ブラック企業

電気業界のブラックにハマり続けた話|今は一部上場企業の方が怖い

この記事では「ブラック企業で苦しんだ話」をまとめています。

自分の経験が下記の人たちに役に立てると考えています。

①サービス残業に苦しむ人
②余裕のない勤務に苦しむ人

記事を読む中で「変わるきっかけ」を掴んで頂ければと思います。


頑張り続けた人は最終的にどうなるのか、ここも知っておくといいでしょう。


①はじめに

今の社会は、昔と違っていることをご存じでしょうか。

「ブラック企業」という言葉は最近よく耳にするようになりましたが、実は2000年前半に今以上によく飛び交っていました。


当時、被害を受けたのは「下請け」。

一部上場企業から無理な要求が横行していたのです。極端に短い納期で発注が行われたりしていたので、平日は遅くまで仕事をし、土日までも仕事を強いられていました。


自殺者も多く出たので、労基を中心に一斉取り締まりが行われました。結果として、改善が図られました。


めでたし、めでたし・・・


とは、実際、なりませんでした。


②次の被害者は「一部上場企業の担当」に

仕事自体のボリュームは減っていないため、誰かがしわ寄せを受けなくてはいけない。

今までは下請けが吸収していた分を発注元が受け持つことになったのです。


例えば、電気の施工現場を例に見てみましょう。

大きいプロジェクトほど「工程管理」が難しくなります。


現場Aは10日に完工させて、現場Bは12日AM、現場Cは13日PMに入る・・・こういった工程を引いて作業員を確保します。


しかし、大きいプロジェクトでは工程が必ず変動します。

その度、調整をしなくてはいけないのです。


工程会議みたいなものを全員でやれば、文句が出ないのでは??と思いますが(自分は実際思っていました。)現場作業が18時までやっていたり、違う現場で作業があったりと

実際、全員が集まることは難しいのです。単純に金がかかるということ。


つまり「担当者の調整に一任」ということで済まされてしまうのです。


経験上、何度も工程変更に振り回されることは「大きなストレス」でしかなかったです。

調整する相手は当然、発注先や現場施工会社の「立場が上の方」になりますので、これまた大変なプレッシャーでした。

上司に怒られることなんて比じゃないぐらいのストレスを受けました。


③調整には時間がかかる|サービス残業に依存するしかない

以前、数ものを扱う仕事は危険!といった記事を配信しました。


この手の仕事はとにかく時間がかかることが厄介。

ハマるとまず苦しみます。

職場をよくわかっている人はこういった仕事を異動直後の人に預けようとします。


扱う数が多いということは調整量も増えますが、不具合の数も当然増えます。

1件1件相手にしなくてはいけないので時間がかかるのです。


労基関係の方は「時間外も給与出るんでしょ?」なんて仰る方もいますが、自分が苦しんだ職場では各人の時間外をグラフにして掲載するルールになっていました。


常に晒されているのはいいのですが・・・定期的に行われる会議でめちゃくちゃ責められます。上司が。


ある日を境に「仕事量のわりに効率が悪い」などとだんだん強い口調で言われるようになります。


上司も”上司の上司”に怒られていることが原因です。


仕事管理表は、エクセルで1行で「電源工事」「発注費用1億円」といった表現でしか記載されないので実態は一切分かりません。


もうこの時点でおかしいのですが、これはよほど革命を起こさないと変えられないです。そもそも変えにいく時間がなく。


自分は「早く帰れ!馬鹿野郎」などと言われたこともあります。


ノウハウもない職場、慣れない仕事で苦しみました。仕事のやり方さえまとめてくれていれば、システムの使い方や調整方法を整理してくれさえいればやれるのですが。。。


「早く帰れ」と言われても、早く帰ったところで期限は差し迫ってくるだけ。


徐々にサービス残業をせざるを得ない状態に陥ります。


2ヶ月を経過して、身体にも異変が表れてきます。


④体調不良|仕事の速度低下

メンタル関係の書籍を見ると

STEP1 イライラし、言葉遣いが荒くなる

STEP2 感情の起伏が激しくなる

STEP3 「どうでもいい」などといった発言が増える

STEP4 皮ふに病気が表れる

STEP5 急に熱が出る

STEP6 寝れない


STEP5までいくと、かなりヤバいそうです。

自分はSTEP4「皮膚に病気が出る」まで進行しました。

しかも、目眩もよくしていたので「これはちょっとヤバいのでは?」と思っていました。


このように第3者の立場で振り返ってみると、もうこの段階では正常に仕事はできないですよね。


