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まちCo+MEET UP!~公立中の魅力とススメ~ 【後半】

~公立中の魅力とススメ~【後半】は、プロフェッショナルな素敵なゲストのお二人をお迎えし、神薗とのクロストークとなりました。
                    ※【前半】の記事はこちらから

【ゲストのご紹介】

東京高校受験主義さん
(とうきょうこうこうじゅけんしゅぎ)
高校受験塾講師&東京教育ウォッチャー

「東京は公立小中→高校受験ルートが最強です」
“東京の高校受験の良さ”を配信
大学附属の入りやすさ、進学系都立が良質、全国屈指の高学力の東京公立中
伴走不要で共働きに優しい、小学生は英語先取り+小学生らしい時間の過ごし方などを推奨
塾講師としての指導経験や客観的な数値を元に、公立学校の魅力や今後の改善点などを発信中

住井美由紀さん
NPO法人ふれあい子育てサロンスイミー代表

社会福祉士の仕事に従事したのち、結婚を機に退職。東京での孤育て経験を経て、東日本大震災を機に、2011年子育てサロンスイミーをスタート。
ベビーマッサージ、親子リトミック、ホッとひととき保育(一時お預かり)など、渋谷区代々木、初台、本町エリアを中心に開催し、1万2千組以上の親子と接してきました。現在は、季節のイベントや児童館、リサイクるんなどを中心に活動中。コロナ禍をきっかけに、今迄の経験を統合し、子育てメンター×ママ起業×ふれ愛ベビマコーチとして力を注いでいます。
大学2年生(私立付属高より進学)、高校2年生(都立校)のママ、二人とも代々木中出身。

クロストーク

質問:本当に公立中にいって大丈夫?

住井さんみなさんと全く一緒!一人目のときはわからないので、不安でいっぱい。小学三年生あたりから、みんなが塾に行き、遊び友達がいなくなってきました。コーチング受けている私でさえも不安になりまして、皆が行っているので、とりあえず行ってみよう!と嫌がる息子を、小5の時に塾に連れて行ってみました(笑)。そうしたら、塾の先生に、授業が終わった後に正直にお断りされたんですね。「息子さんはやる気があまりにもありませんので、こちらではどうしようもありません。」と言われまして、ハッとしました。そこから方向転換し、小学6年生まで遊び尽くすことに。遊ぶ友達はいなくなってきていたんですが、近所のインターのお子さんフランス人とかと遊んだりしまして、「それがすごく良かった!」と子どもが後々に言っていました。夏休みだって、お祭りをはしごしたりしてやることはたくさん。が、そんな子が変わったんです。後でお話しますね!

神薗:不安を感じても、お子さんをみて今じゃないと感じたんですね。

高校受験主義さん(高受さん)
キーワードは同調圧力ですね。渋谷区のようにまわりの半数以上が受験するために、まわりが塾に通いだすと、それが正解?と親だけでなく子供も錯覚します。子供ですら、自分も中学受験したいと言い出す。これは、周りの友達がゲーム持っているから自分も欲しい、というのと同じなんです。

私にご相談に来られる親御さんで、ご自身が中学受験しか経験されてない方もあえて高校受験を考えていらっしゃる方が多いんです。その声を聴いてみますと、公立中のICTが充実してびっくり、都立高も見学してみると非常に魅力的とポジティブなご意見の親御さんも多い。
同調圧力に流されやすいのが中学受験なのですが、子どもや家庭の適性を見極めて、主体的に選択してほしいなと思います。

神薗:選択肢が多いゆえに自分たちが揺れ動く、私自身も同じなんですけれども・・・知らないで、まず塾に行かれる前に公立中を見ていただいたり、その先に高校について考えていただくといいかもしれません。
今の高校受験ってどうなっているのでしょうか?

Q:今の高校受験業界の状況は?

高受:(東京の女子は中受でないと高校の選択肢が少ない、と聞きますがどうでしょうか?というご質問に対して)

女子校の上位校は確かに、高校受験では確かに少ない。中学募集が主体なので、女子校にこだわるなら中学受験がおすすめとは言えます。
それに対して高校受験は共学校が大充実。私立の女子校も最近共学化して進学実績は伸びています。都立高は学区が廃止されたことで、170校ほど選択肢があります!日本でも東京だけではないのでしょうか?渋谷区は区内の都立戸山、青山、駒場、目黒しか選べなかったのが、いまは日比谷、西、のように学区の外に選択肢があります。共学校メインに考えるのではれば、中学受験のほうが選択肢が少なく、高校受験のほうが選択肢が多いかなというと感じです。例えば、都立日比谷のように東大への進学実績が高いハイレベルな学校や、都立国際は海外大へ70-80人が合格します。一方で不登校の生徒が中心に集まる学校や、中学時代に学習でつまずいて再度チャレンジしたい子たちが集まる学校もある。都立高校は様々なニーズに対応しようと、実に色々なタイプの学校は実はあるので、私も情報発信をしていますがぜひ注目してほしいなと思っています。

神薗:工業高校は企業さんと連携したり、海外派遣が盛んな高校がありますよね!高校受験のまずは概況と最近の変化を知っていただくことが、中学受験をしなければ!と不安に駆り立てられない、判断材料になるかと思います。

Q:渋谷区立中学校の学校選択の状況は?

