずだ。



学校を休みたいと言われたら

大人の立場から「休んでいいよ」と言うのも、実はかなり勇気がいる。
もしかしたら休み癖がつくかもしれない。
困難な出来事から逃げてしまう癖がついてしまうかもしれない。つい、そんなことを思うからだ。

でもそれは「もしかしたら」だから、未来はどうなるかわからない。
休ませてそうなるのか、休ませなくてもそうなるのか、休ませなくて心身の状態が悪化するのか、ベストな回答は誰にもわからない。

私自身は、保健室で子どもから話を聞いたり休んだりしても回復せず、「帰りたい」「明日学校休みたい」と言われたら「いいよ」と返す。
(すると、大抵ビックリされる。)
そのあと、「帰ったら家で何がしたいの?」と聞いてみることにしている。
「寝たい」「ボーッとしたい」「好きな音楽を聴きたい」いろんな返事があるけど、元気になりたい意思を確認したり、その子がもつ元気になる方法を知っておきたい。


言葉が伝わらなくても

本当に申し訳ないことだが、学校で働く人もわかってくれる人ばかりではない。
学校に行かないことは将来悲観的と思う人、
学力は学校でしか身につかない主義の人、
教室になんとか来させようとする人、様々だ。
そういう考え方を支持する人もいるから間違いではないのだけれど、不登校を選ぶ子にとっては追い詰められることになるだろう。

そんな人ばかりだと相談する気も失せるだろうし、分かってもらおうとも思わないだろう。

でも、数は少ないかもしれないけど、学校の中にも寄り添ってくれる人はいる。
担任の先生がわかってくれない、
保健室の先生がわかってくれない、
そんな時も学校、もしくは社会の中に気持ちに寄り添ってくれる人はきっといる。
だからとても勝手な言い分だけれども、もし1人2人に相談してガッカリしたとしても、絶望しないでほしい。
今はたまたま巡り会えていないのかもしれないから。


この記事は自分への戒めの記事だ。
私自身、周りに違う考えの人が多いと、自分の考え方に自信がなくなったり染まったりした経験も下記のようにあるので、こうやって書き留めて常々振り返りたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?