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【役員インタビュー】テクノロジー部門をリードし、新たな価値を生み出せる組織に/執行役員 宮坂雅輝

マクロミルは現在「総合マーケティング支援企業」への変革を目指し、新規事業を立ち上げながらチャレンジを続けています。そんな中、マクロミルの経営を担う役員たちは、どのような戦略、取り組みによって進化していこうと考えているのでしょうか。

今回、2022年10月に執行役員およびグローバルテクノロジー本部長として入社した宮坂雅輝にインタビューを実施。プロダクト・エンジニアリングの組織強化を担う宮坂が目指すことや、プライベートの素顔にも迫りました!

まずは、さまざまな企業を経験してきた宮坂の経歴を紹介します。

EXPERIENCE
1998年:野村総合研究所
新卒入社当初はテクニカルエンジニアとして、コンビニの売上・需要予測エンジンを作るための初期調査や、証券会社で金融商品に関するレコメンデーションエンジンを作るための調査を担当。その後、大手コンビニのECサイト立ち上げに関与し、以降はシステム・サービス開発に携わるように。
 
2000年:マイクロソフト
オンラインサービスのプロダクトマネジャーとして、サービスの企画、開発管理から運用までを担当。日本向けのサービス開発、アメリカで開発された製品の日本版を作るなど、多くのサービスに関与した。
 
2014年:楽天
プロダクトマネジャーとして入社し、世界各国のECに対するニーズを吸い上げながらプロダクト開発を実施。その後、日本市場のプロダクト戦略を考える部門も管掌するように。
 
2017年:ファーストリテイリング
「世界で1個しかない、新しいECサイトを作りたい」という要望の下、プロダクトマネジャーとして内製チームを立ち上げ。さらに中国にも開発オフィスを設立し、1カ国目のリリースを実現。
 
2018年:メルカリ
プロダクトマネジメントの組織ごと見直すことをミッションに、英語化、アジャイル開発の導入、年間計画制度の導入などを実施。施策にも関与し、iOS/Android版アプリとWebサイトの刷新をリードする。
 
2022年:マクロミル

自身の強みを生かして、マクロミルを「さらに新たな価値を提供できる会社」に


―就任の経緯を教えてください。

マイクロソフトに在籍していた頃に一緒に働いていた、執行役グローバルCTOの井上賢さんに「マクロミルで一緒に働いてみないか?」とお声掛けいただいたのがマクロミルに注目したきっかけです。前職でも調査をよく行っていたので、マクロミルのことはもちろん知っていました。当時はオンラインリサーチのイメージしかなかったのですが、今はデジタルやコンサルティングなど、新たな領域にも挑戦していると聞いて、とても面白そうだと思いましたし、自分の強みを生かせるかもしれないと感じました。

―現在の業務内容を教えてください。

業務は、グローバルテクノロジー本部(以下、GT本部)をリードしていくことです。最近の取り組みでいうと、働き方やプロダクトの作り方をより良く、より効率的にするための仕掛けを考え、実行に移し始めているところです。今は、GT本部のエンジニアやプロダクトマネジャーが自分のキャリアパスを理解して働けるよう、職種別組織に変更していこうと画策しています。効率的に働けるよう、一部ではアジャイル開発(※1)も導入していきたいと思っています。一人ひとりが働きやすい環境を目指していきたいですね。
※1……システムやソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法の一つで、短い期間で実装とテストを繰り返して開発を進めていく方法

―入社時にミッションとして「変化を起こせる組織・カルチャーを構築する」「デジタル、ソフトウェア、AIを使った新たなサービスの創造」の2点を挙げていましたが、その後いかがですか?

