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洋画・海外ドラマで英語学習するデメリット&科学的に効果のある学習方法(YouTube,Netflix推奨)

前記事でおすすめの海外ドラマについて書かせていただきました。
今回はTOEIC・Versant満点、英検1級のバイリンガルの私が考える、洋ドラマ・洋画で英語学習をすることについて本音で書きます。


「洋画で学ぶ英語」みたいな本やSNSアカウントはたくさんありますね。
が、まずはあえて批判的な意見から述べさせてもらいます。
現役教師であり、大学院で第二言語習得(とTESOL)を学んだ身としては、よくネット等でみかけるような聞き流しやフレーズを覚えるような勉強法は推奨できません。

結論から述べると、「結局やっぱりシャドーイング」です!
好きな映画をシャドーイング教材として扱うのは楽しいし、効果的だと言えます!具体的な方法も紹介します。

洋ドラマで英語学習するデメリット(+注意点)

SNSなどで見かける【洋画で学ぶ英語】系は多くの場合「汎用性の低いもの」だと考えます。つまり、ただの豆知識です。

一部のセリフを真似したり、フレーズを覚えたり、英語字幕でみたり、と色々なテキストも書店にはありますが、そのワンフレーズを覚えたところで結局使えません。TOEICの点も伸びません。また、聞き流しているだけではスピードラーニングと同様、ある日突然英語が聞き取れるようにはなりません。

それはなぜでしょう?

それはコンテキスト(文脈)を踏まえていないからです。
別の言語で考えてみてください。
例えば私がフランス映画を熱心に見ても、フランス語が上達する仕組みにはなっていません。ピンポイントで特定のセリフを覚えても、それっていつ使うんでしょう?その登場人物のキャラ設定や喋り方、シーンなどのコンテキストを踏まえず、そのまま活用することはできません。実用性はかなり低いです。
セリフから文法解説するようなものも見たことありますが、それもただの「豆知識」です。

豆知識で「やってる感」だけで終わらせるのはもったいない!

そういった意味で洋画系は「やってる感」で終わってしまう危険性が高いので要注意です。
断片的な知識でしかない、洋画のフレーズ学習は英語力向上につながりません。心から思います。

洋ドラマで英語学習するメリット:モチベーション・セルフイメージ向上

一方で、好きな映画のセリフを覚えたり発音することは、「おしゃれ感」や「自分イケてる感」を味わい、理想のセルフイメージに近づくためには超おすすめです!
私はいつも洋ドラマ見てる自分大好きです。超イケてる。
洋ドラマの雰囲気やファッション、音楽などとっても好きです。

いつも英語聞いてる自分イケてる!と思うことでエフィカシーUP!

科学的に効果のある学習方法:結局やっぱりシャドーイング

では一体どうすれば洋画から英語力につなげられるのかというと、

好きな映画をシャドーイング教材として扱うのはGOODです!結局そうなんです。
シャドーイングとは以下のようなトレーニングです。

これにより、発音やイントネーションを学べるのみならず、音声知覚を速めることができるようになります。そうなることで脳のリソースを意味理解に割くことができるようになります。

簡単に言うと、シャドーイングでネイティブの音に慣れることで英語の認知が速くなり、英語の意味を理解することに脳を使うことができるようになります。

これは実際の英語での会話や、TOEICや大学入試のリスニングテストのスコアを向上させるにもとても効果的です。

YouTubeとNetflixでは再生速度を変更できるので、おすすめです!

Amazon PrimeとDisney+の場合はChromeの拡張機能をインストールしてわざわざ設定しなくてはいけないのと、PCブラウザでしか再生できません。ちょっと手間ですね。

洋画で英語学習ができるおすすめアプリ

中上級者の方は、映画そのものをスロー再生してディクテーションするのがおすすめです。
初級~中級者の方にはRedKiwi (iOS,Android)というアプリをおすすめします!無料で使えます!

RedKiwiで検索すれば出ます

このアプリでは、映画の一部分や、予告版、役者のインタビュー、YouTube動画などを短いクリップにしてあり、単語を並べかえたり、シャドーイング練習ができます。
映画のみならず、洋楽やニュース、コメディなど様々なジャンルがあって、飽きないし普通に楽しいです!

おすすめの実際の学習方法(シャドーイングのやり方)

  1. 好きな洋画・洋ドラマ・英語の動画を選ぶ

  2. その中から2分程度を決める。(シーンによっては間も多いので、400 wordsくらい)

  3. まずは音声と共に英語字幕を読みながら内容理解。意味が理解できない場合は、辞書で調べたり日本語字幕をチェック。確認しなくても内容がわかれば3はスキップ。

  4. 字幕を見ずにリスニングで発音確認。(選んだ箇所を2~3周程度)

  5. 字幕を見ながらオーバーラッピング(音声に重ねて発音する)を慣れるまで5~6回程度。

  6. Let’s シャドーイング!

一番大事なのは、知らない単語や言えない単語をうやむやにしないことです。
必要があれば、⑤⑥はスロー再生からスタートすると誤魔化さずはっきりと発音できるようになります!

英語字幕が英語学習に与える影響について

こっからは、くそマジメな話になるので、読み飛ばしていただいて結構です。
結論から言うと、中・上級英語学習には英語字幕は有効性があるということが研究結果でも出ています、

研究結果から考える

このテーマについては、Garza 1991など多数の研究で、中上級者の学習者には有効性があると報告されてきました。

一方で、Yoshida et. al (1998)の研究では、初級レベルの日本人の大学生を対象に、「日本語字幕群」「英語字幕群」「反転(日本語音声、英語字幕)」の3群に分け、英語の映画の一部を見せたあとで内容理解問題に答えさせる実験をしたところ、初級者には情報理解がしやすいL1(母語、つまり日本語)を含む情報のほうが効果があると報告されています。


個人的な体感

私もNetflixを見る際はデフォルトで英語字幕が入っているので、英語字幕でみているといえます。私の知り合いの完全バイリンガルの人も英語字幕を付けることがあるといいます。
なぜかというと、英語というのは学校で習うアメリカ英語だけではなく、イギリス英語やインド英語、様々な地域性(訛り)があるからです。

私自身はインド映画をよくみたり、インド人の友達がいたりでインド系はとても聞きやすいのですが、英語ペラペラの人でも「聞き取りにくい」という人もいます。一方で私はイギリス系(とくにスコティッシュ系)はかなり苦手で、結構聞き取りに苦戦します。(もちろんアメリカ英語至上主義ではないので、それぞれの特徴があるのはとっても良いことだと思ってます!)

また、映画などで俳優があえてキャラ設定で癖強めに喋っていたりすることもあります。前記事で紹介したThe BoysのButcherというキャラクターはまじで癖強くて最初は何言ってるか全然わかりませんでした😢
そんな時は英語字幕はとても助かりましたが、「英語学習」のために字幕を見ているかというそうではありません。

字幕云々よりも、英語をいっぱい聞けてイイ気分を楽しんでいます!
Let’s enjoy movie life!

Build-Up English応募フォーム・無料英会話体験

シャドーイングの方法について説明しましたが、実際にやりながら教えてほしいという方がいらっしゃいましたら喜んで、レッスンいたします!

最後はまたまた宣伝になります。
オンライン英語学習コミュニティBuild-Up Englishというのを運営しています。
(Build-Up Englishとは何か→ https://note.com/machosensei/n/ncafeb8541e2d )

もしご興味を持っていただけたら、まずは無料英会話体験からいかがでしょう?

応募はこちらから!こちらのフォームからシャドーイング指導も応募いただけます!

映画好きの方お待ちしております!

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