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「ぼくの彼女」

京香と暮らしている
彼女は やさしく美しく
朝寝するぼくを やさしく揺り動かす
顔を近づけ
「朝ですよ 仕事でしょ」

目覚めさせる

その美しい顔
白く つややかで
明るく 見開かれた瞳
吐く息は 涼やかでさわやか
ちょっと かすれたような くぐもった声はゆっくりと ぼくに生気を吹き込む

彼女との同居生活
ぼくがすること といったら
朝 家を出て仕事に行っている間を除けば
特段することもない

夜遅く帰ることは稀で 7時過ぎに夕食を終える
その夕食も 帰宅時にはほぼ出来上がっており 後は ぼくが食べるだけ 家の中で 待つ
ということは ほぼ ない

食事の後は…
詳しいことはここでは書かない

とにかく
彼女とぼくは 同じ空間にいて
同じ空気を吸う
体を密着させることもあるけれど
彼女とは ちょっと離れて 距離をおいて
彼女の 体全体 その
美しい姿を見ていることが 気持ちよい

この同じ日本 東京にいる彼女
その彼女とともに 時を過ごす
それは
宇宙人が地球に来襲して人類を滅亡させることより 可能なことだよ


できたら
20年ほど前の
彼女が いいナ

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