ローリング・ストーンズが転がり続けるかぎり
中学生にもなると音楽に目覚めるやつが、僕のクラスメイトにもチラホラ出始める。
ビートルズ、良いよね!最高だよね!
って声も聞こえだす。もちろん異論はない。(だがそれは今となっては、だ)
歌謡曲中心だった僕の音楽ライフも次第にラジオなどを通じて洋楽にも触れはじめたあたり。いやいや、ストーンズの方がカッケーよ!なんて、いつのころも捻(ひね)た僕はそう思っていた。
「(I Can't Get No)Satisfaction」「Jumpin' Jack Flash」くらいしかまともに聴いたことないくせに。
おい、誰が捻くれてんねん!(オマエや)
だいたい、当時はビートルズはもう解散したバンド。片やストーンズは現役でバリバリやっているし。
初めてちゃんと触れたのは映画「ザ・ローリング・ストーンズ/レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー」。82年公開作品だが、当時は全米公開から半年後とかに日本公開なんてザラだったから、おそらく83年に映画観てると思う。
そのスクリーンでキース・リチャーズを観た時の衝撃。ぜんぜんお行儀がよくない!(笑)スタジアムライヴの映像だったんだけど、咥えタバコでギター弾くわ、途中、ウィスキーラッパ飲みだわ、ってもう、なにしてくれてるんですか!(笑)
アカン、これでもうKOですわ。対ミルコ・クロコップ戦。開始のゴング早々、不用意に組みに行ったところ、ハイキック食らったような。瞬殺です、瞬殺。(それは警戒してないオマエが悪い)
83年の『Under Cover』がストーンズで初めて買ったアルバム。
今となってはストーンズの黒歴史的な作品。近年ではミック・ジャガー自ら失敗作と言ってる。けど、もうこのジャケット、15歳の男の子にはちょっとヤバい?(笑)
しかしここからグググーーーっとのめり込んでいったわけではない。その後も継続して聴いてはいたものの、次作86年の『Dirty Work』以降、キースとミックの関係が悪くなりバンドは解散の危機、空中分解状態。
ミックはソロ活動しだしちゃって、キースもソロアルバム出したりとかで、これはもうバンドの新作は待っても無駄なのか?と思っていた時、
「待たせたな!」
とばかり89年、バンドの新作『Steel Wheels』、そしてワールドトゥワー開催も発表された。解散も噂されてたから、これはバンドにとって一つの転機といってもいい。
仲直りしたのね。よかったよかった。めでたしめでたし。
待たせたな?ああ、待ってたよ。
そしてついに!翌年、幻の初来日公演から17年経って待望の初来日公演が今度こそ実現。この時は行けなかったけど、バンドの転機は僕のファンとしての転機といった感じで。
以来、ストーンズが来日したのって、まだ6回しかない。いちばん最近の来日2014年、念願の初対面。
トーキョードームのスタンド席だったけど、スクリーンに映るキースを見て、
「うわっ。キース、カッケー!!」
思わず叫び半泣きですわ。
何度目かの来日の際、どこだったか、キー局のニュース番組のインタビューでキースが
「朝はクラシック、昼間はロックンロール、夜はブルースを聴いている」
みたいなこと語ってて、元からブルースは好きだったけど、それ以来ブルースをよく聴くようになった。前々回かその一個前の来日の時かな?
僕にとってキースはストーンズそのものなんです。
斉藤和義の楽曲(「月光」)の歌詞にもあるように
「どいつもこいつもロック、ロックって。ロックばかりでロールがねえじゃねーか!」
これ、凄い名言。メチャメチャカッコいいっす!!!
現在もロードに出てはいるとはいえ、メンバーみんなアラエイ?アラハチ?(アラウンド80)だし、今後頻繁に来日は難しいのかなぁ?
それでもまた観たいもんね。
※カヴァー画像のいちばん右の人がキースです。ん?知ってるか!(笑)
The Rolling Stons:
ミック・ジャガー(Vo.)
キース・リチャーズ(Gt.)
ロニー・ウッド(Gt.)
チャーリー・ワッツ(Dr.)
【This is The Rolling Stons】(Spotifyプレイリスト)
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