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一歩踏み出せば自然と歯車が回り始める ハーブティー専門店経営 細田 美代さん

武蔵小山駅近くでハーブティー専門店「カピパラハーブ」を営む細田 美代さん。カピバラのかわいらしいイラストが目を引く店内には、様々な効能がかかれたハーブティーが並びます。細田さん、実は元々は、お店をだそうと強い思いがあったわけではなかったそう。それでも今、店舗を構えて充実した日々を送っている背景には何があるのでしょうか。お店を構えるまでの経緯やお店の運営の仕方のについてお話を伺いました。



自分が欲しいものにこだわるとお客さんがついてきてくれる

ーーまずはお店についておうかがいさせてください。
自社ブレンドのハーブティーを開発・販売しています。ハーブは古来から薬として使われてきたもの。自然素材を使っているので、健康意識の高い方から特に評判です。基本はノンカフェインなので、ついコーヒーを飲みすぎてしまう人にも、体に負担がかからずおすすめですね。

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——どんなきっかけでお店をオープンすることになったのですか?
アロマセラピストとしてお仕事していたころ、施術のあとにハーブティーを出していたんです。自分でも日常的に飲むようになりましたが、あまりおいしくなかった(笑)。せっかくなら効果もあり、おいしいハーブティーを飲んでもらいたい。なにより自分が飲みたいもの、納得するものが欲しいと思い、本を読んで勉強するようになりました。

——自分で納得するものを提供したい思いから始まっているんですね。
そうなんです。とあるきっかけでカフェの運営のお手伝いをすることになり、アロマセラピストを辞めてそちらに専念することに。そこではじめて自分でブレンドしたハーブティーを出すようになりました。濃くておいしく、効能も感じられるハーブティーを、手頃な値段で提供することを心がけていましたね。すると想定していた若い女性だけでなく、健康を意識されている男性も来店して下さるようになりました。

——実際にフィードバックを得る機会があったのですね。
3年間のカフェ運営を通じて、いかにおいしく、満足してもらえるブレンドをつくれるか追求し、お客さまの反応を直接みて、改良をかさね、納得のいくブレンドのベースが出来上がりました。お店で飲んで楽しむだけでなく、贈り物や自宅用に購入したいといった要望ももらっていたので、商品としての需要があることは分かっていました。

その後、品川区の創業支援センターで、女性の起業家を応援するコンテストに、参加して実際に商品を販売してみると、なんと、売上が一番でグランプリを受賞。結果的に、駅前に小さなスペースを借りられることになりました。

ーーグランプリ! それはすごいですね。いつかはお店を持ちたいという思いがあったのですか?
独立するとはまったく思っていなかったですね。野望があるタイプでもなかったですし。自分が欲しいものを作っていたら、次第に周りからも求められるようになり、いつの間にかお店をだしていました。

ただ、自営業をしている主人の後押しは、大きいかったかもしれません。主人がいてくれたからこそ、一歩踏み出せました。

その一歩が歯車を回し、自分の欲しいものを作っていたら、いつの間にか軌道に乗り、お客さんも増え、徐々に楽しくなってきましたね。

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人を癒すことが自分の癒しにもつながる

ーー開店後の苦労はありますか?
常により良いものを作ろうとしているので、試行錯誤しています。

例えば商品パッケージや商品の見せ方は何回もやりなおして今のデザインに至りました。マルシェ出店でのディスプレイなども、いつも他の店舗がよく見えてしまう(笑)。若い方のブースなど、さりげないセンスのよさが光っていて、参考にすることが多いですね。

ブレンドももっとおいしさを追求したい。楽しみながらやっているので苦しいという感じでもないですが、より良くしようと立ち止まることがないので、追われている感じはあるのかもしれません。

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ーーどんなときにやりがいを感じますか?
人を相手にしている商売ですから、ハーブティーを飲んで体調がよくなった、体が楽になった、そういう言葉一つひとつに助けられます。特に女性は、表面上健康そうでも、なんとなく心も体も調子が悪いときがある。そういう方が少しでも楽になれるような手助けをしたい。それが私の中のコンセプトです。

アロマセラピストの仕事は好きでしたが、お金と時間に余裕のある人に向けたものでした。ハーブティーは値段も手軽で、より幅広い年代の人の力になれる。お子さん用に買っていかれる方もいらっしゃいます。

人の役に立ちたいという思いは共通していますね。アロマセラピストの仕事を通じて、自分が少し疲れているときこそ、人を癒やすことで自分も癒やされることに気付きました。ハーブティーの仕事でも感じますね。

ーー開業されて満足度はどのくらいですか?
満足度は高いですね。やりがいもありますし、今は自分のペースで働ける。定年もないので小さな負担で長く続けられます。両親も高齢なので、家庭とのバランスを考えても、独立してよかったです。

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得られるサポートを上手に活用

ーーお金まわりについてもうかがいます。初期費用はどうされたのでしょうか。
お店をつくるときは、中小企業振興公社の補助金制度を利用しました。開業にかかった金額の一定額を負担してもらえるものです。そのためにレポートを出したり、職員さんたちの前でプレゼンテーションを行ったり、ハードルは高かったですが踏ん張りました。10分のプレゼンは完コピして臨みましたね。

ーーお金がハードルになって起業に踏み切れない方も多いと思います。
補助金制度が充実しているので、調べてみるといいですよ。若い方や女性向けには特に充実しています。お店を出すとなると家賃が気になる人も多いと思いますが、家賃補助などもあります。支援センターなどで得られる情報をぜひ積極的に活用してほしいですね。

ーー開業にあたり、経理面での不安はありましたか?
学生のころ簿記を勉強していましたし、主人の会社の経理を手伝っていることもあり、知識のベースはありました。

主人の会社ではMacにWindowsの仮想環境をつくり、そこに会計ソフトをインストールして使っていましたが少し面倒でした。その経験から、個人事業主として使うソフトはMacに対応したクラウド会計ソフトにしたかったんです。同じく個人事業主で雑貨屋を経営している知り合いに相談したところ、会計freeeを勧められました。

ーー普段どのように使っていますか?
Airレジとみずほ銀行の口座と連携しています。自動的にデータが入ってくるのは入力の手間が大きく省けてとても楽ですね。また、未処理の取引などが簡単に検索できるので、修正する場合もわかりやすくて便利です。確定申告用の書類も簡単に出せたので助かりました。

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ーーどのくらいの頻度で利用されていますか?
月に1回は開くようにしています。確定申告直後は頻繁に入力しよう、と思うのですが、春くらいから忙しくなり、頻度が空いてしまうことも(笑)。

会計freeeのレポート機能も活用しながら集計し、売上や商品個数から売れ筋商品をチェックしています。集計することは好きなのですが、そこからどういう対策をとろう、というところまで動けていないので、今後の課題ですね。


新型コロナで減った売上 新しい販路を増やすきっかけに

ーー最後に今後の展望を教えてください。
今は新型コロナの影響でイベント出店ができず、それを補うためにも販路を増やしていきたいです。

これまで以上に通販も強化しつつ、卸にも挑戦していきたい。これまでは話があれば対応していましたが、自分で営業して新しい取引を広げていきたいです。秋に商談イベントに出展も予定しています。

ーーすでに動きはじめているのですね。
少しずつできるところから取り組み始めています。一方で、やはりお店にもたくさんの方に来ていただきたい。近隣のお店と協力し商店街の案内地図をつくるなどの施策を通じて、この地域全体を盛り上げてより活気のあるまちにしていきたいですね。

ーー本日はどうもありがとうございました。


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