PMとリーダーのオープンな関係の作り方

プロジェクトマネージャー(PM)にとって、
配下のチームリーダーたちにどう接していくのか?
は重要なポイントになります。

私は、
チームリーダーに対してプロジェクトの状況を開示し、
チームの状況を開示してもらい、
お互いにオープンな関係を作ります。

会社やプロジェクトによって事情は異なると思いますが、
暗黙的にPM以上のポジションにしか公開しない情報があると思います。

例えば、
 コストの状況(全体のコスト、ここまでの実績、将来の予定)
 要員の追加、離脱の予定(退職・休職の見通し)
 お客様の体制や人事異動
といったセンシティブな情報です。

PMが不安なのと同じように、
チームリーダーたちも不安を持っています。
チームの主力メンバーが離脱してもマスタースケジュールは変わらないし、
要員追加をリクエストしても認められないケースが多いし、
予定通り進捗をあげると別のタスクを振られたりします。
しかも、PMよりも持っている情報が少ない。

そうなると、チームの状況を隠し、
バッファがあればそれをため込み、なければ必要であると訴える。
タスクが遅延しそうでも、本当に遅延するまでは報告しない。
遅延しても、聞かれるまでは報告しなかったりする。
PMが恐れるのは、
こういったクローズドな状況ではないでしょうか。

こういった状況を避けるためには、
「何も隠さない」=「オープンにする」
という戦略をとって、
状況を包み隠さず伝えてしまい、
プロジェクト全体をオープンな空気、
オープンなカルチャーで満たしてしまいましょう。
隠さないほうがかっこいいよね、と。

相手にオープンになってもらうには、自分がオープンになることです。
それには、
言いづらいことを言う
のが効果的です。

そのうえで、
「ぶっちゃけどうなの?」
「一番気になってることって何?」
「もやっとしてることある?」

と聞いてあげると、
チームリーダーは話し始めてくれます。

こちらの聞きたいことを聞いちゃダメですよ。
相手の話したいことを聞いてあげるんです。
たぶんそれはプロジェクト全体にとっても大事なことです。
こちらが気づいていない現実を教えてくれたり、
将来的なリスクを示唆してくれたりするんですからね。
ニュース番組を見て世の中の動きを知るように、
チームリーダーとのフリートークでプロジェクトの流れを感じましょう。

そして、これを続けることです。
とにかくチームリーダーのフリートークを聞き続ける。
報告書やオフィシャルな進捗会議だけでは、
オープンな関係は築けないですから。


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