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無職時代


いっちばん、きつい時代でした。笑笑
だけど、一番学んだ時代でもありました。

自分の問題が、直接ぶち当たる感覚。
多分、わからんとは思う。

働いている時って、まあええか。ってなるけれど、働いていない人への社会からの当たり方は厳しい。当たり前だけど。

一時的にそうしなければならない時期があったんだけれど、やっぱり厳しい視線っていうのは、逆に愛だったんだなって思います。

でも、その愛を受けることはプレッシャーと焦燥感を受けることにもなります。

この焦燥感を感じるのは、この国にいる時です。

国が悪いとか、社会が悪い、というつもりはありせん。それがこの国の良さでもあり、悪さでもあります。

メリットとデメリットの両方があるのです。

世間体と地位。
アリとキリギリス。
生活保護者と働き人。

私が体験した、この要素には日本が凝縮されている感じがしました。

型式的なものを重んじる社会においては、型式外のことをする人を良くは思いません。
それでも、踏ん張って成功しているのが、抜けた人です。

彼ら、彼女らには「下積み時代」というものがある。けれど、人々はそれには興味がない。

テレビに出ている芸人の面白さは見たいけれども、どのように売れていったのかは興味がない。

漫画の戦闘シーンには興味があるけれど、修行のシーンには興味がない。

「成果主義」なんですよ。

だから、みんな「目先の成果」を必死に追い求めているんですよ。気が付かないのかな?

文化人や良識者は、これによくよく反応できますが、「成果主義者」にとっては、この文は気持ち悪いものでしかないはず。
わざと、そういう書き物も作らないといけない時もある。嫌われる人になる必要もある。

私が好きな芸人、『ハリウッドザコシショウ』さん。1993年デビューで、2016年のR-1グランプリ優勝。

私も、テレビに出始めのザコシショウしか知らないのですが、売れるまでにどれだけの血と涙があったのか。今の私なら、想像ができます。

よくよく、彼のエピソードを聞くと、家に帰ってきたら普通の生活をした後、寝る前に必ず、YouTubeを載せるみたいです。

それも、ちゃんと家族のための家事をした後、YouTubeの撮影が終わるのは、深夜3時だったりするらしいです。

そんな彼が歩んできた道。色んなことがあったんでしょう。

彼に比べれば、私なんてゴミですわ。
「下積み」とか言っても、やっとこさ、自分の道が定まったばかりの一年目芸人ですわ。

けれど、地味〜にファンがいてくれている。

コアすぎるファン。口悪いファン。なぜか、飯に誘ってくれるファン。芸術家のファン。宗教のお偉さんのファン。上場企業のファン。

やっぱり、なんか変なやつだったり、地位が高すぎる人は私のことを好きでいてくれているみたいです。笑

多分ですけれど、ふつーに生きるんもう飽きてるんちゃいますか?っていう話なんですよ。笑

ある意味では、自分を貫いているから、こんなふつーの人がみたら胸糞悪くなるような記事を書けるんちゃうかな?って思いますわ。

私が得意なことは、「エンタメ×哲学」

ただ、「哲学」を語るだけでは堅苦しいお兄ちゃんになるのですが、「エンタメ」を掛け合わせることでゆる〜くなる。

これが、無職時代に築き上げた、「最強の武器」なのかもしれません。

だから、街に出る時、私は面白ポイントを見つけにいきます。

「ゴスロリ着てるおっちゃんの心理」
「ギャラ飲み女子のバキバキの顔面」
「完全にマッチングミスしたカップル」

世の中には、たくさんおもろいことが溢れている。

そういうことを見つけにいく、
性格の悪さが「エンタメ」になっているんだな〜って、気がつくまで26年と9ヶ月かかりました。


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