小さくなった私の幸せ
幸せだな〜〜
って思う時。感じる時。
どんな時ですか?
コロナウィルスの影響で、緊急事態宣言が出た春。
私はずっと家にいました。
私だけじゃないですよね、多くの人が色んなことが制限されるようになって、ストレスを抱えていたと思います。もちろんいまも。
私は接客業なので、仕事にも行けなくなり、そもそも建物自体が閉まっていたので、お客さんが来れず、言い方を変えると行く必要が無くなってた。と言う感じでした。
一人暮らしですので、
家族や友達にも会えず。
不要に電車に乗ることや、お出かけは当たり前に罪に感じ、ただ家の周りを1人で散歩する。ということしかできない日々でした。
正直、苦しかった。
辛かった。
散歩するのだって、何かもう、どうしていいかわからず、何もしちゃいけないし、でも何かしたいし。なんとかして生み出した策でした。
散歩っていうと平和で呑気だけど、全然そんなんではなかった。
辛かった。
こんな中でも、何かを見出せる人はきっと見つけ出すし、仕事に行けないのだって、ラッキーだと考えて違うことに時間を使う人だってたくさんいるんだろうな。って自分に対する劣等感が止まらなくなり。
仕事に行かないことは、社会から見放されているような気持ちになり、もしかしたら会社がなくなるかもしれない。お金もなくなる。大切な人にも会えない。
なんだか、マイナスなことが頭を占領し過ぎてて。毎日泣いてました。
お腹も空かない、疲れない身体と共に、空が明るくなるまで、泣きました。
ウィルスに対する恐怖よりも、ウィルスが引き起こし作り上げられたこの環境。それから生み出される孤独が、すごく、すごく堪えました。
SNSでみる、心が充実した生活を過ごしてる友人の姿。
一向に進まない時間。
速報で流れる感染者数のテロップ。
逃げ出したくても、逃げ場がなかった。
夜は怖かった。長かった。寂しかった。
ただ、今になって思うこと。
変化したこと。
それは幸せの基準。
毎日散歩するしかやることがなかったわたしは、
外の景色に目を向けることが多くなってました。
家の近くの橋から、スカイツリーが見えること。
今まで下ばっかり見てて、知らなかった。
マンションのエントランスの植物が、ピンク色の花を咲かす綺麗なバラだったこと。
全く気に留めてなかった。
今までの私なら気づかなかったし、このピンク色に心は打たれなかったと思う。
なんかもう、幸せを発見できた気がして。
うれしかった。
それ以外にだって、
働き疲れて眠りに落ちること。
お腹がすくこと。
ファミレスで並ぶこと。
友達のアイスクリームを一口もらうこと。
適当に過ごしてた過去のわたしは、
誰かに憧れてもらえる人間になりたかったのですが、
今の私がみるに、過去の私は幸せ者。
つまり私が羨む私なんだなあ
私は私が羨ましい
その時に気付きました。
今まで、満たされなかったわたしの幸せの基準は、低くなり、
些細なことでも幸せだと、感じるようになりました。
私は、幸せに囲まれていたんだなあ。
もう、二度と、戻りたくないですが、
あの日々を乗り越えたわたしは本当に偉かったよって。ほめてあげたいです。
どうか。
一刻も早く終息に向かってくれますように。
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