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ワーホリ出発1ヶ月。日本に帰国しました。

ワーホリでニュージーランドに旅立って1ヶ月。

日本に帰国することにしました。

誰もが、「早ッ!」と思うことだと思う。もはや1ヶ月のバケーションと何ら変わりない。

ただ、このような結果になったのは、「大失敗」とも言えるし、「自分の意志」ともいえます。

***

もちろん、帰国したのには、幾つか理由があります。

決断にあたり、「ワーホリを続行しようか」「帰国しようか」については、数日に渡り、物凄く悩みました。

考えに考え抜き、自分で納得しているからこそ、この決断に後悔はありません。


自分への備忘録として。

そして、もしワーホリ出発前の人がいたら、もしかしたら何か参考になるかもしれないと思い、この記事を書こうと思います。


1.NZ滞在1ヶ月間の経緯

1カ月間は、このように転々としていました。

【経緯】
①オークランド(7日間)

②クイーンズタウン・ワナカ(13日間)

③オークランド(11日間)


①オークランド(7日間)

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オークランドは、NZで最も人口が多く、NZ最大の街です。

NZで働くには、IRD(日本で言うところのマイナンバー)を取得する必要があり、IRDを得るにはまず銀行口座を開設する必要があります。

だから、山小屋のときの友達に会う目的も兼ねて、オークランドに数日滞在することにしました。

ただ、この時点で失敗したなあと思ったのが、到着直後がNZで最も休日の多い大型連休の週だったということ。

つまり、銀行はもちろん、多くの店が休みになる時期でした(これに気が付いたのが、航空券を取った後のこと)。

オークランドで仕事をしようと思っておらず、あまりお金を使いたくもなかったので、特に予定の無い日々を数日過ごすことに。

おかげで、銀行口座の開設日が遅れ、焦りと不安を募らせる結果を招いてしまいました。


②クイーンズタウン・ワナカ(12日間)

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クイーンズタウン・ワナカは、世界的に有名なリゾート地。春~秋は多種多様なアクテビティ、冬はスキー・スノボで賑わう街です。

ずっと行きたいと思っていた念願の街で、このエリアで仕事を探すべく2週間ほど滞在しました。

しかし、結果から言うと、”心からやりたいと思える”仕事にありつけませんでした。

それは、純粋に求人数がとても少なかったからが一つ。

あとは、

「自分がNZでやりたいことは、①NZの各地を旅して、文化などを吸収すること、②バリスタの学校に通うことであって、ワーホリで、わざわざ働かなくてもいいのではないか?

という気持ちに気が付いてしまったからです。

詳しくは後述しますが、やりたいと思えない仕事に対して、億劫になっていました。

ただ、そのやりたいことをやるためには、資金も英語力も不足している状態。

働かないといけないのは分かっていても、求人数自体も少なく、積極的に仕事を探す気力をあまり持つことが出来ず、中途半端な時期を過ごすことになりました。


③オークランド(10日間)

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クイーンズタウン・ワナカで上手く仕事を見つけられず、貯金も少しずつ減ってきた状況で、悩んだ末に、仕事や出逢いの選択肢の多いオークランドに戻ることにしました。

幾つか日本食のレストランにも応募しました。面接をして、トライアルにこぎ着けたりもして。

でも、結局のところ、自分自身のモヤモヤが高まり、悩んだ末、日本帰国を選択することになります。


2.上手く仕事を見つけられなかった原因

①渡航時期を間違えた
渡航時期は、NZのワーホリに大きく左右するのだと痛感しました。

一つは、前述したように、NZ到着直後に大型連休にぶち当たってしまったこと。

もう一つは、シーズンが秋の初めであり、冬での仕事を探すのには早すぎたこと(NZは南半球の国で、日本とは季節が正反対です)。

クイーンズタウン・ワナカはスキーで賑わう街なので、ウィンターシーズンは、仕事も多いと言われます。

それを算段して、準備のために早めに渡航したのが、逆に仇となりました。おそらく、あともう少し待てば、求人数も増えるし、選択肢も増えるのだと思います。

今年の日本のGWは10連休だったわけで、それまで何らかの仕事をした後に渡航しても、十分間に合ったのではないかと、後悔することになりました。


②お金と焦り
渡航時期が早かったのなら、それまで待てばいいじゃないかと思われるかもしれません。

もちろん、それも考えなかったわけではないです。でも、正直、資金的にそこまで余裕がなく、「早く仕事をしなければ」という焦りが、冷静な判断力を奪ったように思います。

前年、フィリピンで語学学校に2か月通ったわけですが、いくら安いと言われるフィリピン留学でも、学費はやはりそれなりに掛かったし、その2か月の間、無収入だったのが影響しました。

また、この9カ月の間、転々と各地を移動しながら生活していましたが、その区切りの期間は、いつも空白期間となり、収入なし。

特に、NZ出発までの4月の半月は、渡航の準備などはしていたけど、特に仕事をしておらず、渡航後と併せて、無職の期間が長くなり、不安と焦りを募らせることになりました。


③目的意識が薄れていったこと
海外は、渡航してみないと、何を感じるのか分からないものです。ワーホリについては、仕事も、現地に着いてから探すのが一般的であり、良くも悪くも計画が立てづらいです。

