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ルーツを大切にする多国籍なごはん|『イン・ザ・ハイツ』

8月の頭に鑑賞したミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』
ラップとラテンミュージックのミュージカルは、ノリと勢いでどんどん進んでハッピー満載!とても楽しい映画でした!

ごはん映画ではないのですが、多国籍のルーツを持つ人物たちの、賑やかな生活におじゃまするような映画なので、個人的には食事シーンもとても楽しく鑑賞しました。

トニー賞4冠とグラミー賞最優秀ミュージカルアルバム賞を受賞したブロードウェイミュージカル「イン・ザ・ハイツ」を映画化。
NYの片隅に取り残された街、ワシントン・ハイツ。そこで育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーの4人は仕事や進学、恋につまずきながら、それぞれの夢を追っている。ある暑さが激しい真夏に起こった大停電。 4人の若者たちの、そして熱い絆でつながるワシントン・ハイツの人々の運命が大きく動き出す。

監督は『クレイジー・リッチ!』のジョン・M・チュウ。台湾系アメリカ人一世である監督が、別コミュニティの移民差別問題を描くところも興味深いなと思いました。そういえば、『クレイジー・リッチ!』でも食事シーンが描かれていたので、このタイミングでもう一回観直そう。

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▼▼『イン・ザ・ハイツ』に登場するごはん▼▼

カフェ・コン・レチェというミルク入りコーヒー。
冒頭、ウスナビが営業するデリの冷蔵庫が壊れてミルクがダメになってしまうと、アブエラが「コンデンスミルクを入れたら?」と提案するシーンがありました。
パンフレットによると、エスプレッソのように濃い目のコーヒーに砂糖をたっぷり入れるのがヒスパニック流とのこと。カリブ海では小さじ5〜6杯の砂糖を入れるのだそう!わお!私は飲めない!><

ピラグア(プエルトリコ風かき氷)
劇中に登場するピラグアというかき氷を売るおじさん。実は演じているのは、原作・作詞・作曲・音楽・製作を担当したリン=マヌエル・ミランダという方。映画を観てる時はこの方について知らなかったのですが、「このおじさん、めちゃ出てくるな」と思ったら重要な方だったようです。
暑いワシントンハイツで、あの手押し車を見かけたらきっとピラグアが食べたくなるはず!字幕にあるマメイというのは、オレンジ色の果肉を持つ南国の甘い果物だそう。(気になる)

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ピラグアおじさんは銀色の小さな削り機を手にしていたのですが、いろんな方の旅行記を読むと、ピラグアは四角い氷を、機械ではなく手動で氷を削るようです。日本で食べるかき氷とは、食感が違うのかもしれないですね。(気になる)
画像はこちらで公開されている本編冒頭映像8分からお借りました。

キューバ料理
みんなの母親のような存在、アブエラの自宅で仲間たちを呼んで開かれた食事会。アブエラはキューバ出身なので、この食卓にはきっとキューバ料理が並んでいるに違いない!と思い調べてみると、こちらのサイトに詳しく記載している方がいました。(英語なので翻訳しながら読みました)
この記事で書かれているように、このシーンで食事は少ししか映らないのですが非常に心惹かれるものがありました。登場人物たちのルーツを感じる食事に思えて、何だかいいなぁと思いました。

『イン・ザ・ハイツ』はまだ上映しているところもあるので、大興奮でクールな楽曲を、ぜひ劇場の大音量で楽しんでほしいです。きっと元気がもらえるはず!

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