見出し画像

後見人業務から 人に頼り、甘えることの大切さ

相談支援専門員と個人事業主の二刀流マチパーです🦁

個人事業主として専門職後見人を受任していますが、私の職業柄(相談支援専門員)なのか、地域生活を送っている家はいずれも「ゴミ屋敷」状態💦

でも彼等にとってはかけがえのない我が家ですし、それを否定することはありません。

夏はダニに刺されながらも、冬はエアコンとゴミ屋敷の良い感じにブレンドされた空気に、気管支にダメージを受けながらも、本当は後見人に金銭管理をされて迷惑と思っているかもしれない。

そんな複雑な葛藤を抱えながらも月一回の訪問と生活費の受け渡しを行っています。

最近のインフレの波により、被後見人さんのお宅もなかなか厳しい経済状況のようで、あるお宅については今年に入り2回、生活費を値上げしました。

被後見人さんの息子さんが精神障害があり、独特のこだわりがあるため、なかなか他人を寄せ付けない所がありました。

被後見人さんがネグレクトによる衰弱のため救急搬送されたのをきっかけに、親子での生活を続けるために後見人を入れることが条件となったのですが

急に親御さんがいなくなり、不安な気持ちと理不尽さが怒りとなり、息子さんは連日苦しい思いを訴えに行政や包括センターに行くようになりました。

親御さんをなんとか自宅に取り戻したい。そんな息子さんと行政の思いが、ゴミ屋敷の道作りや人を受け入れる気持ちに繋がっていき、渋々息子さんは後見人を受け入れることになりました。

行政の相談員は、粘り強い関わりと自宅訪問の中で、人に頼ることの大切さをコンコンと伝えていきました。

お金のこと、携帯電話のこと、病院のことなど息子さんが触れられたくない部分は、たとえ良かれとしたアドバイスでも決して耳を傾けようとはしませんでした。

「そんなことは分かっている。自分でどうにかなるわ。変えるつもりは一切ない」

私という後見人が入るようになり、渋々親の通帳を渡した後、生活費はどうなるのか不安を当初はよく口にされました。

借金の清算や大体の生活費の目安など、表にしてお金がいくらかかるか。お小遣いで買うもの、家賃など残すものなど、計画的にムリなくお金を使う方法を一緒に考えるようにしました。

一年たち、二年たち、だんだんと生活費は安定しヘルパーや訪問看護、デイサービスのスタッフさんにも息子さんは感謝の言葉を口にするようになりました。

今まで頑なだった病院や薬も、自分から健康のため減薬したいと先生に言うようになり、ついには生活費を圧迫していたスマホも📱相談員の力を借りて格安スマホに乗り換えることに成功しました。

今までの生活の中で、自分の身を守るために人を攻撃していたところがあったのですが、行政はじめ関係者の関わりをきっかけに「人に上手に甘えることで、後々の自分の利益に繋がる」と言うことを理解されたおかげで

決して生活自体は楽とは言えないけれども、親子二人の生活が今日も守られています。

ただ誤算だったのは、上手に後見人にもお金の増額を甘えるようになったこと💦

新たな格闘が幕を開けているところです😁

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?