和本の修理 〜手書き文字と虫食いの痕跡〜
『天童正覚和尚偈頌箴銘記聞解』上下巻|江戸時代後期
このnoteは、ただいま開催中のBook Lovers展(@MOTOYA Book Cafe Gallery・会期2021/3/3〜3/28)の展示作品「g project|19c」とリンクしています。
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江戸時代後期に出版されたという上下巻の和綴じ本。修理前の状態は、表紙も中身も虫食いによる損傷がひどく、開くこともままなりません。本の虫食い被害は、紙やでんぷん、カビを食べる小さな虫が原因で、暗く湿度の高い場