だから、渡航前から、不安と焦りのために「何でもいいから、海外で生き延びなきゃ」という風に、無意識に自分の目標を下げてしまいました。

そうして、次第に、確固たる目的意識が薄れていったのが、自分の場合はマズかったと思います。

「何としてでも、スキー場の仕事に就く!」
「ローカルカフェやコーヒー関連の仕事に就く!」

などと意思を持っていれば、行動も変わり、結果もまた変わったはず。


④ずっと我慢をしていた
渡航前、1~3月は日本のスキー場で仕事をしていました。

でも、実は、3カ月の間で、仕事を一度辞めています。

1か所目の職場では、同僚の人とどうしても相性が合わず、仕事も向いていないと感じて、1ヶ月半で辞めることに。

その後、もう少し資金を稼ぎたかったので、別のスキー場で1ヶ月ほど働きました。ただ、そこでの仕事内容も、急場しのぎで探したため、正直、楽しくなかった。

「ワーホリのために、今は我慢だ!」と思って、頑張ってきたのですが、それがワーホリで仕事を探すときの足枷になってしまいました。

仕事を短期間で転々と変えるのに嫌気が差していたのだと思います。

ワーホリで、いくら英語環境が新鮮だとはいえ、仕事は仕事。

「また何となく選んだ職場で、我慢しなければならないのか…」という気持ちに陥ることになりました。


3.自分の中のジレンマ

以上の4点が仕事を上手く見つけられなかった原因ですが、その根底には、渡航前から抱えていた、自分の中のジレンマがありました。

参照:ワーホリ出発前夜の昔話あれこれ


NZのワーホリの目的を友達に訊かれたときに、

①NZの山々を登って、大自然を満喫したい
②カフェ文化を吸収し、コーヒーの技術を学びたい

という2点を答えていました。これは、もちろん嘘ではありません。でも、実は、これらは後付けのもの。

そもそもワーホリに行くことにした理由は、

ワーホリを通して、今までのことを整理して、再出発の準備をしたかった。そして何よりも、新しい目標が欲しかった。

(中略)

ワーホリの目的は、再出発の準備だったわけだけど、もはや再出発の準備はできているように思う。

正直なところ、自分の本業を作り、拠点を見つけ、しっかり稼いで、生活基盤を早く作りたい。

要は、以前住んでいた金谷を離れた後のインターバル期間が欲しかったのが、本来の目的でした。

そして、上記の通り、その本来の目的は既に叶っていました。

だから、「早くワーホリに出発してしまいたい!」という焦りを抱え、仕事探しにおいて、先ほど挙げた原因にぶち当たってしまいました。

***

そうして、

(1)せっかく渡航したのにもったいないけれど、日本に帰国して、「自分がやるべき!」と思える本業作り、拠点探しに向けて動き出す。

(2)心からやりたいとは思えない仕事に就いてでも、NZの滞在期間を延ばして、何かを吸収してから帰る。

という2択の中で、悩むことになりました。

数日間、悩みに悩んだけど、(1)の方の選択肢が自分の中ではワクワクするものだったので、今回、帰国することを決断しました。


4.1ヶ月の体験を経て

結果的に、1ヶ月で帰国することになったけど、今回は良い機会となりました。

実際、NZで最も行きたかった、念願のクイーンズタウンに行くことができ、日帰りだけど山登りを楽しむこともできました。

山小屋のときの友達とも無事、NZで再会することができました。

仕事をしていなかったゆえに、考える時間はたっぷりあり、金谷での3年間のこと、金谷を離れてNZ出発までの9か月間のこと、そして、これからの自分のこと等、じっくりと考えることができました。

何より、NZがとても好きになりました。


5.これからのこと

①当面のこと
ずっとプータローでお金が無いので、一旦、集中的に貯金をするべく、2,3カ月はまたリゾバに行く予定です。

その後は、自分が得意とする経理のスキルを活かして、リモートワーク経理のフリーランスにチャレンジするつもりです。

仕事を転々と変える生活を脱して、稼ぎを、基盤を作っていけるようにシフトしていきたい。

もしリモートワーク経理が落ち着いたら、再度NZに1~2か月だけ渡航することも検討しています。

しばらくは、リモートワーク経理を中心に稼ぎを作りますが、他のことも学びながら、+αの複業家へとシフトしていく予定です。


②目指したいこと
クイーンズタウンやワナカに行ってみて、思ったことがあります。

ここまで世界中から人が集まり、魅力的なエリアになるのは、山や湖などの自然が豊富であることも大きいけれど、その傍らの街が魅力的であるから。

実際に訪れてみて、そのことを強く感じました。

そして、魅力的な街を作るのは、そこに関わる人の存在です。

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今後、まずは、自分の基盤を作るべく、リモートワーク経理+αをしながら、長野、山梨を中心に、自分の拠点を探していくつもりです。

まずは、自分自身が理想とする、山の麓暮らしを築いていきたい。

その後は、「アウトドア×コーヒー×暮らし」をテーマに、山の麓やアウトドアの暮らしを目指す人に対して、理想の暮らしづくり、移住を支援する活動や事業作りを地道に作っていく予定です。


6.ワーホリ出発を考えている方へ

今回の決断は、自分なりの答えです。

仕事探しが上手くいかなかった原因に、渡航時期、資金面、目的意識などを挙げていますが、人によっては全く関係ないと思います。

単純にNZを楽しみたい人であれば、深く考えなくても、けっこう何とかなりそうです笑

逆に、何か強い目的を持って行きたいのであれば、渡航前からしっかり準備しておくのが、やはりベターかと。

何はともあれ、ワーホリは楽しむことが正解だと思います。


7.最後に

ワーホリに向けて頑張っていたのを応援していてくれた方々。

こんな結果になってしまったことに対して、申し訳なく思います。ごめんなさい。

「大失敗」とも、「自分の意志」とも言える今回の結果ですが、一つ言えるのは、今は前向きだということです。

NZは逃げないし、本当に行きたかったら、きっとまた行ける。今回のことを活かして、自分の理想を目指して、また日々精進していきます。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

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