推し活に疲れた人へ
推し活に疲れた、という人のポストを見かけました。
楽しいはずの推し活が、なぜ疲れるのか、アドラー心理学的に考えました。
〇推し活に疲れました宣言
自分が好きな人や物を推す活動=推し活。
私は、お笑いが好きで、特にTHE SECONDに出場するくらいの芸歴15年以上のベテラン漫才師を応援しています。
中でも贔屓のコンビがおり、その人たちの活動をX(旧Twitter)で追いかけていたら「ファンだったけど、疲れてきたので推し活をしばらく休みます」というある女性のポストを見かけました。
なぜ、好きな人を推しているだけなのに、疲れてしまうのでしょう。
そしてなぜ、わざわざそんなポストをするのでしょう。
〇推し活の悩みも人間関係
アドラーは「すべての悩みは人間関係である」と言い切りました。
推し活の悩みも人間関係です。
☑️推し活仲間との人間関係。
☑️推している対象との人間関係。
☑️推し活によって起こる自分周りの人間関係。
先ほどのポストの女性は、推し活仲間との人間関係が原因でした。
推し活は、仲間がいると楽しいですが、時として、楽しくなくなる原因にもなります。
〇推し活、方向性の違い
経験談です。
かつて私はmixiを通じて、同じバンドのファン同士で仲良くなったことがあります。
最初は仲間ができた喜び一色でしたが、やがて連絡を取るのをやめました。
いわゆる、方向性の違いです。
例えば、
私 :全国ツアーは最寄りの会場に1回行く
相手:全国ツアーは出来る限り全部行く、行きたい!
私 :好きなアルバムは6枚目、全曲好き♡
相手:好きなアルバムは4枚目。ちなみに、6枚目って本気?あれ全部アレンジがおかしな曲ばっかりじゃない?(このコメントには腹立ちました…)
こんな感じで、同じファン同士なのに、話が合わず、会ってても楽しくありませんでした。
早めに気づいて関係を終わらせました。
推し活の方向性の違いです。
そのまま会い続けていたら、推し活をやめる原因になったことでしょう。
似たようなことが、今たくさん推し活界隈で起こっているんじゃないかと思っています。
〇人と比べない
人と比べないことは大切だと言われていますが、推し活においても大切なことです。
SNSを見ると、自分よりもたくさん推し活を楽しんでいるファンを見かけます。
・あの人は、北海道も沖縄もライブに行けているのに、私は行けない
・あの人は、ツアーグッズを全部買えている、うらやましい
・あの人は、ご本人にサインもらっているのに、私はそんな経験ない
・あの人は、ご本人に顔を認識されている、うらやましい
モヤモヤしてたら、疲れる原因になりますので、考えない、考えない。とにかく比べない。
もう全部、スルーで!
推し活に疲れ始めたら、SNSを見ない選択もしましょう!
〇他者の問題に踏み込まない
最後に【他人の問題に土足で足を踏み込まない】(アドラー心理学より)も大切です。
冒頭で「疲れた」とポストした彼女は、他者の問題に踏み込みすぎているようにも見えました。
事の顛末は、お笑いライブで、撮った写真について。
ファンのみなさんが次々とポストする中、勝手にダウンロードし、
あたかも自分で撮った写真かのようにポストしている人がいました。
それを知った彼女が「このアカウントの人が、非常識なことをしています!」と運営する事務所の方へ通報しました。
結局それが伝わった頃には、非常識ダウンロードの犯人はポストを削除しており、証拠が掴めず、今度は通報した彼女が、あらゆる角度から攻撃されるという、、、
そして最後「疲れました」の発言に至りました。
他者の問題か、自分の問題か、踏み込む判断は「その問題を解決しなかった場合に、一番困る人は誰か?」です。
確かに正しいことも大切ですが、自分の精神を守るため、健全に推し活をするために、特にSNSでは距離感には慎重になった方がいいです。
さらに、わざわざ「推し活をやめる」とポストするのも、推し活仲間に届いてほしい、できれば推しご本人の耳に届いてほしいという、一つの承認欲求の表れかと思います。
あなたの存在だけで貢献しているのです、そんなアピールはしなくても大丈夫ですよ。
〇まとめ
ということでまとめです。
〇推し活疲れは人間関係の問題と心得る
〇人と比べない
〇他者の問題に踏み込まない
推したいときに、自分のペースで好きなように推していきましょう!それが推し活です!