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まもなく設立5周年。最近のmorningが気になっているテーマをお届けします【公開編集会議】

こんにちは!社会課題解決に特化した企画・PRの会社、morning after cutting my hair, Inc.(以下、morning)です。

私たちは、社会課題解決のために行動する組織や人に伴走し、さまざまな事業フェーズでサポートしています。これまで多様な依頼をいただいてきたことで、私たちの手がけるテーマも大きく変化してきました。

例えば設立当初にご依頼いただくことが多かったのは、防災や気候変動のテーマ。一方、最近では「社内でD&I(ダイバーシティ アンド インクルージョン)を実践するための伴走支援をしてほしい」といった体制設計やビジョン策定、人材育成に関するご依頼が増えています。

来年2月14日で設立から5周年を迎えるmorningについて、「今はどのような興味を持っているのだろう」「何のテーマで取材できるのだろう」と思ってくださっている方に向けて、最近は何が気になっているのか、morningの田中美咲と中西須瑞化に、二人と一つ屋根の下で暮らしたこともあるライター(!)・菊池百合子が聞いてみました。

加えて、取材や対談、登壇を依頼していただくとしたらどのような切り口がありそうか、セルフ企画案を作成してみることに。いわば、morningの公開編集会議をお届けします。

この記事が、morningにどのようなテーマで取材や登壇、お仕事を依頼していただけそうかをイメージできるきっかけになれば幸いです。

オンラインインタビューの様子(右上:菊池、左上:morning中西、下:morning田中)

※前提:morningの考えるD&I
morningでは、D&Iを自然や動植物やテクノロジーも含んだ「すべての存在の多様性包括と共存」として捉え、異なる価値観を持つ存在同士が完全に理解しあうことはできないかもしれないという前提に立ちながらも、「それでもわかり合おうとする姿勢を持ち続ける」ことを推進していきたいと考えています。

気になるテーマ① 「平和」

このキーワードを出したのは、田中美咲(以下、美咲)。morningにお声がけいただくお仕事のテーマに「D&I」「多様性」といったキーワードが増えていった結果、「平和」について考えるようになったといいます。

美咲「『何を幸せだと捉えるか』『どのような社会にしたいのか』という、それぞれが描く目指すべき状態やビジョンに向かっていくためには、どういう多様性を包括したいのか、会社の環境をどうしたいのかを考えていく必要があると思います。だから目指したいゴールの設定次第で、選ぶ手段やさまざまな定義の内容は変わるんですよね。

今morningでよくお仕事をいただいている『D&I』や『サステナビリティ』といったものも、きっとそうした目指したい状態、いわばゴールの一つ。そうした考え方をもとに『平和』を捉えたらどうなるんだろうという考えに行き着いたのだけれど、そうなった時に、じゃあ本当の意味での『平和』ってなんだろう? と考えるようになりました」

問いを持ち始めたタイミングでご縁があった広島に行ったことも、興味を深めるきっかけになっているのだとか。

「学校で平和教育を受けてこなかった」と話す美咲が今後「平和」と向き合っていくプロセスは、morningの活動に影響してきそうです。

■ 一方、学校の授業やプログラムで沖縄や広島にも行って平和について考えてきた中西須瑞化(以下、須瑞化)。2020年に平和についてコラムを執筆したことで、「平和」の解釈が広がり、より自分ごととして考え、自分なりの言葉で平和について語りたいと思うようになったそうです。

気になるテーマ② 「男性学」

須瑞化が挙げたキーワードは「男性学」「弱者男性」。貧困・障害などをはじめとする「生きづらさ」を抱える男性を指す言葉として、今SNSなどを含めて注目されています。

須瑞化「女性の生き方についての発信が増えている一方で、そういった議論を発端に、特にSNSで『男性 vs 女性』の構図が生まれてしまうのってなぜだろう、と考えるようになり、男性学に興味を持ったんです。男女問わず、『今生きづらさを感じている人が改善をはかろうとする声に反発が生まれる』ということが、私には不思議だったから。

少し学んでみたら、『男性の特権』について議論されている一方で、『男性の生きづらさ』やその矮小化が起こっていると指摘する声があることがわかりました。さらに人間の感情とも直結する課題であるだけに、簡単に『わかった』と言えるようなものではなく、調べれば調べるほど複雑な課題だなとも思っています。その両方の複雑な文脈の上にいる男性について考える『男性学』や、『弱者男性』の孤独や課題が気になります」

morningで定期開催している勉強会でも、須瑞化の発案をきっかけに「男性学」のテーマを取り上げました。この会を経て理解が進んだこともある一方で、「机上の空論にならないように、当事者の声をちゃんと聞きたい」と、より理解を深めていく必要性を感じたと須瑞化は言います。

morningの勉強会で「男性学」を取り上げたときの資料

■ 「男性学」については過去にメールマガジンでも発信をしています。
https://mailchi.mp/9d97442e4d87/morning-news-letter-vol01-16595746

