会社の経営目的によって社員が変わる

『会社の経営目的は何か』
というテーマを経営者なら必ず考えたことがあるでしょう。

『利益のため』
『永続するため』
『生業のため』
『社員の幸せや成長のため』
『経営者の理想を実現するため』
『顧客や社会の課題を解決するため』

この問いに対しては、唯一の正解はないと思っています。その違いが個性であり価値観だと思うからです。

ただ、従業員側から考えたら一定の絞り込みがされると思っています。

『生業のため』
『社員の幸せや成長のため』
『顧客や社会の課題を解決するため』

以外の目的は、従業員が心から共感することはないのではないでしょうか。

(経営者が卓越したカリスマ性があれば
『経営者の自己実現のため』という項目もはいるかもしれませんが。)

では、もし目的に共感できない社員が、貴社よりも給料や条件が良い職場を見つけたらどうでしょうか?

経営の目的に共感していなければ、現状の職場に満足していなければ、転職するのが当たり前ではないでしょうか。

逆に、貴社以外の会社では就職できない、雇用の選択肢がない従業員さんは、経営目的に共感しなかろうが、職場に不満があろうが、早々には辞めることはありません。

なので、会社組織に問題があるときは、結構な割合で優秀な社員から辞めていくことが多いのです。

ですから、社員が共感できる経営目的を掲げる必要があるわけです。

さらに言うと、何に共感するかによって、社員の仕事意識がどの方向に向かうかが変わります。

上記の5つの目的でも、
『生業のため』つまり食べていくために仕事をするんだということに共感を得た社員と、『顧客や社会の課題を解決するため』に仕事をするんだということに共感を得た社員では、仕事の仕方や働く姿勢は全然変わるのではないでしょうか。

つまり、経営者の意識レベルが社員の意識レベルに多大な影響を与えているということです。意識はしていても、それを明確に言葉にして伝えてなかった場合も同じです。

みなさんの会社はいかがでしょうか?

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