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この命が求めること


わたしたちは互いの孤独を埋め合わない。
孤独を抱えた姿を、互いに見る。
孤独が故に燃える炎を守って、
もっと世界を信じようと、一緒に歩く。

だけど、知っているよ、
自他の境界をうしなった、優しい大きな癒しがあることを。
わたしは、知っている。
泉のような、大きなその救いが、無くては生きられないことを。
だけど、わたしたちがそれだけでは生きられないということも、
わたしは知っている。

時にその泉をたずさえて、わたしは探しに行く。
ただ救われたいのではなく、
救いがあるということを知って、立ち上がる勇気を持てる命を。
闘う場所を得て輝く命を、探しに行く。

見つけに行こう、会いに行こう、
そのためにわたしは、
わたしたちはまだ生きている。
わたしたちがこの命を、燃やし尽くす道を求めている。
穏やかに日々をすごす、生活をたしかにつむぐ、
逞しい命の存在に、謝りながら、頼りながら。


運命を求めることをやめられないわたしたちは。


「世界を救う」なんて言わないんだよ。
ただ、わたしたちを生かすんだよ。
わたしたちが、
わがままに、命を燃やすことしかできないわたしたちが、
できることをやりぬくために。
暴れ出すことを恐れたまま、燃える命を抑え込んで、
その火が消えてしまうことを、見過ごさないために。

世界を救う必要なんかないんだよ。
でも、燃料になれるなら、なりたいよ。


なんのため?
あなたが、その答えを持っているのなら、この手を掴んでほしい。
わたしは、わたしたちは。
ただ生きることしか知らない。
それだけをただ、知っているんだよ。



太陽を求めることを知っているのなら。鮮やかな世界を生きる欲望を知っているのなら。


恐れ入ります。「まだない」です。 ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 サポート、ありがとうございます。本当に嬉しいです。 続けてゆくことがお返しの意味になれば、と思います。 わたしのnoteを開いてくれてありがとう。 また見てもらえるよう、がんばります。