当事者は全然気が付かないというのは本当でした。頑張っているつもりだったのですが。


おそらく今なら即解決できたことも、変に悩んだりして時間がかかっていたと思います。


確実に仕事の速度は遅くなっていたと推測することができます。


⑤講演会に行く|抜本的に変化を起こす

「このままではダメだ・・」
「抜本的に何かを変えないと・・・」

そう感じていました。

この頃から仕事量も増加してきました。「朝7時から仕事開始」などいう業務が入ってきたのです。


ある出会いが自分を変えることになります。

以前、Twitter等でもお伝えしたのですが、ある一流企業の副社長と話す機会が訪れたのです。


この方と話す機会が数回あったので結構突っ込んで話をしました。



結果として

「仕事のやり方」が抜本的に間違っていたことを学びました。


上記の記事ではZOZOTOWNの元社長 前澤氏が発言していたことにもリンクしてきます。


⑥必須の仕事だけをすればいい

電気業界の仕事、現場仕事には無駄が多すぎることを認識することができました。


ここからは副社長とのやり取りの中で学んだことです。


例えば、無駄に多い担当者会議。

ルーティン業務に決定することなどほぼないのです。というか、ないです。

清掃業務は決められた範囲をやればいいだけなので、打ち合わせで議論し、決定することなどありません。


そんな会議より、清掃手順を決めた方がいいくらいです。


どういうことかというと

清掃業務って、丁寧にというイメージがありますが、同じ場所を何度もこすり続ける必要はあるのでしょうか??


自宅の机の上を雑巾で拭くことを考えれば、少なくとも数回で十分なはず。それを電気設備だからといって5分はかけて、何度も何度も磨く必要はないのです。


機器の性能に全くといっていいほど影響しないからです。刷毛か何かでサササッと掃いて、掃除機で吸うだけで十分。


このあたりは電気新聞でも取り上げられていましたね。


話を変えて、机上業務。

「本当に必須な書類」という観点で考えたことがありますか??


自分は考えたことがなかったのですが、検討してみると、かなり限定されることに気が付きます。


回覧が終わって、即ゴミ箱にいく書類。

山積みになった段ボールの一部になる書類


こんな書類が自分の職場には多かったです。


書類を作るための書類。

そんな書類は「雑でいいのです」


とにかく時間をかけてはいけないことを学びました。


※高卒の年配の方が無駄な書類を一生懸命コメントする傾向が強いです。完全な偏見で申し訳ないのですが、自分の経験上はそうでした。


⑦実際に行動してみたら、めちゃくちゃ仕事が進んだ

この成果はこちらの記事にまとめました。


「とにかく時間を作る」

考える時間を作ろうと必死に頑張りました。業務を抜本的に変える検討をする時間が欲しかったのです。

そこで、まずはすぐにできる「無駄な業務の削減」をしました。


・会議はほぼ削減

・打ち合わせも現場で済ませる

・メールはシンプルに

・業者とは仲良く

・電話はしない

・書類は雑に


これだけでも、随分と会社で過ごしやすくなりました。


自分は結構真面目な方だったので、書類を雑に作っても致命傷にはならないことに気がつきました。


丁寧にやったところで、意味がないということも学びました。


「本質は何か」を考えて仕事をすること


これこそが重要だったということにようやく気付くことができました。


■成功の秘訣:必須業務に注力。休憩時間を確保せよ

「仕事が上手くいかない・・・」

「一生懸命やっているけど、怒られてばかり・・・」


こんな方は、是非とも取り入れて頂ければと思います。


人生ががっつり変わりますよ。


まとめ

本記事のポイントをまとめます。

⓪ブラック組織でハマったらなかなか抜け出せない
⇨仕事のやり方を変えれば、苦しさを軽減することができる


①無駄業務はできるだけ減らす
⇨会議形式にこだわらずに簡易的にどんどん終わらせてしまおう


②「必須業務は何か」を考えて、他は思い切って雑に
⇨回覧後に捨てる書類を一生懸命に作っていませんか??ここは雑でいいです。身の回りで仕事が早い人を観察してみて下さい。


③仕事の時間を減らして、休憩時間を増やす
⇨一見、矛盾するのですが、休憩時間を増やすと、間違いなく仕事が早く片付きます。やってみて下さい。


仕事に関する悩みをまとめた記事を紹介しておきます。読んで気分転換も良し、ノウハウを得るのも良しです。

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