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「つまらない男」

つまらない人間なので
書店で 図書館で 本を手に取ると
まず奥付を見ます

著者プロフィールを見ます
出身地 生年 出身大学 職歴 受賞歴 代表作―などなど
著者 作家の「作品」そのものに関心があれば 受賞歴 代表作を見ればよい話ですが
それらが人口に膾炙したものでなければ
作家のことは
結局
出身地 生年 出身校 職歴―で
判断するしかないですね
「判断」
何を判断するのでしょうか

著者の名前になじみ薄く 受賞作があったとて 賞の知名度低ければ
著者 作家のことを
知ることができるのは
生年 出身校 職歴といったデータくらいでしょう

中には
出身校をプロフィールに書かない人も
最近は増えた印象です

作家だけでなく
新聞に不愛想な顔つきの写真が並ぶ
企業トップ人事を伝える記事
無名でも株式公開企業だったり
未公開企業でも有名企業なら
その人事が載りますが
出身校やら 最初に勤めた会社名なんかを
載せない人もいたりして
個人情報をなるべくさらさないってことでしょうか

単刀直入に言って
学歴―出身校 出身大学名を
なぜ書かないのか
書きたくない 知られたくないのか
って思います

「作品」で勝負する小説家らの作家なら
大学名を伏せたり
逆に この前亡くなった西村賢太サンみたく
中卒アピールもあるかもしれません

私のように 個人で学歴フィルターを持ってる連中を嫌うんでしょうかね

でも 出身校書いてなかったら Wikipediaで調べる それか インタビュー記事を探したり…すると そこに出身校が書いてあったりして
ああ上智か
ふーん金沢女子短大か
ほう信州大学か
―などと そこでにんまりし
学歴で作家を値踏みしたりして 納得します

結局 本は買いも 借りもせず
納得したいだけ 値踏みしたいだけ

私ってつまらない男でしょ

写真はプロフィールを超える男 日刊SPA!より

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