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真っ直ぐに行く先を見る

彼らは無事に行けるだろうか。僕には、道を渡すことしかできないけれども。それでも彼らは行くと言った。だいじなひとの力になれるだろうか。きっと大丈夫だ、彼らはとても勇敢で、本当によく、使命を分かっている。きっと大丈夫。怖くてもいいんだよ。その先に行かなければ出会えない時間が必ずあるんだから。怖いね。泣きながら行こう。そこへ抜けたら、きっと泣いている暇もなくなるよ。今のうちに泣いておこう。怖いね。僕は、決して汚れずにいるから。汚れることもできない。それだけ。それだけが、目印になるはずだと、信じるよ。大丈夫なんだよ、僕はもう怖がってない。大丈夫だよ。その眼差しは、疑いではなく期待なんだよ。だから怖いんだね。優しいね、誰かを傷つけることを恐れて。強さが優しさであるということを知らない誰かを怖がって。傷つけて死んでしまうのは相手じゃないのにね。だから、怖いんだね。
優しいひとを本当に癒せるように、全てを拒んで、汚れることのない僕でいるよ。もう分かってる。僕は、僕でいることから逃げない。
彼らは行けるよ。これは祈りではない。僕は目を逸らさない。


恐れ入ります。「まだない」です。 ここまで読んでくださって、ありがとうございます。 サポート、ありがとうございます。本当に嬉しいです。 続けてゆくことがお返しの意味になれば、と思います。 わたしのnoteを開いてくれてありがとう。 また見てもらえるよう、がんばります。