気になるテーマ③ 「デザイン倫理・メディア倫理」

最後に美咲から挙がったキーワードは「デザイン倫理」と「メディア倫理」。発信することやつくることに関する倫理をもっと勉強したいと考えているそうです。

美咲「発信することやものづくりすることは、ポジティブなことだと捉えられがち。でもそれによって傷ついている人がたくさんいます。

特に広告の場合、売れることがKPIであって、その表現によって人の心がどう動くのかをチェックできる体制が整えられていないんですよね」

美咲がこのテーマに興味を持つ前から、morningではアウトプットする際に何重ものチェックを続けてきました。そのような仕組みをフォーマットにして、より多くの人と共有していきたいと考えています。

morningを取材していただく記事の企画案を考えてみました!

最近の気になるテーマも踏まえながら、「こんな取材や登壇でmorningがお役に立てそう」と企画案をつくってみました。morningに取材や登壇などのお仕事を依頼したいなと考えてくださっている方にとって、発想しやすくなるきっかけになればと思います。

企画案1:サステナビリティ

morningがこれまで大切にしてきたテーマとして、サステナビリティに関するお仕事や取材、研修を何年もお受けしてきました。

最近の活動でいえば、NPO法人グリーンズと共にサステナビリティを学ぶラーニングコミュニティ「SUSTAINABILITY COLLEGE」を2020年に立ち上げて以来、継続して運営しています。

■ 例えば……
・テーマ:持続可能な社会を実現するために、私たちは何ができるのだろう?
・読者像:サステナビリティに興味がある人や企業
・企画の目的:サステナビリティに関して参考になる情報(伝え方、学び方)を共有する。
・お伝えできることの一例:morningが思い描くサステナビリティのあり方と、そのために必要なアクション。具体例として、サステナビリティの伝え方や学びの場づくりについて。
・関連する記事:
サステナブルな社会のために「ラーニングコミュニティ」はなぜ必要?「サスカレ」と「ごみの学校」で考える、つながることの重要性

企画案2:これからのPR

いわゆる「PR会社」らしくないかもしれませんが、morningが手がけてきた仕事の中心にあるのはずっと変わらず「PR」です。

発信において気をつけるべきことが増えている今、morningはPRをどのように考え、伝え方を変えてきたのか、参考になる情報をお届けできたらと思います。

■ 例えば……
・テーマ:PRを通じてどのような社会をつくりたいのか。何のためにPRするのか。PRが持つ力とは。
・読者像:伝え方に関わる仕事をしている人、社会課題のテーマに興味がある人
・企画の目的:PRを通じて「次の世代に渡したいものは何か」「そのために何ができるのか」を一緒に考えたい。
・お伝えできることの一例:社会課題の現場からPRの伴走支援を手がけるようになった理由と、社会課題解決においてPRにできること。社会課題の現場を知るmorningにとって、PRのモチベーションはどこにあるのか。今、伝え方において気をつけたいこと。PRを通じて目指す未来。

企画案3:生き方の選び方

この企画は具体的な仕事のトピックというよりも、今のmorningにたどりつくまでの背景からお伝えできることがあればと思い、考えてみました。

美咲と須瑞化がそれぞれ、自分の人生をどう選ぶかを考え抜いた先になぜ「社会の課題に向き合いたい」と思ったのか。なぜmorningは「恋に落ちるくらい好きになった相手としかお仕事をしない」と掲げているのか。

たくさんの情報や選択肢が目に入ってくる時代だからこそ、生きていくための選択肢について、お伝えできることがあればと思っています。

■ 例えば……
・テーマ:自分にとって大切なものを大切に守りながら生きていくには、どのような歩み方があるのか?
・読者像:自分がどうやって生きていくかを考えようともがいている人
・企画の目的:自分たちが大切にしたい価値観を大切にする方法を、一緒に考えたい。
・お伝えできることの一例:社会の課題に向き合いたいと思った理由。自分の願いや祈りを込めながら、生きる環境を自分でつくっていく方法。周りに振り回されず、自分が大切にしたいものを見つけ、大切にしながら生きていくための考え方。

これからもmorningをよろしくお願いいたします

以上、morningメンバーによる最近の興味や気になるテーマをお届けしました。

morningの仕事や学びについてはニュースレターで定期的にお届けしているので、これからの変化もぜひチェックしていただけたら嬉しいです。

そしてこの記事を読んで、morningに登壇や取材、仕事を依頼したいと思ってくださった方は、以下のHPよりお問い合わせください。新しい出会いを心より楽しみにしております。

(取材・執筆:菊池百合子、編集:中西須瑞化)

Consulting for Social challenges with Love. based in TOKYO & SHIGA, JAPAN. ///// 世の中にある「課題」に挑む人たちの想いを伝え、感動と共感の力で、『人の心が動き続ける社会』をつくる。