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【調査レポート】Z世代とまとめられる風潮に肯定・否定がともに3割。SNS利用率では新登場「BeReal」が躍進!(2024年 新成人500名調査) #マクロミル調べ

1月8日は成人の日!ということで、2024年の二十歳の集い(成人式)の対象となる新成人500名にインターネット調査を実施しました。当調査は2008年から開始し、今回で17回目となる定点調査です。

こんにちは。マクロミルで広報を担当する度會(わたらい)です。
今年の新成人は、一般的に「Z世代」と呼ばれ、幼い頃からスマートフォンなどのデジタル機器に囲まれて育ったデジタルネイティブ世代です。関心ごとや価値観、デジタルに関連する各種サービスの利用状況など幅広い内容で調査しポイントをまとめました。ぜひ最後までご覧ください!


【1】 関心がある政治・経済・社会のニュース、第1位は「少子化対策」43.0%で年々増加

今年最も関心が高かった政治・経済・社会のニュースは、政府の重点施策としても打ち出されている「少子化対策」で43.0%でした。2年で8.2ポイント増加し、半数に迫る勢いで上昇しています。続いて、「働き方改革・女性活躍推進」が37.4%、「教育改革・子育て支援」が35.6%でした。

【図表1】 関心がある政治・経済・社会のニュース
(2024年の上位10項目を抜粋)

【2】 「ワーキングホリデー」への関心が急上昇、一方で「海外旅行」は低下。円安が影響か

海外志向に関する8つの項目について関心度合いを尋ねました。コロナ禍において下降気味だった「外国語習得」が今年は持ち直し、66.8%が「関心あり(関心がある、やや関心があるの合計)」と回答しました。昨年から急増したものは「ワーキングホリデー制度の活用(45.8%)」で昨年から8.2ポイント増加。一方で、「海外旅行(63.2%)」は昨年から2.6ポイント低下し、円安が影響していると考えられます。

【図表2】海外について関心があるもの

【3】 「YouTube」「TikTok」の利用率がさらに上昇。新登場「BeReal」も躍進!

SNSと動画サービスの利用状況を尋ねました。
配信動画の人気が昨年よりもさらに上昇したことが特徴的で「YouTube」の利用率は85.4%で昨年よりも1.8ポイント増加、「TikTok」は53.0%で半数を超え、4年で4.3倍となりました。見逃し配信の「TVer(41.4%)」も昨年から7ポイント上昇しました。
SNSの選択肢として今年の調査から新たに追加した「BeReal(ビーリアル)」と「Threads(スレッズ)」は、誕生して間もないながらも「Facebook」よりも上回る結果となりました。

【図表3-1】 SNSの利用状況
【図表3-2】 動画サービスの利用状況
(2024年の上位10項目を抜粋)

【4】 ニュースソースとして”信頼できる情報源”の第1位は「テレビ」で54.4%、根強い支持

ニュースや話題などの情報の入手先と、信頼できる情報源の第1位はともに「テレビ」で、他を引き離す結果に。その他の情報源の「SNS(個人アカウント)」や「動画共有サービス(YouTubeやTikTokなど)」は情報源としては根強い人気ですが、信頼度は低い結果となりました。

【図表4】情報の入手先と、信頼できる情報源
(2024年調査の上位10項目を抜粋)

【5】 「AI」に“期待”が57.0%、一方で「AIが、自分の仕事を奪う」と“懸念”も51.8%

AI(人工知能)について57.0%が「期待している」ものの、57.2%が「不安がある」とも回答し、いずれも昨年から約10ポイント急上昇していることが分かりました。また、51.8%が「AIに仕事を奪われる可能性がある」と回答し、AIを脅威と捉えていることが示唆されました。一方、AIに仕事を奪われないために何をすべきだと思うかを自由記述で尋ねると、「AIを使いこなすためにITスキルを磨く」、「人にしかできないクリエイティビティを発揮できる仕事に就く」、「対人関係を大切にする」、「AIが得意な単純作業の労働を廃止」などが見られました。

【図表5-1】 AIに対する期待と不安
【図表5-2】 AIが将来自分の仕事を奪う可能性について

【6】 「Z世代とまとめられる風潮」には肯定・否定ともに約3割で意見が分かれる

自身の価値観や特徴を尋ねました。
「自分らしさ(他者は他者、自分は自分)を大切にする」が51.0%で第1位、以下、「仕事よりプライベートを重視する」42.8%、「推し活にお金をかける」32.8%、「多様性を重んじる」31.2%と続きました。
また、「Z世代とまとめられる風潮」に対しては、「ポジティブ(とてもポジティブ、ややポジティブの合計)」に捉えている新成人が28.6%、「ネガティブ(ややネガティブ、とてもネガティブの合計)」が29.8%で、ほぼ同じ割合でした。また、「どちらとも言えない」が41.6%と最も多いことも特徴的です。

【図表6-1】 新成人の価値観
(上位10項目を抜粋)※2024年に新設した調査項目
【図表6-2】 Z世代とまとめられる風潮について
※2024年に新設した調査項目

【7】 就きたい職業の上位に「クリエーター(ゲームやデザイン、音楽)」「起業家」

将来就きたい職業を尋ねたところ、第1位は「会社員」43.2%、第2位は「公務員」21.8%でした。堅実な進路選択が垣間見られるものの、3位には「クリエーター(ゲームやデザイン、音楽など)」、5位に「起業家」、7位にも「インフルエンサー(YouTuber、インスタグラマーなど)」がランクインしました。

【図表7】 将来就きたい職業
※2024年に新設した調査項目

【8】 活躍を期待する2024年新成人ランキング 1位「張本智和(卓球選手)」、2位「ラウール(Snow Man)」、3位「鍵山優真(フィギュアスケート選手)」

最後に、今年の新成人のうち活躍を期待・応援する有名人を尋ねました。1位は「張本智和(卓球選手)」、2位は「ラウール(Snow Man)」、3位は「鍵山優真(フィギュアスケート選手)」でした。

【図表8】 活躍を期待する2024年新成人ランキング トップ10

全調査結果のグラフ集をご用意しました

当記事にご興味を持たれた方は、過去の調査も含む全設問のグラフ集を以下よりダウンロードいただけます。ぜひご活用ください。
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■この記事を書いた人

■調査概要
調査主体:マクロミル
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国、2024年成人式の参加対象者
※2003年4月2日~2004年4月1日生まれで、2024年(令和6年)1月の成人式の対象年齢
割付方法:男性250人、女性250人/合計500人
調査期間:2023年12月7日(木)~2023年12月14日(木)

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