見出し画像

9月25日(月)萩

夜ごはん
牛丼の具のみ(夜はお米を抜いてます)

二十四節気と七十二候によると、春夏秋冬をさらに三つに分けた「仲秋」
そして一年を十五日に分けた二十四節気最初の日「秋分」
そのまた二十四節気をさらに三つに分けた七十二候の五日間である今日は「萩」

「仲秋」旧暦八月(葉月)新暦九月
月が最も美しいとされる時期。「月見月」ともいいます。十五夜の名月はもちろん、日ごとに満ちていく上り月の頃から、雨や雲で見えなくても、またかけ始めても、人々は月を意識してすごしたようです。
ようやく暑さも和らいで、しおれていた草や葉が活力を取り戻すころ。「草津月」「壮月」という異称もあります。

「秋分」新暦九月二十三日
「暦便覧」では、「陰陽の中分なればなり」となっています。
暦では秋のまん中。春分と同じく、昼と夜の時間が等しくなり、太陽が真東からのぼって、真西に沈む日です。
「暑さも寒さも彼岸まで」という言葉は、秋にもあてはまります。
ただ歳時記では、単に「彼岸」といえば春をさすので、区別するために「秋彼岸」「のちの彼岸」といいます。
天文学的には、秋分から冬至の前日までが「秋」。これも、多くの現代人の感覚と一致するのかもしれません。
雷が鳴らなくなり、虫たちも、そろそろ冬籠り。稲刈りに備えて、田んぼの水を抜くのもこの頃です。

「萩」
「萩」という字は、日本人が考えた国字です。秋の代表的な植物が、萩だったのですね。「万葉集」でも、花の中では一番多く読まれていますし、秋の七草でも筆頭に挙げられています。こぼれるように咲く花の美しさももちろんですが、旺盛な生命力を愛でたのでしょう。
ところで、同じお餅でも、春に作ると「牡丹餅(ぼたもち)」、秋には「お萩(おはぎ)」と、呼び名が変わります。季節感を大切にする日本人らしい習慣です。

年々季節感がないと言われるけれど、秋分の二十三日を過ぎたころから、確かに朝晩が肌寒いくらい。広島に暮らしているけれど、駅からそう遠くない場所(東京でいえば、八重洲から日本橋くらいの距離)に家がある。ベランダの窓を開け、網戸越しから聞こえる虫の声。今日の日記を綴りながら時々空を見るけれど、残念ながら今日は薄曇り。

秋だから「お萩」なのか。知らなかったなあ。ことば遊びのようでおもしろい。むかしの人はいいことばを考えるなあ。
一日遅れてしまったけれど、明日さっそく「お萩」を買って帰ろう。

毎年帰宅時に自宅マンションの階段から美しいなぁと思う空を撮り続けている。今日はすでに日が暮れていたので、去年の9月10日に撮影した空。写真がある意味日記のようになっている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?