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養護教諭は校内研にどのように参加すれば良いのか

研修の季節となりました今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

私といえば、先日若手の養護教諭から「校内研修にどのように参加していますか?」と質問を受けてドギマギしてしまいました。

正直申し上げますと、今まで何も考えないまま、求められたことを受け入れておりました。
たまに「如月さんは研修にも参加するし公開授業もするから偉いね」と言われますが、もしかして養護教諭は研修に参加しなくても良かったのですか?


校内研とは

とはいえ、養護教諭なので私はできれば参加したい。
中学校に勤めていたときは教科研が基本だったため消極的な時もあったし、学校の状況次第ではあるものの、基本的には出しゃばって参加したい。

研修ではテーマ(授業で大事にしたいこと)を受け、「大研・中心授業」と呼ばれる授業の事前研と事後研がある。
1時間の授業のために、先生は数ヶ月前から準備をされる。
準備をして作成した授業案を事前研では修正を求められ、
当日は指導主事や多くの先生に参観され、
事後研では「さらに」良くなる授業の進め方や展開について議論を交わす。

もう労力がすごい。語彙力の無さに自分でガッカリだが、先生方が本当にすごい。

そのように大々的に時間をかけるのは選ばれた少数の人で、多くの場合は「小研」と呼ばれる公開授業を行う。
上記の「大研」ではほぼ校内全員の先生が丸々1時間参観するが、小研は短時間・自由参観だ。


さて、その事前研では主に授業案の検討、事後研では学習目標が達成したかを評価するのだが、正直に言うと私にはよくわからない
「わー、こんなに考えられていてすごいなぁ。」という感想しか浮かばない。


校内研に参加する意義

そんな語彙力が残念な私だが、明確なメリットが3つあるので参加を希望する。

1つは自身の授業力の向上。
私は教育大出身ではないので、指導案の書き方や学習指導要領の読み方を学べる貴重な機会でもある。

2つ目は同僚の仕事を知ること。
教員の大きな職務である授業について学ぶことでコミュニケーションの機会になったり、仕事の理解につながる。

3つ目は子どもの様子をじっくり見られること。
子どもの表れをみても、学習目標を達成したかとか、キーとなる発言はなんだったかとかはやっぱりよくわからない。

でも保健室では甘える子が実はハキハキ発表していたり、口は達者な子が書くのが苦手だったり、子どもの新しい一面がわかる。

この間の大研では、子どもたちが使った道具をしっかり片付けていたり、お互いの作品を丁寧に扱っている様子を担任に伝えることができた。良い表れをたくさん見つけたいなと思う。


養護教諭の研修との関わり方

たとえ授業をしなくても保健室の中で研修に参加できる方法はある。

「板書」が研修テーマのときは、保健室の掲示を壁新聞にした。
「伝える」が研修テーマのときは、けがをしたときに5W1Hを意識して話をするように促した。
「語彙力を増やす」が研修テーマのときは、体の部位の名前や慣用句を掲示物にした。

教室と保健室の役割は違えど、同じ学校で同じ子ども達を見ているので、校内の繋がりをもった保健室経営をしていきたい。


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