神薗:人気の松濤などは、抽選になり入れるかどうかのペンディングの期間があったりもします。ですが、結果的には繰り上がり殆どの方が入学できた状況が今年なのですが、それも年によって異なります、しかし何十人もの方が漏れるということはありません。

住井さん:(中学校は子どもが選んだのか?または親が選んだのか?またどのように選んだのかを教えて頂きたいです。のご質問に対して)

うちの子は、スポーツが得意、近くの学校が絶対いいと明確だったので代々木中一択で、子供が選びました。野球部に入りましたが、都大会進出もし、やっぱりスポーツ推進校だった、入学して良かったなと思っています!

神薗:中学の選択をする時に、合う合わないは子供自身が一番感じ取るものなので、小3小4のあたりから一緒に学校の雰囲気や、子どもの特徴を捉えて見て回るのがいいかなと思います。

Q:渋谷区立中学校の状況は?

住井さん:代々木中の話ですが、5つ良かったことをお話してもよろしいでしょうか?

【朝ラン(毎朝走る)】
成長期の子供に合っていたと思います。運動神経以外に頭脳も伸びた、やる気もアップしましたね!
【給食】
残飯処理係のあだ名がつくほど食べる子だったので(笑)、食費も浮き、ありがたかったんです。
【渋谷区ニュー駅伝】
めちゃくちゃ良い思い出になっています。中2までトップになれず、リベンジということで、中3の受験の三日前にアンカーを走り、トップでゴールテープを切りました。そしてその勢いで、受験をし合格しました。でも、受験生なので、風邪のこととかを考えるとみんなにおすすめなわけではないのですけれど・・・彼の人生における成功体験としていまだによく話すので、渋谷区にいたからこそ体験できたなと思っています。
【東京駅伝】
こちらも2位になりいい経験で、東京駅伝を、味の素スタジアムの大画面を背に、増田明美さんの解説付きで走れました。
そのあたりから彼がぐんぐん成長していきまして、もし小学校の時に、この子はこういう子だと決めつけてしまっていたら、すごく低いところで受験していたと思うんですよね。中二の後半あたりからこんなに伸びると思わなかったです。子どもの育つタイミングは、その子によって違うことを強調したいです。
④【ICT】
私立は全部買うんですね(笑) 公立とお財布事情が全然違うんですね~、タブレット代、野球の一式も。
【休校日】
都立と私立のお休みの多さは全然違う!付属(私立)は休みがすごく多いんですよね。都立はしっかりと学校がありまして、ありがたいんです。
そういう点から、公立も悪くないんじゃないかな?と思います!

高受さん:渋谷の部活動改革は東京一、いや日本一ではないかと思います。注目したのはシブヤユナイテッド、区立中所属であれば、中学校の垣根を越えて参加できる。普通の部活動では味わえないようなスペシャルな活動ができるのがすごいですよね。「デジタルクリエイティブ部」は、渋谷区に本社のあるミクシィの現役社員が講師となり、ゲームの制作やAIロボットのプログラミングの制作ができる。e-スポーツ部もですし、ボーリング連盟の方が指導するボーリング部なんて、私立でもなかなかないですよね。渋谷区は、そういったことを地域の力を生かしてできるのが、私がNo.1と考えるゆえんです。

また、最近、他の区議会議員さんと話題になったのですが、渋谷区では学校選択制のもとの区立中学校の特色がはっきりしてりますが、そちらの区では、特色がはっきりしていないので結局選べないという話になりました。私は、鉢山中の理数重点教育に注目していまして、調べてみたところ、原子や分子の動きをアプリを使ってシミュレーションしたり、村田製作所と提携して自走式のロボットを開発する講座があったり・・・先端的で我々の時代からは考えられなませんよね。まさに特色化の成功例ではないかと思います。学校間で何を伸ばしたいのかはっきりしているので、選択のしがいがありますよね。子どもの適性に応じた学校選びができるというのが渋谷区の1番の良さではないかと感じています。

おわりに

トークイベント終了後、地域とともにみんなが育ちあう共育の街、渋谷の学校改革に大変ワクワクしている自分がいます。私が学生の頃とは、様変わりしている現在の公立中の在り方に驚き、ゲストの方からの貴重のお話に頷きつづけたあっという間の一時間でした!
高校受験主義さんから発信された、中学・高校の受験や現状を幅広くウォッチされている方からのフラットな情報は、親として、情報をアップデートしていくことが、周りに流されずわが子の将来を考えるのに必要不可欠ではないかと痛感しました。
そして、住井さんのように、同調圧力に流されず、お子さんの成長のタイミングを観察し話し合い、ある時は待ち、好きな事は思い切り応援する姿勢は本当に見習いたい!と思いました。
沢山の選択肢に揺れ、迷い、悩みはつきませんが、楽しみつつ、子どもの将来を考えていきたいと思います。こちらのレポートが、みなさんのお役に立てましたら嬉しいです!!

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