1点目に関しては、最終的には人やチームに依存すると思うので、社員やチームそれぞれが「ここを見直そう」「こうしたら良いのに」と気がつけるようにしたいと考えています。そのためには、振り返りやレビューをするプロセスが大事ですよね。そこで先ほどもお伝えした通り、アジャイル開発を導入していきたいと思っています。アジャイル開発で最も大切なのは、自分たちで振り返りをして改善していくことなので、組織全体でそれを実現できる状態にしていきたいです。
 
2点目に関しては、マクロミルが保有するデータが大事な役割を持っています。きちんと使える形で意図を持ってデータを蓄積し、ソフトウェア基盤を整えていく必要があり、その実現を目指しているのがシステム刷新プロジェクトです。まずは、このプロジェクトを通じて強固な基盤を作り、そこに蓄積されたデータを活用して新たなサービスを作っていこうと思います。
 
プロダクトを作る上では、ユーザーからのフィードバックをとても大事にしています。誰かのリクエストを聞いて作っても、「使ってみたら思っていたのと違う」ことはよくありますよね。フィードバックの良いサイクルを作るのはソフトウェア開発の基本なので、ユーザーはもちろん、組織全体からのフィードバックもきちんと集められるカルチャーを作っていきたいです。また、ユーザー自身が言語化できないニーズもあると思っているので、それを具現化して使ってもらえるようにしたいとも考えています。

▲執行役員およびグローバルテクノロジー本部長 宮坂雅輝

―これまでの経験がマクロミルの経営や組織運営に役立っていると思うことはありますか?
 
もちろん、たくさんあります。中でもプロダクトをずっと作ってきて、顧客視点で物事を捉えられることが非常に役立っています。また、これまでのキャリアで偉大な経営者と関わってきたことで、私の価値観は大きく影響を受けたと思います。そういう方々のコメントは当たり前ですが大胆かつ、視座がすごく高い。プレゼンの中でも、所々で事業構造のお話をされたり、具体的なイメージにつながる説明をされたりすることもありました。「経営者はどのような目線で話すべきか」が、非常に勉強になりましたね。

―今後の目標を教えてください。
 
先ほどお伝えした通り、マクロミルを「さらに新たな価値を提供できる会社」にしたいと思っています。マクロミルにはまだまだ新しい価値創造のチャンスがたくさんあります。ここ数年で、社会的にも、データを活用した新しい価値創造の事例がすごく増えていますよね。さらにデジタルの世界ではプライバシー保護の流れやCookie規制によってマーケティングの在り方が大きく変化しています。その変革期において、マーケティングリサーチ企業として中立的な立場にいるマクロミルだからこそできることは多いと思っています!

プライベートは「走る、走る、学ぶ」でアクティブに過ごす!


―プライベートはどのように過ごされていますか?

 
1日趣味に没頭できるとしたら、「走る、走る、学ぶ」ですね。
1つ目の走るは「足で走る」です。最近は機会が減ってしまいましたが、コロナ禍前は毎年マラソン大会やハーフマラソンに出ていました。走る速さは重視せず、終わった後のビールのために頑張っていました(笑)。トレイルランとまでは言えないですが、早歩きで山を登ることもあります。
 
2つ目の走るは「車で走る」です。山の中の道や、くねくねした変な道を車で走るのが好きで、特に酷道(※2)をマニュアル車のオープンカーで走るのが大好きです(笑)。これも走る速さは重視しておらず、カーブの曲がり方など、テクニカルさを求められる道の運転が楽しいですね。
 
3つ目の「学ぶ」は、終日自由に時間が使えるのであれば、新しいことを学びたいです。例えば、新しいプログラミング言語を学んでみるとか、組織の話を読んでみるとか、国や言語を調べてみるとか。朝から晩まで学んでいても飽きないと思います。
※2……俗語で、一般国道だがとても国道だと思えない酷い道を指す

▲オープンカーで酷道を走るのが楽しい!

―お話ありがとうございました!

■社内報「ミルコミ」について

「マクロミルの“リアル”を伝える」がコンセプトの社内報。社外公開もしており、Webマガジン版で全コンテンツをご覧いただけます。
※本記事は、社内報「ミルコミ」Vol.171(P.18~21)から掲載しています。
<受賞歴>
社内報アワード2022にてグランプリ受賞
2019年度 経団連推薦社内報審査 新設の「審査委員特別賞」を初受賞
など

この記事の執筆者:

誌面デザイン、写真撮影:マクロミル 広報・ブランドマネジメント部 田代正和


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