本づくり孝本

本の修理、和綴じ製本、本の編集など、本づくりの仕事をしています。旅とDIYとモノの修理がスキ。noteでは、本づくりのストーリーや、ときどき旅や日常の話を綴ります。 http://macobookworks.jp/

本づくり孝本

本の修理、和綴じ製本、本の編集など、本づくりの仕事をしています。旅とDIYとモノの修理がスキ。noteでは、本づくりのストーリーや、ときどき旅や日常の話を綴ります。 http://macobookworks.jp/

マガジン

  • 旅を編む

    旅先や日常で出合った本にまつわる話や出来事を綴ります。

最近の記事

和本の修理 〜手書き文字と虫食いの痕跡〜

『天童正覚和尚偈頌箴銘記聞解』上下巻|江戸時代後期 このnoteは、ただいま開催中のBook Lovers展(@MOTOYA Book Cafe Gallery・会期2021/3/3〜3/28)の展示作品「g project|19c」とリンクしています。 〜・〜・〜 江戸時代後期に出版されたという上下巻の和綴じ本。修理前の状態は、表紙も中身も虫食いによる損傷がひどく、開くこともままなりません。本の虫食い被害は、紙やでんぷん、カビを食べる小さな虫が原因で、暗く湿度の高い場

スキ
7
    • アルバムの修理 〜教え子からのプレゼント〜

      『布装のアルバム』 1940年代 このnoteは、ただいま開催中のBook Lovers展(@MOTOYA Book Cafe Gallery・会期2021/3/3〜3/28)の展示作品「g project|19c」とリンクしています。 〜・〜・〜 アルバムの持ち主は大正生まれの元教師。 太平洋戦争の最中、東京の女学校で勤めていました。生徒たちにとって、きっと憧れの先生だったのでしょう。授業が終わって職員室の窓際の席に座っていると、慕ってくれた教え子の二人が窓の外から手

      スキ
      4
      • 仏教書の修理 〜わかったようでわからない正法眼蔵〜

        『正法眼蔵啓迪 全十巻』 富山祖英 著|正法眼蔵啓迪頒布會|1930年 〜・〜・〜 全10巻からなる90年前の仏教書の修理。持ち主はお寺のご住職です。ご住職がこの本に出合ったのは、数十年前のことで、訪れた仏教書専門の古書店で偶然発見し、これは珍しい本だと即購入。奥付には「非賣品」と記されています。 タイトルの『正法眼蔵啓迪(しょうぼうげんぞうけいてき)』とは、「正法眼蔵の解説書」という意味だそうで、解説の元になる『正法眼蔵』は、日本の禅宗の一派、曹洞宗の開祖・道元禅師(

        スキ
        31
        • モンゴル語辞典の修理 〜背表紙を栞にカスタマイズ〜

          『現代日本語モンゴル語辞典』  春風社|2005年 傷んだ本の修理をしています。 日用品のなかで直して使うモノといえば、靴やカバン、食器や家具など、一度は修理に出したり、自分で直したりした経験のある人も多いのでは?一方、本の修理はあまり知られておらず、「本が直せることを知らなかった」という声を聞くこともしばしば。 本も、破れたページをつないだりゆるんだ糸を綴じ直したり、繕うことで長く使い続けることができます。「繕う」には、「傷んだ部分を直すこと」のみならず、「整えよそおう

          スキ
          32
          • アルバムの修理 〜教え子からのプレゼント〜

            スキ
            4
            • 仏教書の修理 〜わかったようでわからない正法眼蔵〜

              スキ
              31
              • モンゴル語辞典の修理 〜背表紙を栞にカスタマイズ〜

                スキ
                32

              マガジン

              マガジンをすべて見る
              • 旅を編む

                • 0本

                旅先や日常で出合った本にまつわる話や出来事を綴ります。

              • 旅を編む

                • 0本

                旅先や日常で出合った本にまつわる話や出来事を綴ります。

              記事

              記事をすべて見る
                • 冥途の土産の本づくり ~97年を97首と辿る97ページ~

                  『関谷安喜子ライフヒストリー』 私家版|2019年 大好きな祖母の一周忌を迎えました。 私にとって祖母は、ときに母のような存在で、歳の離れた姉のようでもあり、気の合う親友で、そして憧れの人でした。小さい頃から、いつか両親が自分より先に死んでしまうことよりも、ずっと先の未来、祖母のいない世界を生きていかなくてはいけないことを想像しては、恐れていました。 おしゃべり好きな私たちは、なんてことない日常の話から祖母の波乱の人生のエピソード、私の些細な悩み事まで、たくさんの話をし

                  スキ
                  34