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「万」が混乱のもと?!日本語と英語の数字の数え方の違い

最初にお断りを(笑)

今回は、私が苦手とする数字についてです。
小学生時代、勉強にしても運動にしてもそつなくこなしていた私が、しっかりと「挫折」を実感したのが算数の食塩水に関する問題でした。食塩水の濃度に関する問題でしたが、どうしても理解できず、算数のテストでそれまでにとったことがないような点数を目にしたのです。私が苦戦しているのは目に見えていたからでしょう。父と母が交互に説明してくれるも、頭の中がすっきりすることがなかったのが実際のところ。その場ではなんとなく分かったような気がしても、結局は消化しきれなかったのだと思いますね。
そして、それをきっかけではなく、それを始まりとして、以降は算数/数学は常に私の弱みで、数字が苦手という認識は今でも変わりません。
そんな感じなので、数字に関する日本語と英語の違いについて書くのは、結構ドキドキ。書けるのかなぁ。書いていいのかなぁ。
そこのところだけ、どうか予めご了承を~♪

悪いのは「万」?!

私と違い、うちの旦那さんは数字に強いタイプ。基本的に数字が好きなのでしょう。日本人の私と日系アメリカ人の彼との会話には、なにかにつけて日本円だとか、ドルだとかが登場します。「誰誰(スポーツ選手)の年俸は〇〇ドルだって」だとか「日本で家1軒〇〇円だったら安いの?」とか「この車は〇〇ドルもするんだよ!」だとか…
そうなると、私が「ちょ、ちょ、ちょっと待って。いち、じゅう、ひゃく、せん、まん…」と指を折り始めたり、または紙と鉛筆を探し始めたりで、会話が中断するのはよくあること。
彼曰く、まず、数字の話になると「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん…」と指を折り始めるのは日本人ならではなのだとか。彼のお父さんもよくそうやって数字を数えていたそうで、私が同じように指を折って数える姿を初めて見たときは、爆笑されたものです。
そして、そんな数字問題が起こるたびに彼が言うのが「『万』て何なの?」「『万』が悪いよね…」という「万」元凶説。そう言わてみれば、英語には「万」は存在しませんねぇ。10,000 (1万) は英語では「Ten thousand」。私的にかみ砕くと「十が千個」ということ、かな(?)。
確かに「万」以降になると、数字の日本語⇔英語は難しい。。。

とにかく一度… 
私なりにまとめてみました👇👇👇

どうでしょう?

注目したいのは、ピンクとブルーの色付けです。そう、日本語は4桁ごとに単位が変わるのに対し、英語では3桁ごとに単位が変わるのですね。なので、日本語で「万」が登場した時点でズレが生じ、例えば「100,000,000」の場合、日本語では「一」と単位はであるのに、英語ではHundred millionで、「100万が100個」となり、その単位はまだ「百万」なのです。つまり、日本語の会話に登場した「一億」を英語にする場合、単純に「One billion」にするのは間違いで、正しくは「Hundred million」となるのです。少なくとも私の数学嫌い脳は、この時点で十分に混乱し、紙と鉛筆が必要になるという訳。これにドルと円の換算の話が加わって「0を2つ足して…」とかなったら、もう絶対無理。
もちろん、日本語、英語どちらが正しいということではありませんが、3桁ごとにカンマを打つのはどちらにも共通した数字の規則のよう。そして、このカンマに合っているのは英語スタイルなんですね。これこそ、うちの旦那さんが「『万』が悪い」という理由なのかと思われるのですが、どうなのでしょうね?
とにかく、私にとって、十万以降の数字の英語⇔日本語はかなりの曲者だということがお分かりいただけたでしょうか?

素晴らしきかな、日本の「九九」

算数/数学嫌いがよく口にしがちな「代数とか基礎解析がなくても生きていける」という言い分には、私も大いに賛成です。実際、算数に関しては食塩水あたりでストップしている私でも、数字に関してはそれほど不便なく生活できていますからね、日本でも、そしてアメリカでも。
とはいえ、基本的な数字の知識はあるにこしたことはないし、ときには必要であるのも事実です。まぁ、チャチャッとスマホを使えば済むことではありますが、例えば、外食をしたときのチップはいくらにすべきか(20%程度が相場)だったり、スパーで内容量と金額からどれが一番のお買い得商品なのかを見定めたり、〇〇割引きが実際にいくらになるのかなどの程度の計算はできたほうが便利ですよね。

そして、私の場合、ベーカリーでパンを作るという仕事にも足し算、引き算、掛け算、割り算は必須事項。単純にキロをポインドに換算することもあれば、全体の粉の〇割りが粉Aで残りの〇割りが粉Bだとか、その程度の計算は毎日の仕事の一部です。幸い、数字を苦手とする私でも問題なく対処できていますが、苦手意識故の気の抜けなさとダブルチェックが功を奏しているのかもしれませんね。
ここ数年、新人さんのトレーニングをするようになり、算数スキルにも個人差はあるものだなぁとつくづく感じています。新人さんも、多国籍で年齢層もいろいろ。いわゆるデジタル世代と言われる若い人ほど暗算ができないというのは確かにある気がしますね。そんな中、私が改めて大したものだと思う日本のものがあります。「九九」です。日本で小学校教育を受けた人が誰もが通った「九九」の暗算。あたりまえのように思っていましたが、これ、すごいんですね。
例えば、4枚1セットで販売するクッキーがあります。オーブンで焼く際に使うトレーには、このクッキーが12枚乗ります。合計で24セット分のクッキーを焼く必要がある場合、トレーは何枚必要でしょう?
アプローチは人それぞれでしょうが、私の場合、
まず、トレーあたり12枚のクッキー。これは3×4=12(さんしじゅうに)で、トレー1枚で3セット分のクッキーが焼けることに。
そして、3×8=24(さんぱにじゅうし)で、トレーは8枚必要、となります。

大体はこんな感じのものなのですが、これがなかなか難しい人が、意外にも多いのが驚きです。中にはスマホを取りだす人もいますからね。
うちの旦那さんに、アメリカには「九九」にあたるものはないのかと聞いてみましたが「ない」とのことでした。私が「九九」を口に出してみると、お経を唱えているように聞こえるのか、不思議な顔をされました。
では「どうやって3×8が24であることが分かるの?」ということですよね。彼が言うには「ただ分かる」のだそうです。
それこそ不思議ですけどね(笑)。とにかく、日本の「九九」ってすごい!と強く実感。インド式計算とか、国それぞれに誇るべきものがあるようですが、日本人として誇るべきは「九九」ですよ。

日本の小学生のみんな、大人になっても「九九」は使える。日本の「九九」ってすごいよ。どこに行っても「九九」は使えるから、無駄にはならない。
だから、安心して頑張って大丈夫だよ。

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