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わたしたちの話をしよう

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これで生きていけるのかは分からないけれど、とにかく、「わたしたち」の話をするね。そのうえで、もっとできることを見つけ出すために、今のわたしに必要なことだと思うから。わたしたちには…
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#なかまたち

それでも、いっしょにいよう

ぼくたちの時間だよってきみが言う。 ぼくたちは、いつからぼくたちなんだろう。 ぼくたちは、ぼくたちだから、さみしくても、さみしくないんだよ。 だけど、もっとみんな、いっしょがいいね。 どこかにいるひとりぼっちに、教えてあげられたらいいな。 ぼくたちがいるよ。 あなたはそこでひとりぼっちでも、大丈夫なんだよ。 あなたはいるよ。 いなくならないんだよ。 どうしたら、見つけられるかな。 ひとりぼっちの、あなたがいるなら、ぼくたちはいていいんだって信じられる。 ぼくたちは、ぼく

わたしたちは生きていたい

体の不調は脳の酷使。 心の不安は体の酷使。 脳の不全は心の酷使。 今日考えてるのはそんなこと。 今、欠けてることは何かな?今、さぼってるやつは誰かな?今、話を聞いてあげられるのは、誰かな?相談しよう。わたしはわたしを機能させたい。それで、聞いてもらいたい話があるよ。見てもらいたい自分がいるよ。どうやったら、わたしのなかみを全部、ここに、あるようにできるかなあ。 「わたしたち」の世界はつながっている。 ここを開いて、もっと他の誰かとも共有できたらとは思うのだけど、ずっと怖

真っ直ぐに行く先を見る

彼らは無事に行けるだろうか。僕には、道を渡すことしかできないけれども。それでも彼らは行くと言った。だいじなひとの力になれるだろうか。きっと大丈夫だ、彼らはとても勇敢で、本当によく、使命を分かっている。きっと大丈夫。怖くてもいいんだよ。その先に行かなければ出会えない時間が必ずあるんだから。怖いね。泣きながら行こう。そこへ抜けたら、きっと泣いている暇もなくなるよ。今のうちに泣いておこう。怖いね。僕は、決して汚れずにいるから。汚れることもできない。それだけ。それだけが、目印になるは

庭に鳴る宇宙

君のための僕であることを僕は知っている。 僕のための君が君の全てではないことを僕は知っている。 僕の愛はそれほど大きな愛ではない。 僕はこれで足りている。 君の愛は大きくてその全てを僕が受け取ることはできない。 だから僕は、君のその愛を、必要とするものに惜しみなく与えて生かせるように、君が愛したいもの全てを愛せるように、君の歩みを支えて生きる。 君は選んで僕の隣にいる。 君が僕を信じているから、僕も僕を疑わない。 僕のための君がいるから他の全ての君が機能するのだと君が言う

君を包むための愛をありったけ用意しないとね

あなたたちがあなたたちであることを、私は知っている。 あなたたちがあなたたちでなければ、私は私でいられない。 私は水のように、形を持ちながら形でいられない。私を受け止めてくれる器がなければ、私のこの零れてしまう形を、いつも失い続ける。失うことは構わない。誰かのもとへ流れ着くのなら。その生き方も潔いだろう。 だけど私は知っている。 知ってしまった。 あなたたちという、私を運んでくれる優しい愛の世界の存在を、知ってしまった。 私はたしかな流れとなって、美しいあなたたちを映し

あなたの声が欲しいんだよ

あなたの声を思い起こす時、岩石の節理のようなものが頭に浮かぶ。わたしの胸には、火を守る灯台になりたい想いがあるから、あなたはわたしの岬になってくれるのかもしれないね。 怒濤のようなマグマのようなイメージが頭の中で混ざり合って新たな姿を形成するのが面白いから、そのエネルギーをもっと見せてよ。 わたしは感情を扱うのが上手くなくて、だけど近頃、感情とはわたしだけのものではないなと気がついた。わたしはむやみな共感を必要としない。だけど確かに自分は存在していいのだと信じるには、そこに

