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「子ども食堂」ではなく、「元気食堂」。目指すのは、老若男女問わず誰でも集える場所【移動式あそび場レポ】

一番いけないのは、おなかが空いていることと、1人でいることだから

出典:映画『サマーウォーズ』https://s-wars.jp/

映画『サマーウォーズ』で、栄おばあちゃんが言うセリフ。

なんとなく元気がでなかったり、ちょっと嫌なことがあったりしたとき、誰かと一緒にごはんを食べるだけで、少しだけ気持ちが晴れたように感じたこと、ありませんか。

今回は、「食」を通して、老若男女問わず誰でも集える場づくりをされている『おおみや元気食堂』さんにご縁をいただき、あそびを届けてきました。

「おおみや元気食堂」チラシ表面

頑張る子育て家庭を、地元のお母さんたちが食事で応援する「おおみや元気食堂」

「おおみや元気食堂」は仕事と育児に頑張る子育て家庭を、地元のお母さんたちが食事で応援する食堂です。
2016年以来、月に1回食堂を開催してきたほか、放課後児童クラブや夏休みの学童イベント、地元のお祭りなどで食事の提供を行っています。

出典:「おおみや元気食堂」チラシ裏面
(「おおみや元気食堂」チラシ裏面)

「おおみや元気食堂」は、毎月1回第2土曜(2020年以降は不定期開催)、常陸大宮市にある志村大宮病院施設内カフェテリア「エルマウ」にて開催されています。

(右から3番目の方が「おおみや元気食堂」代表・山崎庸江(つねえ)さん)

「おおみや元気食堂」の詳細については、下記からもご覧いただけます。
●公式Facebookページ:https://www.facebook.com/omiyagenkishokudo/
●県央地区子ども食堂ネット 「おかえり」:https://okaeri2020.net/net/%E3%81%8A%E3%81%8A%E3%81%BF%E3%82%84%E5%85%83%E6%B0%97%E9%A3%9F%E5%A0%82/

元気よく遊んで、お腹いっぱい食べる

開催場所である志村大宮病院は、地域に根差した大きな病院で、敷地内には介護施設や利用者の方がくつろげるカフェや、他にも一般の方が利用できるカフェなども併設されています。

当日は、介護施設に併設されているカフェテリア「エルマウ」と、その前の庭園部分を利用しての開催でした。

(左奥に見えるのがカフェテリア「エルマウ」)
(庭園部分で外遊び)
(シャボン玉を飛ばしたり)
(バトミントンをしたり)

11時から12時の1時間で外遊びをして、そのあと食事をしました。「あそんでいいの?」と最初は戸惑っていた子どもたちも、元気にあそび始めるほかのお友達を見て、気づいたときには楽しそうにあそんでいました。

食事は、「元気カレーライス」。

(「元気カレーライス」)
(美味しそう)

カレーライスを食べた後、デザートにはスイカをいただきました。プレイバスの上からみんなで種飛ばし。夏のいい思い出になってくれたら嬉しいですね。

(プレイバスにのぼって)
(せーの!で種飛ばし)

地域の方に呼ばれてあそびを届けられるという幸せ

まちのこ団、常陸大宮市での活動は初めてでした。常陸大宮市の地域おこし協力隊である星野 由季菜さんが、「おおみや元気食堂」さんとのご縁をつないでくださり、今回あそびを届けることができました。

「おおみや元気食堂」の代表・山崎さんは、まちのこ団の活動を知っていて、いつか呼びたいと思ってくださっていたそう。

星野さんとまちのこ団団長・増田は、同じ県北地域の地域おこし協力隊であり繋がりがありました。星野さんが常陸大宮市の地域おこし協力隊として活動する中で山崎さんと知り合い、今回実現する運びとなりました。

(まちのこ団プレイワーカーの皆さんと。左から2番目が星野さん)

地域の方からお声がけをいただいてあそびを届けられたことが、とても嬉しかったです。移動式あそび場としての価値提供ができたのではないかなと感じました。

一方で、まちのこ団のあそび場が貢献できることはまだまだあるのではないかなという思いも抱きました。

「おおみや元気食堂」は、従来の「子ども食堂」というイメージではなく、地域に開かれた、老若男女問わず誰でも集える空間にしたいという思いがあるそうです。名前を「おおみや元気食堂」としているのもそのためです。

ですが実際はまだまだ、貧しい家庭や子どもたちが対象の「子ども食堂」という認識で見られてしまうことも多いのだとか。

まちのこ団のあそび場も、似たような思いを持っています。あそび場は子どもたちだけのものではなく、あそびを通して大人から子どもまで、近所のおじいちゃんおばあちゃんとあそびに来た子どもが一緒にあそぶ、そういう光景を想像しています。

「あそび」や「食」の前では、年齢・性別・役職・国籍など何も関係なく集える。そんな最強ツールを、これからもたくさん届けていきたいと思います。

(写真/まちのこ団・文/サトウミキ

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