遠距離恋愛が始まってからの二日間
一昨日、成田空港で恋人を送り出した。
彼が最後の最後に泣いた。これまでは「俺だって泣きたいよ」と言うだけで、いつも私だけ泣かせてくれていたのに。最後まで私を不安にさせないように気を張ってくれていた彼が泣いたことに驚いた。嬉しかった。
不安にさせないように、涙を見せないようにしていたのに、それでも涙が溢れてしまう、私との別れがそれほどまでに彼にとって辛く悲しいものだということが嬉しかった。
帰りの電車では人目を忍んで泣いた。涙が出てきた。彼の前でいつもの大泣きは見せないと覚悟していたからこそ、行き場を失ったかのように涙がこぼれ落ちた。
最寄り駅を降りてからも遠回りして30分泣きながら歩いた。
家に戻り、父と映画を見ながらまた泣いた。
彼が飛行機の中にいる時に送ったLINE。
想像していた悲しさとは違う。よく分からない感情。多分、喪失感。
それからは、彼を心配させないように明るい内容を彼に送った。
自分の気持ちもよく分からないまま、ただただ涙が出てくる。はじめてのことだった。
シャワーを浴びた後、鏡の中の自分に向かって何度も明るい言葉を唱えた。
“I am loved.”
“I can do anything I want to do.”
“I am independent.”
“You are not alone.”
ひたすら励まし続けた。
アファメーションのおかげで元気な自分を取り戻せて、彼に愛と自分の状況を伝えすんなり眠れた。
次の日、兄に会った。一緒にいる時間とても楽しかった。でも、やっぱり彼のことを思い出すし、彼のことを話してしまう。
一日の終わり、駅まで送ってくれた時に泣いた。
今の私は抜け殻のようだと言われた。確かにそうだ。
新宿駅に着くまで泣いた。新宿駅で乗り換えてからは泣かなかった。
泣ける時に泣いたらスッキリする。いっぱい泣いてもいいじゃん。泣くことは悪いことじゃない。
気分の波の中で感情を表に出すことを今は悪い事だと思っていない。
家に帰ってから彼から電話したいと言ってくれた。その時には十分元気で話したいことが話せた。
また愛をお互いに伝えて眠ることができた。
本当に幸せなことだ。
最後は私に向けたメッセージ
私ちょーすごいじゃん。本来ならずっと泣いてることも覚悟してたんだよ。
行かないでってすがんなかった。いっぱいハグして、見つめ合って送り出せたじゃん。
本当にすごいし、偉い。
これからも強く前向きに進んでいこうね。
少しでも成長できるようにしようね。
大丈夫だよ。
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