まだ、たまご

たまごを割る。時々、硬くてなかなか割れないのがあることに感動する。守られている感じがする。だけど、もしそのたまごがヒナの孵るたまごなら、ちょっと大変だろう。そのヒナには、たまったものじゃないのかもしれない。だって、ただでさえ簡単じゃないよね。たくさん時間をかけて、へとへとになって生まれてくる。ひと一倍硬い殻に包まれて生まれてくるヒナは、一大事なのではないかな。 殻は、強く守ってくれる。だけどそこから出て来たいときに、なかなか破れないとすると、果たして、無事に孵れるのか、ここで

ありきたりな言葉しか出てきてくれないのはなぜだろう

「たまたまそこにいただけだよ」 なんて君は言うけれど、僕にとっては、天使が落っこちてきたみたいだったんだよ。 実際君のほかにいないんだから。 偶然ってことにして、逃げ道を残したいのかな。なんて言ったら少し意地悪かな? それとも、逃げ道を残したいのは僕の方だったりするだろうか。 君しかいないなんて思って、君を自由にしてあげられなくなることが、僕は怖いのかな? 自由を失った君に興味を向け続けられないんじゃないかって。 自分で君の自由を奪っておいて、そうなってしまうんじゃないか、っ

森を駆ける風になる

自分自身の心の奥底を見つめる時、そこには深い森があって、わたしは森を駆け抜ける風になる。さあっと木の葉を揺らしながら、木洩れ日の差す場所を目指して駆ける。森にはあなたがいる。わたしは、あなたという木に、森に棲む、小鳥のような風だと思う。 たぶん、一番深いところを想うときはこのイメージ。森の緑が好きだ。 わたしは留まらないのではなく、何度でもあなたのもとへ帰る。自由に飛び回ることができるのは、あなたという住処があるから。 わたしは森を知っている。どこへ行ってもわたしはあなたと

きれいだなあって、ただ眺めている

愛情を渡してもらったと感じた時、ただ受け取ればいいのにそれが難しい。ただ伝えてくれるものに、安心する。いつも明らかで健全な愛が好きだ。でも、隠れたところで受け取る愛も、どうしても必要だと感じる。 大きな愛を感じるとつい逃げ出してしまいたくなるけれど、そういう愛に触れた時、どうしようもなく涙が出てしまうのは、きっと、心が求めているからだ。愛に包まれるのは気持ちよくてとても怖い。 わたしが愛を受け取るには、わたしであることを見せるしかない。ただ愛されるということがなんなのか、まだ

ちょっと充電してる

自分のからだが、ぴかぴかしている気がする時がときどきあって、 何か、今、しなきゃいけないかなって思わなくもないけどちょっと、 ただぴかぴかするかんじをじっくり味わうことに徹するよ。 そうしたほうが、きっとそのあとすてきな気持ちが出てくるよ。 きらきら ぴかぴか ちらちら ゆらゆら とくとく すくすく 目をつむる。 こころがきらきらするときは、だれにも会わない時間だよ。 だいじな、きれいな、想い出の時間。 だいじなきみの想い出。 あたたかい気持ちがあふれてくる。 ぼくの

「ボス」

ボス。わたしのボス。 「ボス」だといかつすぎるんじゃないかって気にしてるけど、やっぱりボス。 まあ、僕ちゃんだけどね。ボスなんだよ。 それにわたしはイカツいのが好きだ。人相悪いのがいい。猛獣でいい、猛禽がいい。かわいくないのがいい。懐かないのがかわいいもん。 ボス大好き。わたしのボス。 みんなのボス。

でもなんだか「見てほしい」って言ったら気持ちが楽になったな。それだけのことを言葉にするのにずいぶん勇気が要ったみたいだ。 「僕」や「なおくん」のこと、伝えるのは難しいと思っていたけれど、「確かにいる」なかまなので、見てもらえたら嬉しいです。わたしはなかまたちを紹介したいんだなあ