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■「自分のこと」をどこまで書くか

「note」を読んで(29) 不定期刊
◇還暦子さんのあっぱれエッセー

noteを書いて1年10カ月。ぐだぐだボヤくエッセー、下手な詩、共感を得にくい詩を書き綴ってきた、綴っている。
自分の属性については、本名をさらしていないが、実年齢を出しているし、かなり仕事のことも書いているので、リアルに僕を知っている人が読めば、アイツだ、と思われるかもしれない。
自分の健康のことも、昨年手術をしたことなど何度か書いている…。

自分の「健康」のこと、と言えば、客観的、冷静に見事に綴っているエッセーを読んだ。

文章の内容の高さ、濃さではnoteの中でもかなりの書き手と尊敬している還暦子さんが最近書かれた乳がんと選択である。

かつて不治の病と恐れられた、がん。それを克服、寛解する人もいると聞くが、当事者でないと分からない苦労…。それを見事に綴っておられる。

僕のひざ痛のように、足を引きずって歩けば、「脚が悪い」とすぐ思われるのと違い、がんのように見かけでその病気が分からない、理解されない人は多いだろう。
「病気がある」と自分から、言う人は少なく、内に抱えながら病気に向き合い生きていくのは並大抵ではないと思う。

還暦子さんは、かなり詳しく具体的に何があり、どう行動したかを綴っている。
僕も一昨年暮れにひざ痛を得てから不調が長く、昨年夏の手術後もなかなかよくならず――。今年春ごろからようやくランニングできるようになったものの、以前のようにはいかない。
担当する医者、病院はずっと同じで、別のところに行こうか、セカンドオピニオンを求めようか、と思いながら同じ医者に通っている…。

自分にはちょっとできないことをやり、それを綴っている彼女は実に大したもんだ、と思った次第である。

これに限らず、還暦子さんの大人の文章、経験、その視点…。学ぶものが多いので、未読の方はぜひ読んでほしい。

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