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出張先で何をしてるの?

出張がある日に、子どもからよく聞かれること。
「どこに行くの?」
「学校に戻ってくるの?」
「出張って何してるの?」

確かに子どもからすると謎なものかもしれない。
今日の記事ネタはこれにしよう。


出張には大きく2つの種類がある

出張の多くは研修会だ。

※研修以外では役員会や部活顧問者会議等がある

一つは悉皆(しっかい)研修で、教育委員会から参加を義務づけされているもの。
もう一つは希望研修で、自分が学びたいテーマに申し込みをして参加するものがある。
この形態は管理職や一般教員、養護教諭等職種に関わらず同じだ。

基本的には悉皆研修が多い。
ちなみに「研修」のイメージは講義に近い。


①研修会主催の出張

悉皆研修の中でも大きく2つある。
自治体によって異なる部分もあるが、一つは市や県の養護教諭研修会が主催する大きな研修。
だいたい年に3〜4回ある。
医師や専門家、著名人を講師としてお招きし、皆で一斉に学ぶ聴講型の研修だ。

養護教諭の研修会はテーマが重い内容が多く、
「頭部外傷の手当て」
「児童虐待の予防」
「自殺の予防とメンタルヘルス」等、大事な内容で勉強になるけど、聴いていると心がずーんと落ち込むことが多い。養護教諭の責務の重さを痛感する。

講演以外では他校や他地区で取り組んでいる実践発表を聴くこともある。
生活習慣改善の取り組みや保健室経営等、すぐに活かせられる内容で勉強になる。


②地区別研修

もう一つは近隣の学校で働く養護教諭が集まって行う研修で、自治体によって異なるがだいたい年に3〜10回ある。
地域の子どもたちの健康課題は似ていることが多いので、課題の解決策を話し合ったり、一緒に保健だよりを作ったり、ちょっとしたことを相談できる貴重な場だ。


出張のときに思うこと

学校を空けることに、後ろ髪引かれる思いも多少ある。

保健室によく来るあの子は元気に過ごせたかな、と気になる。
研修が終わって、学校に電話連絡するときに「大きな傷病がありませんように」と願いながら電話をする。
何もなければホッとする。とにかく学校にいる子どもたちや先生たちが元気でいて欲しいと心から思う。

余談だが、半日学校を空けるだけで机の上は書類や伝言メモの山になるため、出張の翌日はアワアワしてしまうのは私だけだろうか(´;ω;`)


研修は勉強になる以上に元気を貰える

養護教諭は基本学校に1人しかいないので、研修で他校の養護教諭と会える機会はとても貴重だ。
勉強になるし、それ以上に元気を貰える。

つらかったことを話すとしみじみ聞いて貰えたり、失敗したことを話すと励ましてくれたり、とにかく明るくて優しい人たちが多い。

研修で元気を貰って、また子どもたちに元気を返していくために出張に行っている。


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